自転車のホイールに不具合が出たので組替えています 今回はスポークを緩め分解します
作業風景をご紹介させて頂きます
ロードレーサー用のホイールです 一般的に手組みと呼ばれる物で10年程前に私が組んでいます
日常的な整備中に不具合に気が付き組替える事にしました
リムは ARAYA ADX-1 エアロ1と呼ばれる往年の名器です
スポークのニップル穴からヒビが入っています
ホイールを分解する前に 少し調べておきたい事が有ります
普段はあまり使う事が無い スポークテンションメーターです
Park Tool TM-1 と言う商品ですが 正確な数値が計測出来る様
販売代理店で 校正してもらっています
ギアの反対側はラジアル組です メーターの数値読みで 14
ギア側はタンジェント 6本組 メーターの数値は 20
メーターの数値を換算表で張力に換算します 1.8mm の
プレーンスポークです
テンション=ギアの反対側 53 kgf ギア側 94 kgf
このホイールを組んだ時にメーターは使っていませんが
緩めに組んでいます 張力が強いとニップル穴周辺に
無理をさせるのでそうするのですが 今回の様な不具合が
起こる事も有ると言う事ですね
分解作業に進みます リムセメントがニップル穴を塞いでいます
ここから外したニップルを出すので マイナスドライバーでセメントを
除去します
穴が開きました リム内部にニップルが見えます
ニップルレンチです ニップルのサイズに合った物を使います
使っているのは DT Swiss の1.8mm のアルミニップル
レンチは Park Tool SW-40C を使います 2面巾 3.2mm です
スポークを緩めて行きます 一本を集中するのではなく
全体のニップルを均一に緩める方が良いでしょう
このニップルには ネジの緩み止め剤 LOCTITE 222 を使っています
これを使う理由はスポークとニップルを固定するのが目的では無く
ネジの隙間を埋め異物の混入を防ぎ、固着や腐食を防止する目的が
有ります
ホイールを組む時に LOCTITE なんて使うのは駄目 スポークとニップルを
固定したら振れ取りが出来なくなる、と仰る方もいらっしゃいますが
それは少し違うと思います
ロックタイトの効果も有り 柔らかい手応えを感じながら
ニップルを外しました ニップルの横に有るのが
ADX-1 専用部材の アールワッシャーです
今回の作業は少しずつニップルを緩めて行くとそんなに
難しい仕事では有りません 誰にでも出来ます
外したニップルとアールワッシャーは容器に集めています
ホイールが分解出来ました ニップルとアールワッシャーの
手入れを済ませます
まずパーツクリーナーで洗浄します 少し浸け置きをします
歯ブラシで良く攪拌します
何度も同じ事を繰り返すと結構綺麗になりました
KURE 5-56 をスプレーし表面保護をしておきます
ニップルのメスネジには LOCTITE 222 が残っていると思います
それの除去は難しいので再利用は出来ないと思います
アールワッシャーはもう一度使えるかも分りません
これらは後で判断します
分解するだけなら直ぐに終わる作業ですが 私の余談が多くて長い記事になりました
次はホイールを組むまでにもう少し用意をしたい事も有ります 次回もどうぞお付き合い下さい
前回の作業 【 ホイール組替え スポークの結線を切る 】 - Kinoの自転車日記
次の作業 【 ホイール組替え ハブからスポークを外す 】 - Kinoの自転車日記
作業風景をご紹介させて頂きます
ロードレーサー用のホイールです 一般的に手組みと呼ばれる物で10年程前に私が組んでいます
日常的な整備中に不具合に気が付き組替える事にしました
リムは ARAYA ADX-1 エアロ1と呼ばれる往年の名器です
スポークのニップル穴からヒビが入っています
ホイールを分解する前に 少し調べておきたい事が有ります
普段はあまり使う事が無い スポークテンションメーターです
Park Tool TM-1 と言う商品ですが 正確な数値が計測出来る様
販売代理店で 校正してもらっています
ギアの反対側はラジアル組です メーターの数値読みで 14
ギア側はタンジェント 6本組 メーターの数値は 20
メーターの数値を換算表で張力に換算します 1.8mm の
プレーンスポークです
テンション=ギアの反対側 53 kgf ギア側 94 kgf
このホイールを組んだ時にメーターは使っていませんが
緩めに組んでいます 張力が強いとニップル穴周辺に
無理をさせるのでそうするのですが 今回の様な不具合が
起こる事も有ると言う事ですね
分解作業に進みます リムセメントがニップル穴を塞いでいます
ここから外したニップルを出すので マイナスドライバーでセメントを
除去します
穴が開きました リム内部にニップルが見えます
ニップルレンチです ニップルのサイズに合った物を使います
使っているのは DT Swiss の1.8mm のアルミニップル
レンチは Park Tool SW-40C を使います 2面巾 3.2mm です
スポークを緩めて行きます 一本を集中するのではなく
全体のニップルを均一に緩める方が良いでしょう
このニップルには ネジの緩み止め剤 LOCTITE 222 を使っています
これを使う理由はスポークとニップルを固定するのが目的では無く
ネジの隙間を埋め異物の混入を防ぎ、固着や腐食を防止する目的が
有ります
ホイールを組む時に LOCTITE なんて使うのは駄目 スポークとニップルを
固定したら振れ取りが出来なくなる、と仰る方もいらっしゃいますが
それは少し違うと思います
ロックタイトの効果も有り 柔らかい手応えを感じながら
ニップルを外しました ニップルの横に有るのが
ADX-1 専用部材の アールワッシャーです
今回の作業は少しずつニップルを緩めて行くとそんなに
難しい仕事では有りません 誰にでも出来ます
外したニップルとアールワッシャーは容器に集めています
ホイールが分解出来ました ニップルとアールワッシャーの
手入れを済ませます
まずパーツクリーナーで洗浄します 少し浸け置きをします
歯ブラシで良く攪拌します
何度も同じ事を繰り返すと結構綺麗になりました
KURE 5-56 をスプレーし表面保護をしておきます
ニップルのメスネジには LOCTITE 222 が残っていると思います
それの除去は難しいので再利用は出来ないと思います
アールワッシャーはもう一度使えるかも分りません
これらは後で判断します
分解するだけなら直ぐに終わる作業ですが 私の余談が多くて長い記事になりました
次はホイールを組むまでにもう少し用意をしたい事も有ります 次回もどうぞお付き合い下さい
前回の作業 【 ホイール組替え スポークの結線を切る 】 - Kinoの自転車日記
次の作業 【 ホイール組替え ハブからスポークを外す 】 - Kinoの自転車日記
アールワッシャーを使わない様になっています。
アールワッシャーを使うモデルは、
先代のエアロ1ですが、
割れが頻発したので肉厚を上げたのがADX-1です。
その分アールワッシャーが要らなくなりました。
ただし、エアロ1とアールワッシャー合計重量よりも
ADX-1単体の方が重くなりました。
ADX-1 最終期の物はリムの断面も変り アールワッシャーを使わない構造になったのは承知しています
それだけを ADX-1 と呼び それ以前の物は エアロ1と呼ぶと仰っているのでしょうか
当時のアラヤの資料では(アラヤが発行した物です)Model ADX-1 と紹介され
断面図やその他の詳細に合わせ 今回記事にしている赤いシール ARAYA AERO1 の写真も添付されています
お名前が分りませんが この様な事実が有りますが
アラヤの資料が間違っていると言う事でしょうか
どうぞ貴方様の見識をお伺いしたく思います
次回コメントを頂く時は是非 お名前も記して頂くと嬉しく思います
ワッシャーが必要な旧エアロ1は、
通称がAERO1でステッカーもAERO1 ですが、
アラヤでの型番は【ADX-1】で
それに対して、
ワッシャーが要らない新エアロ1は、
通称からADX-1で ステッカーもADX-1、
アラヤでの型番は【ADX-1S】
と、最後に【S】が付いていました。
旧型のエアロ1の型番がADX-1だとは知らなかったのと、私の使っていたワッシャー不要な新型は
ADX-1のステッカーが貼ってあり、
AERO1のステッカーは有りませんでした。
新型は型番の最後にSが付いていたのも知りませんでした。
当時のサイスポ等にもエアロ1がワッシャー不要になり剛性アップしたのがADX-1等の記事があり、
旧型エアロ1の型番がADX-1だと知っている人は非常に少ないとは思いますが、
いずれにせよ私の間違いです。訂正して謝罪します。
ブログを書くときは 出来るだけ間違いの無い様に気を付けています
ただそれでも間違う事は有るので そんな時はコメントで指摘して頂き助かる事も有ります
特に古い部品は 正確な事を知る事も難しいですから、史料として余計に正確さが必要ですね