シマノのビンディングペダルのメンテナンスを進めています 今回は回転部分に
新しいグリスを使いグリスアップを行います 多くの写真を使いご覧頂きます
シマノの 105シリーズ PD-5610 の整備をしています 前回までに分解し各部の洗浄まで終わらせています
シマノがアッセンブリー アクスルと呼んでいるペダルの回転部を 今回、グリスアップします
多くの写真を使い進めて行きます 少し長いですが是非最後までお付き合い下さい
ペダルの右側から始めます
今回使うグリスは Super Lube の多目的グリス
フッ素系です
整備台にタオルを敷き整備環境を整えます スチールボールが
不足していたので右側は全て交換します サイズは 3/32 等級は
G16 を用意しました
ボールを必要数取り出しました 24個使います
保管用に防錆剤を塗布していますが アセトンを使い
防錆剤を脱脂します
ボールは小さな容器に入れ使うまで置いておきます
ペダルのシャフトです このペダルはこのシャフトに
回転部を組付ける構造です
シャフトのこの部分がベアリングの玉押しになります
構造はカップアンドコーンです
シャフト全体にグリスを塗布します 回転部として
他のパーツが直接触れる部分と それ以外は防錆が
目的です
ゴム質のウォーターシールです 装着には方向が有ります
写真で上を向いている方がペダル内部側です
シャフトに装着します まずこの辺りまで入れておけば
良いです 他のパーツを組付けて行く段階で正しい場所に
落ち着きます
黒い樹脂製のパーツで ロックボルトと呼びます
この丸い内側に先程のウォーターシールが嵌ります
ロックボルトの内部にグリスを塗布します
指が届かない所には綿棒を使いました ただ毛羽立ちだけは
注意が必要です
シャフトにロックボルトを奥まで差し込みます
小さなリングですが 名称は展開図にも書かれていません
金属製で平面と玉受けの様なアールで出来ています
リングにグリスを塗布しシャフトに差し込みます 方向は
平面がロックボルト側です
リングのアール部分にグリスを塗布しておきます
樹脂で出来たカラーです これの名称も書かれていません
シャフトに差し込みます 目一杯押し付けて
止まる所まで入れます 頭の丸い方がネジ側です
最初に用意したスチールボールを使います
赤い指し棒で示した 玉押しにボールを並べて行きます
スチールボールを並べました 12個使います この時
ロックボルトをクランク側へ押し付けて置くほうが
作業はやり易いです
金属の筒です 方向に区別は無く左右対象です 両端内部が
玉受けになっています
筒の内部 玉受け部にグリスを塗布します
金属のスリーブ(筒)をシャフトに差し込み 先程並べた
12個のボールに上手く被せます ボールが逃げたり重なったり
していないか良く確認します
金属スリーブの内側の玉受けにボールを並べました 12個です
グリスを足しておきます このペダルに使うグリスは
多目の方が良いと思います それは今迄幾つか同じ物を
触って感じた事です
ここまで出来ました 長くなってすみません もう少し
頑張ります これから玉押し等を取り付け回転調整へと
進みます
これが玉押しです アール部分がボールに圧を掛けます
グリスを塗布しシャフトのネジにねじ込んで行きます
玉押しがボールに触れようとしています この辺りから
慎重に作業を進めます 何も考えずむやみに締め込んで
行くとボールが逃げたり重なったりします
玉押しが 12個のボールと均等に接しています ここは上手く
行かない時も有るかも分りません その時はやり直せば結構です
次はロックナットです ネジに入れます
ロックナットが玉押しに当るまで締め込みました
回転の手応えを感じています これから玉当り調整です
玉押しとロックナットの状態です
玉押しには薄型のスパナを使います 10mm です
スパナはこの様に使いますが 通常の厚さのスパナでは
ロックナットに被りそちらで工具が使えなくなります
ロックナットは 7mm のレンチを使います
お互いの工具はこの様に使います 玉押しを締めたり緩めたりし
回転にガタが出来る寸前の一番軽く回る所を探します その場所で
ロックナットを締め込みます
この写真ではスパナを固定し レンチをスパナ方向へ締め込みます
この作業は 1発で決めるのは難しいので 何度もやり直せば良いです
ここまでの作業で組み上がったのが アッセンブリーアクスルと言う回転部分です
回転調整は 一番軽い、ガタが出る一歩手前から ゴリを感じる一歩手前の、重い
方までの調整幅で決めれば良いと思います
右側が終わったので左側もやってしまいます
シャフトにグリスを塗りウォーターシールを入れます
この黒いパーツは単体で手当てが出来ません 大切に
扱います
ロックボルトを入れボールを並べています こちらは
元々のボールを使っています
金属スリーブを入れ 片方の玉受けにもボールを
並べました
慎重に玉押しをネジ込み この後玉当りの調整をします
左右の回転部分が組み上がりました 特に問題なく
気持ちの良い回転をしています
長い記事にお付き合い頂きお疲れになった事だと思います
今回の整備 分解前に左右の回転に違和感を感じていましたが 分解すると右側の
ボールが 1個不足していました その感触と言うのはサラサラとし 滑らかさの無い
ものでした これはグリスの不足も影響していたと思います
今回右側だけ新しいボールを使ったのはその様な経緯なんですが 一連の整備をした結果
左側より右側の感触が良くなりました これは G16等級と言うスチールボールを使った
影響も有るのかも分りません もしそうだとすれば凄い効果です 次回はこの回転部分を
ペダル本体に組付けましょう
前回の作業 【 ペダルのメンテナンス 部品 洗浄 シマノPD-5610 】
次の作業 【 ペダルのメンテナンス 回転部の組み付け シマノ PD-5610 】
上位等級のボール購入はこちらです 【 ベアリングの手配 (有)舟辺精工 】
新しいグリスを使いグリスアップを行います 多くの写真を使いご覧頂きます
シマノの 105シリーズ PD-5610 の整備をしています 前回までに分解し各部の洗浄まで終わらせています
シマノがアッセンブリー アクスルと呼んでいるペダルの回転部を 今回、グリスアップします
多くの写真を使い進めて行きます 少し長いですが是非最後までお付き合い下さい
ペダルの右側から始めます
今回使うグリスは Super Lube の多目的グリス
フッ素系です
整備台にタオルを敷き整備環境を整えます スチールボールが
不足していたので右側は全て交換します サイズは 3/32 等級は
G16 を用意しました
ボールを必要数取り出しました 24個使います
保管用に防錆剤を塗布していますが アセトンを使い
防錆剤を脱脂します
ボールは小さな容器に入れ使うまで置いておきます
ペダルのシャフトです このペダルはこのシャフトに
回転部を組付ける構造です
シャフトのこの部分がベアリングの玉押しになります
構造はカップアンドコーンです
シャフト全体にグリスを塗布します 回転部として
他のパーツが直接触れる部分と それ以外は防錆が
目的です
ゴム質のウォーターシールです 装着には方向が有ります
写真で上を向いている方がペダル内部側です
シャフトに装着します まずこの辺りまで入れておけば
良いです 他のパーツを組付けて行く段階で正しい場所に
落ち着きます
黒い樹脂製のパーツで ロックボルトと呼びます
この丸い内側に先程のウォーターシールが嵌ります
ロックボルトの内部にグリスを塗布します
指が届かない所には綿棒を使いました ただ毛羽立ちだけは
注意が必要です
シャフトにロックボルトを奥まで差し込みます
小さなリングですが 名称は展開図にも書かれていません
金属製で平面と玉受けの様なアールで出来ています
リングにグリスを塗布しシャフトに差し込みます 方向は
平面がロックボルト側です
リングのアール部分にグリスを塗布しておきます
樹脂で出来たカラーです これの名称も書かれていません
シャフトに差し込みます 目一杯押し付けて
止まる所まで入れます 頭の丸い方がネジ側です
最初に用意したスチールボールを使います
赤い指し棒で示した 玉押しにボールを並べて行きます
スチールボールを並べました 12個使います この時
ロックボルトをクランク側へ押し付けて置くほうが
作業はやり易いです
金属の筒です 方向に区別は無く左右対象です 両端内部が
玉受けになっています
筒の内部 玉受け部にグリスを塗布します
金属のスリーブ(筒)をシャフトに差し込み 先程並べた
12個のボールに上手く被せます ボールが逃げたり重なったり
していないか良く確認します
金属スリーブの内側の玉受けにボールを並べました 12個です
グリスを足しておきます このペダルに使うグリスは
多目の方が良いと思います それは今迄幾つか同じ物を
触って感じた事です
ここまで出来ました 長くなってすみません もう少し
頑張ります これから玉押し等を取り付け回転調整へと
進みます
これが玉押しです アール部分がボールに圧を掛けます
グリスを塗布しシャフトのネジにねじ込んで行きます
玉押しがボールに触れようとしています この辺りから
慎重に作業を進めます 何も考えずむやみに締め込んで
行くとボールが逃げたり重なったりします
玉押しが 12個のボールと均等に接しています ここは上手く
行かない時も有るかも分りません その時はやり直せば結構です
次はロックナットです ネジに入れます
ロックナットが玉押しに当るまで締め込みました
回転の手応えを感じています これから玉当り調整です
玉押しとロックナットの状態です
玉押しには薄型のスパナを使います 10mm です
スパナはこの様に使いますが 通常の厚さのスパナでは
ロックナットに被りそちらで工具が使えなくなります
ロックナットは 7mm のレンチを使います
お互いの工具はこの様に使います 玉押しを締めたり緩めたりし
回転にガタが出来る寸前の一番軽く回る所を探します その場所で
ロックナットを締め込みます
この写真ではスパナを固定し レンチをスパナ方向へ締め込みます
この作業は 1発で決めるのは難しいので 何度もやり直せば良いです
ここまでの作業で組み上がったのが アッセンブリーアクスルと言う回転部分です
回転調整は 一番軽い、ガタが出る一歩手前から ゴリを感じる一歩手前の、重い
方までの調整幅で決めれば良いと思います
右側が終わったので左側もやってしまいます
シャフトにグリスを塗りウォーターシールを入れます
この黒いパーツは単体で手当てが出来ません 大切に
扱います
ロックボルトを入れボールを並べています こちらは
元々のボールを使っています
金属スリーブを入れ 片方の玉受けにもボールを
並べました
慎重に玉押しをネジ込み この後玉当りの調整をします
左右の回転部分が組み上がりました 特に問題なく
気持ちの良い回転をしています
長い記事にお付き合い頂きお疲れになった事だと思います
今回の整備 分解前に左右の回転に違和感を感じていましたが 分解すると右側の
ボールが 1個不足していました その感触と言うのはサラサラとし 滑らかさの無い
ものでした これはグリスの不足も影響していたと思います
今回右側だけ新しいボールを使ったのはその様な経緯なんですが 一連の整備をした結果
左側より右側の感触が良くなりました これは G16等級と言うスチールボールを使った
影響も有るのかも分りません もしそうだとすれば凄い効果です 次回はこの回転部分を
ペダル本体に組付けましょう
前回の作業 【 ペダルのメンテナンス 部品 洗浄 シマノPD-5610 】
次の作業 【 ペダルのメンテナンス 回転部の組み付け シマノ PD-5610 】
上位等級のボール購入はこちらです 【 ベアリングの手配 (有)舟辺精工 】
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