Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

スポークのネジ切り

2009-01-11 23:15:24 | 自転車 工具
今回はスポークのネジ切り 欲しい長さのスポークを自分で作ってしまいます



スポークが欲しい でもその長さの手持ちが無いなんて時には便利です





かと言ってこの作業には専用の道具が必要です HOZAN C-700と言う工具を使います



これはバイス台(万力)に固定して使います





今回のスポークは15-16番 ステンの段付スポーク 長さは実測307mm
この青いスケールはPark Tool SBC-1 ベアリング径も測れます





スポークを必要な長さにカット 今回は特に目的が無かったので適当に切りました日記の為に作るんだから・・(笑)



切り口をヤスリで削り ネジ切り器のダイスに掛かり易い様に先端を細くします


先端はこんな感じに・・





この工具は14番のスポークと兼用なので 大きさを調整する必要が有ります 
でもこの調整は一発では決まらないですね ネジを切ってみてニップルを入れ丁度良いネジが造れるまで調整が必要です





切削油を付けて ハンドルを時計回りに回します
切削油はこれに限らず 金属加工をする時には必要です、これで工具の刃の負担を軽くします



ネジはこの様に切れます


ネジが切れました


完成 ニップルが通常通りねじ込めればO.Kです

ネジを切ると言いますが このスポークの場合は切削するのでは無く
正確には絞り出すと言った方が良いのかな ですからこの工作を行ったからと言ってスポークの強度が落ちる事は有りません




最近のスポーク事情
国産のスポークメーカーはもうホシしか無く以前の様に必要な長さの物が直ぐに揃わなくなって来ました
以前問屋にも欲しいサイズが無く メーカーにオーダーを掛けたら手元に届くまで3週間掛かりました
こんなのんきな話では困りますよね そんな時には自分で欲しい長さを造るのも良いかな?



レースシーンでは
遠征先でスポークが破断し交換する時 長めのスポークにネジを長く切った物を用意しておき
現場で必要な長さにカットして使うなんて方法が有ります
これなら色々な種類のスポークを揃えなくても良いですね
メカニシャンの裏技かな



さあ貴方も試してみましょう これでメカニシャンの仲間入り(笑)


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メンテナンス ペダル

2009-01-11 11:49:37 | 自転車整備 ペダル
今回はペダルのメンテナンスをやってみましょう




予備に買い置きして有ったCampagnolo スーパーレゲロ ピスト用ペダルです
1974年前後のデットストックですが 最高の状態にしておきましょう



これからばらしていきましょう



必要な物はこれだけ Microlonを使う様になってからヘア・ドライヤーを良く使います





ペダルキャップを外しました 使っていないペダルですがカンパの乳白色のグリスがこんな色になっています


この当時のカンパのグリス 製造中止、私の在庫も少なくなりショックでした



ロックナットを外します スパナは11mm


玉押しに使うスパナは13mmです



ばらしたら洗い油の中へ 本来灯油を使いますが私はガソリンを使います
ガソリンは引火点が低く取り扱いに注意が必要ですが 洗浄力も高く
乾燥も早いので次の作業に移りやすくて良いですね


歯ブラシとキッチン用のこんなブラシを使い分け 洗浄、脱脂をします


スチールボールは良く無くすので茶こしに入れて洗浄 これは便利でお薦め


洗浄後 同じ整備をするなら出来るだけ丁寧にしましょう



ここからMicrolon処理 回転部分のパーツをドライヤーで加熱します


そしてMicrolonメタルトリートメントをスプレー 
その後もう一度加熱しテフロン樹脂を金属の多孔構造に埋め込み、マイクロロンを定着させます



組み付けをする前にグリスをネジやシャフト全体に薄く塗っておきます こうしておくと何年たっても綺麗なままです


Microlonリブリカントを使って組むのですが このグリスは粘度が低くベアリングを入れるのがかなり難しいです 
この辺は私の技術をもっと磨かないといけません


玉当りの調整 これは真剣に指先に神経を集中しガタが出る一歩手前ギリギリの一点を探します 
頻繁なメンテが必要ですがこの調整は大切な事です



組み付け調整後 各部も磨きピカピカに 磨くの大好き(笑)
今ピストにはカンパの鉄プレートを使っていますが それが結構お気に入りです この軽合プレートに代えるか思案中


このMicrolonを使い出すともう他のグリスが使えません それくらい手応え、感触が良いです
今回の調整後もカンパ特有のしっとりヌメヌメ感の感触を残しながら 素晴らしい状態に仕上がりました



このマイクロロン 結構敷居が高く取り扱いをしているお店が限られています
私はこちらでお世話になっています 神の腕を持つ凄腕メカニック
【カツリーズ サイクル】




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