Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Vipros ヴィプロス グレサージュその他の事例

2016-06-20 21:14:59 | メンテ 用品
先日から始めて使った Vipros ヴィプロスのグレサージュと言うオイルの
使用感を記事に致しましたが 私とは別の試用例をご紹介致します





現在は自転車の潤滑剤は選ぶのに悩む程 多くの種類が有ります 
そんなオイルの一つ Vipros と言う会社のグレサージュです 
テフロン系で水置換の性質が有り 300ml 2376円 と言うお値段です





私の用途としてロードバイクの日常的なメンテナンスに使う目的です
この写真は洗車後(当然チェーンも洗浄)オイルアップをした状態です 綺麗に仕上がっています





その使用感を何度か記事にさせて頂きましたが 音は大変静かで好感が持てます
この写真は 100km 走行時のもので オイルの色が大変黒く変色しています
この様に記事でご紹介した処





兵庫県西宮市のバイクのプロショップ NRS の店主 橋本君が写真を送ってくれました
これは彼の愛車ですが チェーンのオイルはグレサージュを使い続けているとの事です





私がグレサージュって色の変化が凄いね、と言う自転車談義をしていたのですが
自分のはそうならないですよと言っていましたが 届いた写真がこれです
自転車の洗車、チェーンの洗浄後オイルアップをし 走行 200km 程度の状態です





確かに綺麗ですよね 全く私のチェーンの様に黒くなる兆候も有りません
彼は本職のメカニックなので実践的な洗車を行います
私のチェーンの状態が全てだと思っていましたが 写真を見比べると決して
そうでは無い様です





気持ちの良い枯れ具合ですね 枯れても目を楽しませてくれます
このままでは 商品に対して良く無いイメージを与えてしまいそうで 今回他の事例を
ご紹介致しました NRS の橋本君との違いは 彼はグレサージュを使い続けていますが
私はこの度が初回です 洗車時のチェーンの洗浄にはワコーズのフィルタークリーナーを
使いますが この商品は古いオイルを完全に落さず有る程度油脂分が残ります その辺が
症状に影響を与えている可能性は有ります 
このオイルに関しては引き続き観察して行きたいと思います

過去記事 【 Vipros ヴィプロス グレサージュのその後 】

プロショップ NRS 【 NRS ニュートラル レーシング サービス 】

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折り畳み式 倒立台 制作

2016-06-18 20:00:12 | 製作・加工
自転車のトラックレーサーの整備に良く使われる倒立台と言うメンテ用品
これの折り畳み式を作ってみました





この手のメンテスタンドは金属で作るので溶接機や加工道具は有る程度必要です
整備台やディスプレイスタンドは結構場所を取ります 折り畳める物が有れば
便利です、一度チャレンジしてみます






倒立台とはこの様に自転車のハンドルを支え
自転車を倒立させて使います 後輩に一つ作った
のですが海外遠征に持って行けなかったと言って
いたのも私のお尻を押してくれました




何の材料で、どの様に作ろうかと考えていたのですが
動く物を作るのは結構難しいです 自転車小屋の片隅に
使っていないディスプレイスタンドが有りました、
これを利用します








スタンドのエンドホルダー部をサンダーでカット
しました ここにハンドルの受け部を取り付け
ましょう






ハンドル受け部はこの建築工事の基礎に使う
アンカーボルトを流用しましょう この様な材料は
簡単に手に入る物を選んでいます これも近くの
ホームセンターで買って来ました






アンカーボルトを必要寸法に切り落します
私は仕事でこの様な道具を使いますが こんな
工作をするなら 最低ディスクグラインダーとか
サンダーと呼ばれる回転工具は必要ですね






切り取ったアンカーボルトはここに使います






前もってカットしていたエンドホルダー部を
曲げ加工し アンカーを挟み込みました




アンカーとメンテスタンドを溶接しました






今日は割と上手くアークが使えました 何故か日に
依っては全く溶接が出来ない日が有ります そんな
日は、時間ばかり掛って全く仕事が進みません




これで左右のハンドル受け部が取り付きました






どう考えてもバランスが良く無いので 受け部の下に
補強の為の丸棒を取り付けました 建築で言う方杖
(ほうづえ)です




後ろから見るとこんな感じで下方向の力を
受け止めています




作り始めたのがお昼からだったので夕刻になりました
錆が発生する迄に塗装の下地だけでも行います
シンナーで油分や汚れを落します






塗料の食い付きを良くするミッチャクロン
錆止めと塗料のプライマーを兼ねたプラサフ
と進めて行きます






金属の地肌にグレーのサフェーサーまで塗っています
さて上塗りは何色にしましょう・・






Holts のカースプレー 買い置きのソリッドブルーを
選びました 細いパイプにメタリックを塗ってもあまり
目立たないのでソリッドが良いですね




前日は日が暮れて閉店でした 日が明けて塗装も
乾いています 私は薄いブルーはあまり好きな色
では無いのですが これに関しては正解でした
足元に置く道具なのである程度目立った方が安全です
出しゃばる事なく存在を示す丁度良い色合いだと思います






早速使ってみます ハンドルの良い位置で支持し
力を入れても強度不足は感じません これなら
使えそうです






折り畳みもちゃんと出来ます 道具としての
容量はかなり小さくて済みます 予想以上の
出来栄えです





少し前まで買う事が出来た同様の倒立台も有った様です ただそれは強度不足で
使えなかったと聞いていました 駆動部を作る事で弱くなる事は何となく解るので
今回は計画倒れで終わるのかな?と思っていましたが嬉しい誤算です 





近くの河原で良い味を出していました 枯れても人を楽しませる、良いですね
今回の倒立台、追加で作ろうかと同じディスプレイスタンドを調べましたが探し出せません
確かに古い物なのでもう売っていなのかな・・

旧作の倒立台はこちら 【 ピストには倒立台 制作 】

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自転車の変速機の 調子が悪い

2016-06-16 20:05:19 | 自転車整備 ディレーラー
街乗りと通勤に乗っているシティサイクルの変速の具合が悪いので
見て下さいとの依頼 良く使い込まれた自転車ですが一度見てみましょう




ごく一般の外装変速機が付いたシティサイクルです
もう新車から 10年は超えていると思います 最近
変速が思う様に出来ないらしいです






症状はローから 3枚目までは変速するが それから
トップ側にチェーンが移動しないと言う事です






スプロケットやチェーンがグリスの様になっています
私が気が付けば粘度の高いオイルを注していますが
さすがに洗車まではしませんから・・ これでは
点検もやり難いので駆動系だけでも洗ってやりましょう








ワコーズのフィルタークリーナーと毛先が固い
洗車用のブラシを使います






幾ら汚れていると言ってもクリーナーはこれで
充分です 30cc 程でしょうか






ギアやチェーン、変速機にクリーナーを塗りますが
今回はさすがに少し擦りました 






クリーナーを塗ると直ぐに汚れた油脂類が柔らかくなって
垂れ落ちます 今回は真っ黒ですね




さて、水道で良くクリーナーを洗い流します
みるみる綺麗になって行きます






油脂汚れを落したらこの様な状態です 先程まで
良く乗っていたオイルが残っていません フィルター
クリーナーの威力は凄いですね




この様な状態の金属は直ぐに錆が発生します
手早く水を切ってオイルを注してやります
電気のブロワで水を飛ばしてしまいます






水切りが終わりました スプロケットもチェーンも
油気が無くカサカサです




この自転車には少し贅沢なオイルかも分りませんが
洗車後には水置換の性質の有る ヴィプロスの
グレサージュを使っておきます






綺麗になりました、これで変速不良の点検が出来ます
レボシフターの手応えは悪く有りません トップ側に
ワイヤーが緩んでも変速機が移動しません






原因はこれだなあ・・ この自転車には変速機の
ガードが付いています それが内側に曲がって
変速機に当っています これでは幾ら頑張っても
変速機は動かないですね






チェーンガードも元に戻そうとしましたが かなり
固くて手持ちの工具では曲がりません 取りあえず
外しました








邪魔をする物が無くなり変速機が自由になりました
特に他を調整する事なく上手く変速します この
廉価版の変速機は凄いですね 少々のガタや
ワイヤーの伸びは何とも思っていません  






洗浄の前後です ロードバイクの洗車は綺麗にする事より
現状を良く観察し整備の準備をするのが目的と言いますが 
今回はその意味が解って頂けるかと思います




タイヤの空気圧もチェックしておきましょう
これで修繕は完了です





随分長く使われ活躍いている自転車 元々がそれ程高価な部品は使われていません
今回他の部分も見てみましたが後、何年持つかな?と言う処です でも出来るだけ
長く活かしてやりたいですね

コメント (8)
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トラック用 チェーンレスト制作

2016-06-14 20:09:50 | 製作・加工
自転車のリアホイールを外した時にチェーンを掛ける為のチェーンレスト
市販されている物も有りますが、自分の使い易い物を自作致します





後輪を外した後チェーンを掛けると共に、滑らかに回転する物を作ります
道具類の用意をしました 金属加工と溶接を行います






トラックレーサーの後輪を外した時のエンドの保護や
チェーンのメンテナンスに重宝するチェーンレストです
これも以前に自作した物ですが新しい物を作ります




使用する主なパーツはこの様な物です 厚歯のギア
ベアリングと中空のハブシャフト一式 これらを組み
合わせて行きます




まずベアリングと小ギアを溶接します






サイズを合せたワッシャーやナットを使い
ベアリングとギアを動かない様に固定します
この時にギアが振れない様に微調整しています
固定ギアを使う場合、ベアリングは型式 6300ZZ が
良いですね 内径 10mm 外径 35mm 巾 11mm の
鋼板両側シールドタイプです






バイスに工作物を固定しています これでギアと
ベアリングを溶接します






溶接後のスラグ(カス)を取りました 私にすれば
上出来です(笑)






ギアを取り付けた回転部分とシャフトを組むと
こんな感じになります でもこれで完成では
有りません






自転車小屋に移りました ここは電気の容量が
小さいのか日に依っては溶接が上手く出来ません 
ここで全てが出来れば便利なんですけどね




整備台で仕事を進めます






用意しているクイックシャフトは 130mm 巾用です
ネジが短いので 120mm巾で使える様にダイスで
ネジを切ります






バイスにシャフトを固定して切削オイルを使いながら
ネジを切り進めます 1回転進め半回転戻す、その様に
して行けば綺麗なネジが作れます






廉価な刃で切れ味が悪く、金属をむしっている
様な処が有ります 








ちょっと掃除をしましょう それでも急がず丁寧に
仕事をするとこの程度のネジが出来ています






自転車に使ってみるとクイックシャフトが長いです
これが身体に当ると非常に痛い目に遭います






この辺りで切り落します






併せてチェーンが問題無く回る様にスペーサーで調整し
チェーンラインを前のギアと合せます 
※ チェーンラインとはフレームの芯とギアまでの寸法で
  その寸法が前後同じであれば前後のチェーンラインが
  通っているなどと言います






各部の調整とオイルを注し綺麗にして完成です






チェーンラインも通りました クイックレバーは
ギア側が使い易いですね 出ていたクイックシャフトも
切りました、これなら当っても痛く有りません





新しく出来上がったチェーンレスト Chain Rest 文字通りチェーンをここで休ませてあげます
チェーンは、たまに洗って専用オイルで潤いも与えてあげます 高級エステサロンみたいな
ものですね
以前の物も普通に使えるのですが、手触りと視覚的なもので気になる処が有りました
そう思いながら使うのは嫌だったのですが 古い方は又気に入る様に手を加えてやりましょう

コメント (2)
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Vipros ヴィプロス グレサージュのその後

2016-06-12 20:15:19 | メンテ 用品
前回 Vipros ヴィプロスのグレサージュを使い初回の使用感をご案内しました
それから幾らかの距離を走ったので、その変化を写真で見て頂きましょう





入梅までは良いお天気が続き短い距離ですが良く乗っていました ここは公園の隣接道路で
直線距離が 550m 有り 街中の自転車乗りには少し嬉しい所です




このチェーンの状態は洗車オイルアップ後、約300km 走行した時の状態で
この時のオイルは Wako's ワコーズのチェーンルブを使っています


同時期のスプロケットの状態です






前述から洗車をしここでヴィプロスのグレサージュを
使いオイルアップを行いました





洗車後のオイルアップから数十分経ちオイルが定着した頃です オイルの量はやや多い目です




その時のスプロケット





オイルアップ後から約 30Km 走った状態で この時に感じたのは音がしない静かなオイルで
量が多いのに飛散せず吸着力が強いと感じています




その時のスプロケット





前回からさらに 30Km 走りました 洗車後 60Km です 走行時に特に感じるものは有りませんが
帰宅後チェーンを見るとその色の変化が大きいのに気が付きます 凄く黒くなっています




その時のスプロケット





前回から 20Km 程走りました ここまで登坂は全く無く全て平地での走行です 洗車後 80Km
前回よりさらに色が黒くなっています この時には凄く黒くなるのが早くその色も濃いなと感じて
います




その時のスプロケット





それから 20Km 洗車後 100Km 走行 チェーンの音は相変わらず静かです
オイルの色も前回と変わらず少し落ち着いた様です






オイルの状態を指で確かめています 黒くなって
いますがまだ潤いは有ります




走行 100Km でのスプロケット




ロードレーサーでは前記の距離を走っていますが
それ以外にトラックレーサーで自転車競技場を
走っています 練習前に既存のチェーンに
グレサージュを追加塗布して走行




その日は約 100周回 = 40Km走った後 帰宅後チェーンを
確認すると真っ黒でこれは今迄に経験した事が無いほどの
色をしていました それは余りの黒さで、直ぐにウエスで拭き
取りました これはそれ迄に塗布していたオイルとの相性が
有るのでしょうか





お天気の良い日に鮮やかな色を見せてくれていました 綺麗なブルーです
グレサージュの色の変化、黒くなる時間の速さに少し驚かされました テフロン系のオイルだと
案内されていますが有機モリブデンなどの添加剤も使われているのでしょうか そうであれば
熱と時間の経過に依り黒く変色するのは何となく理解出来ます この辺の事は特に勉強はして
いないので深く考えても仕方が無いですね ヴィプロスのグレサージュこの強い色の変化を
受け入れる事が出来るかが、これから使い続けるかのポイントになりそうです

初回の使用感 【 Vipros ヴィプロス グレサージュを使ってみて 】

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