Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ペダルのメンテナンス 部品 洗浄 シマノPD-5610

2022-05-10 20:24:49 | 自転車整備 ペダル
シマノのビンディングペダルのメンテナンスを行っています 今回は分解した部品を
丁寧に洗浄します その作業風景をご覧下さい





前回までに各部の分解は終了しています ペダルはシマノの 105シリーズ PD-5610 です
今回は各部品の洗浄を丁寧に進めて行きます






自転車整備のグリスアップで大切な事は 古い汚れは残さず
出来るだけ綺麗にします 使うパーツクリーナーは乾燥時間が
やや遅いタイプが使い易いでしょう






これらは分解した回転部分です




回転部分の部品をまとめてステンレス容器に入れました






容器の中の部品を目掛けてパーツクリーナーをスプレーします
容器の底に溜まる程度の量は欲しいです






歯ブラシや細いブラシを使い各部を良く洗います




洗ったパーツから別容器に移して行きました






一度洗ったパーツを網の茶漉しに入れました






茶漉しを別容器の上に置き パーツクリーナーをスプレーし
部品を充分洗い流します 容器に溜まったものは又使うので
無駄にはなりません




二度洗いした部品です 綺麗になっています






ベアリングのスチールボールです これは無くし易いので
単独で洗います 先程のクリーナーを使います






容器の中でブラシを使い クリーナーを攪拌しボールが
綺麗になったら 茶漉しに移します




茶漉しのボールにクリーナーをスプレーしています
圧力でボールを飛ばさない様 注意






新しいペーパーウエスを敷いたパレットを用意し
洗浄が済んだパーツを置いておきます






次はビンディング部分の洗浄です やる事は先程と同じです
ステンレス容器に入れました






先程の回転部分と汚れ方が違いますが やはりブラシを使い
パーツクリーナーで汚れを良く落としました 






これらも茶漉しに入れ クリーナーで再度洗い流します






少しクリーナーの残量が多いのでペーパーウエスで
吸い取らせました ここで使っているペーパーは
特に拘っていません キッチンペーパーでも OK です
ただ、毛羽立ちの多い奴は避けた方が良いです




ここまで終わりました 先に進みます




残っているのはペダル本体とステンレスプレートです






ペダル本体は全体の汚れ落しもしますが この回転部分が
装着される内部も丁寧に洗います




歯ブラシが丁度入ります クリーナーを使い内部を擦りますが
入り口から中間部分までメスネジが切ってあります そのネジを
綺麗に洗います






このペダルの特徴は本体の一番奥にベアリングが収まります
奥にグリスが多く残っているのでペーパーやウエスを使い
古いグリスを取り綺麗にします 最後にクリーナーで良く
洗います




ペダル本体を洗います






ステンレスプレートも洗い 右側の洗浄は終わりました





ペダルの洗浄で余程次に使う潤滑剤が特殊じゃ無かったら 完全に脱脂までする
必要は無いかと思います 通常のパーツクリーナーで丁寧に作業を進めれば OK です




左側のペダルも同様に進めて行きます






回転部分の洗浄






ビンディング部分とペダル本体




左右の洗浄が終わりました でももう少し・・




使った容器はそのままにせず これの後始末を行います






この様にしておけば次の作業時に直ぐに使えます これは
大切な事だと思います





これでグリスアップに掛かれます 105シリーズですが回転部分は ULTEGRA アルテグラと
同じ物が使われています 次回は新しいグリスを使い回転部分を組み立てて行きます
どうぞ次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 ペダルのメンテナンス 右側を分解 シマノ PD-5610 】

次の作業 【 ペダルのメンテナンス 回転部グリスアップ シマノ PD-5610 】

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ベアリングの手配 (有)舟辺精工

2022-05-09 20:00:54 | 自転車部品・用品
自転車整備をしていてベアリングのスチールボールが必要になりました 今回はスチールボールを
専門に扱う会社 (有)舟辺精工さんにお世話になりました





今回は私が日常的に行っている自転車整備の中でシマノのペダルのメンテナンスをしていました






ペダルを分解し 回転部分に使われているスチールボールを
確認すると数量が不足しています ここの回転部分の構造は
カップ アンド コーンと呼ばれる物です




自転車で多用されるスチールボールは ある程度買い置きを
しているのですが 今回必要な 呼び径 3/32 直径 2.38mmの
手持ちが有りません 整備が進みません・・




どうしようかと思っていたのですが スチールボールを専門に
扱っている 兵庫県西宮市に本社を置く (有)舟辺精工さんが
直ぐに頭に浮かびました かなり以前から会社の事は H/P 等で
知っていたのですが お付き合いをさせて頂く機会が無く今日に
至っていました




5月の連休中でも有りましたが 早速 H/P を開き 製品案内や
注文方法を読み 自転車&バイクのバナーから注文させて頂きました




注文の方法は メール Fax 電話でも可能ですが Fax用の注文用紙を
印刷し 休社日でしたが 必要事項を記入し送信をします




次の日が連休の中日で 会社へ電話をさせて頂き用件を伝えると
実に丁寧な対応をして頂き ネット バンクで代金の支払い手続き
をすると その日に入金確認の案内と共に発送をして頂きました
翌日、宅急便で商品が無事に届きました タイミングも良かった
のかも分りませんが 連休中に届いたのは大変助かりました






丁寧に包まれた包装を解き商品を見てみます 今回は自転車で
良く使うサイズ 6種類を頼みました 数量は自由に選べます




街乗りの一般車なら 並みの鋼球で良いのですが 自転車競技に
長く関る者としては 競技用自転車は良い状態に仕上げたいので
等級は G20 と G16 のやや贅沢な物にしています

この辺の等級やセラミックボール等の事も 舟辺精工さんの H/P で
興味深く読む事が出来ます




届いたスチールボールは容器を用意しサイズ別に小分けします






容器にはボールの等級やサイズを記入しておきます






ボールを容器に移します 見るだけで上位等級なのが
分ります 下位の物と比べるとボールの艶が違います






それぞれに ボールの検査票が入っています これも
汚れない様にボールとは別の袋に入っていました




折角なのでビニール袋に纏めて 部品箱に入れておきましょう






発送時にボールの表面には防錆油が付いています。と案内を
もらっていますが 追加で防錆剤を塗布しておきます






小さな容器に小分けしたラスペネを 2~3 滴 落としました




買い置きのボールは結構長期保管になります 容器の中で
1個でも錆びると全てに影響を与えます それを避ける為の
防錆対策です





最近は自転車の回転部にシールドベアリングが多く使われる様になりましたが
カップ&コーンの回転部も多く存在します 虫食いしたボールの交換や 上位等級の
ボールに交換するなど、必要な物が欲しい時 確実に購入出来るのは大変有り難い事です 
素晴らしい対応をして下さる(有)舟辺精工さんの H/Pをご覧になってみて下さい とても勉強になります

(有)舟辺精工H/P 【 スチールボール専門販売の有限会社舟辺精工 】

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ペダルのメンテナンス 右側を分解 シマノ PD-5610

2022-05-07 20:02:45 | 自転車整備 ペダル
シマノのビンディングペダル 105 シリーズ PD-5610 を分解しグリスアップを行っています
左右で回転部分の手応えが少し異なります 良く観察をしながら作業を進めて行きます





シマノ PD-5610 2005年に発売された 105シリーズです 誰が使っていたか分りませんが
私の所にやって来ました 今迄の使用状況や整備履歴も分りません まず最初に感じたのが
左右の回転部分の感触が違います 左側は前回までに分解しました 今回は右側を触ります




右側のペダルです 外見は年式の割には綺麗な
使われ方をしています






今回はこの回転部分 黒い樹脂製パーツが付いていますが
ここを取り外します シャフトには R の刻印が有ります




ここで使う工具は TL-PD40 ペダルのアクスルアッセンブリー
黒いロックボルトを緩める為の専用工具です






ロックボルトの取り付けネジは 左側 正ねじ 右側 逆ネジです
工具には使用時 緩める時の方向が書かれています こちらは
ペダルに差し込む側です






ペダルに工具を装着しロックボルトを緩めます 結構固く
締まっているのでペダル本体はモンキーレンチのハンドルで
保持しています 工具を銜えたモンキーレンチは右=下方向へ
力を加えます




黒いロックボルトが緩みました






ここが回転部分です やはり先に分解した左側と見た目も
違います 使われているグリスが 左側と違うと思います
一度 分解しグリスを入れ替えてているかも分りませんね




これが左側を分解した時の回転部分です 今迄に幾つも
シマノのペダルを分解しましたが 純正のグリスはこの様に
トロっとした感触で結構量も多く使われています






ビンディング部分も取り外し分解します




ビンディング機構の内部です




アクスルアッセンブリーの回転部分も分解しました
ここで・・・




ベアリングのスチールボールの数が足りません ここには
3/32 直径 2.38mm の鋼球が 12個使われているのですが
11個しか入っていません 何か回転に違和感を感じたのは
これだったのでしょうか






足らなければ足してやれば済みます しかし買い置きの中に
この小さなサイズの鋼球が有りません 参りました
何処かで注文しないといけません





左右の回転に僅かな違和感が有ったのが ボールの数に依るものなのかは
各パーツを洗浄し組み立てないと解りません さて早速ボールの手当てを
しなきゃ・・ あそこにお願いしようかな 次の記事も是非お付き合い下さい

左側 分解の記事 【 ペダルのメンテナンス 分解 シマノ PD-5610 】

次の作業 【 ペダルのメンテナンス 部品 洗浄 シマノPD-5610 】

コメント (2)
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ペダルのメンテナンス ビンディングを分解 シマノ PD-5610

2022-05-05 20:05:57 | 自転車整備 ペダル
シマノの SPD-SL ビンディングペダルのメンテナンスを行っています 今回はビンディング部を
分解します 多くの写真を使い作業手順をご紹介させて頂きます





Shimano SPD-SL PD-5610 105シリーズのペダルです どなたかが使われていた物で
使われ方も整備履歴も分りません 色々な事を感じながら作業を進めて行きます






前回までに左側の回転部分は分解しています
この様子は末尾に リンクを貼りますのでそちらを
ご覧下さい




今回は回転部分以外を分解します まずペダル本体に
取り付けてあるステンレスのプレートを外します






このネジにはプラスドライバーの 1番を使います






この小さなネジはドラーバーが噛み難く ネジの頭にも
ゴミが詰まっています これを綺麗にしないとドライバーが
上手く使えません




ソルダーエイドの先でネジの頭の掃除をしました






ドライバーを確実に差し込み ネジを潰さない様に
注意しながらネジを緩めます ドライバーの使い方は
押し付ける力 8 回す力 2 位の感覚です






固く締まったネジが外れました 赤く見えるのは
緩め止剤でしょう






もう片方のネジも外します






外したステンレスプレートと ペダル本体
ペダルのここは良く汚れます 腐食するまでに
手入れはしたいですね






ではビンディング部分を外します






ビンディンを外す前に 固定力の強弱調整ネジを触り
バネを一番緩くします バネが使われた部分はバネの
力が強いと作業が難しくなります それを回避する為の
作業です






2.5mm のアーレンキーを使います ネジの周囲に
+-の表示が有るので マイナス方向へ回します






固定力の調整を表す部分です 真ん中の黒い突起が
下に有れば強 上に有れば弱です






これがビンディングを固定しているネジです プラスネジです






ここで使う工具はしっかりしたプラスドライバーが必要です
2番を使います






しっかりと本体を保持し 強い力でドライバーをネジに
押え付け回転させます ここはかなり固く締まっていますから
そのつもりで作業に掛かって下さい 実際、怪我をするのじゃ
無いかと 不安を覚えるくらいの力が必要です ※ ネジは正ネジ




ネジの頭も潰さずに上手く緩みました






固定ボルトを引き抜きます バネの力が掛かっているので
簡単には抜けません 傷を付けない様にウエスを使いながら
プライヤーを使います




ウエスを挟みプライヤーはこの様にネジの頭を掴んでいます








ここまで抜けたら後は手で大丈夫です ネジは頭側に
短く切られているだけです








ビンディング部分は簡単に外れます






二つに分ける事が出来ます








こちらはただのケースで特に部品の取り付けは有りません






こちらのケースの中には色々とパーツが組み込まれています






内部のスプリングと強弱調整用のボルトです




スプリングやその他のパーツの使い方を良く観察し
記憶しておきます 組み立てる時の為です






強弱調整用のボルトを外します 2.5mm のアーレンキー
を使います このネジは ※ 逆ネジです






ボルトを外しました E型のスナップリングが使われています






ここまで進めるとスプリングも勝手に外れようとします
使う方向や形状を良く見ておきます






右側のスプリングです






左側のスプリングと 強弱表示を兼ねたスプリングの
押さえパーツです






これがビンディング部の構造と使用パーツです






軽合金製のペダル本体です 洗って綺麗にしてやりたいです




これで左側の分解が全て終わりました 次は左側と
何故か回転部分の手応えが異なる右側を分解します





ペダルを分解する為に使った工具達です 自転車整備と言うのは工具が無ければ
工夫して整備を続ける知恵と技術も必要です、でも適切な工具を使えば無理のない
整備が出来ます 次回はもう一度右側の作業にお付き合い下さい ちょっとした事が
有りました

前回の作業 【 ペダルのメンテナンス 分解 シマノ PD-5610 】

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2022年 関西トラックフェスタ 第2戦

2022-05-04 20:00:15 | 自転車競技
関西を主戦とした 関西トラックフェスタ 第2戦が京都 向日町競輪場で開催され
私もチームスタッフとして参加させて頂きました





今回は天候に恵まれ気持ちの良い競技日和でした 今年度は 6戦が予定されており 3月に続いて
第2戦目です 私は Team ZERO UNO FRONTIER のスタッフとしての参戦です






少ない大会役員で運営されますが 優れた方達のお陰で
実に手際良く競技が進んで行きます






私の仕事は開場と同時に始まる 場所確保合戦で出来るだけ
良い環境を作り 選手達の自転車整備やその他雑用 する事は
沢山有ります






ホイールやギア倍数の交換 朝の試走が終了し競技開始前は
かなり時間に追われます 少しでもネジは早く回したい・・(笑)




手が空けば 選手の自転車取りにバンク内にも入ります
しっかり整備を済ませた自転車でもスタートまでに 何が
起こるか分りません 工具は 2セット用意しバンク内にも
持って入っています 甲子園で記念競輪が開催された時の
参加賞の工具袋です




チームジャージの背中のデザイン スポンサー企業の名前が
入っています 望 商会は私の仕事用の屋号です スポンサーと
言える様な事はしていません・・




ケイリン予選 ペーサーは誰だか分りますか?
日本選手権で 10連覇をしている 前田佳代乃 元選手
500mTT の日本記録はまだ彼女が持っています




黄色いジャージは中京大学自転車競技部 私の母校です
久し振りに見ました 4000m団体追い抜きのスタート





人気の大会で全国から参加者が集まります 今回は タイムトライアル系で125名のエントリー
マスドスタートの種目で何度か落車も有りましたが 丁寧でそつの無い対応で上手く競技が
進められていました  今回もお世話になり有り難うございました

子供さんやロードレーサーでの参加も可能なイベントですので 興味がお有りな方は
次のリンクを覗いてみて下さい  【 関西トラックフェスタ 】

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