「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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予算特別委員会3/17 質問報告【土木建築費】

2008-03-23 13:41:29 | 政策・マニフェスト
3/17予算特別委員会第6日目【土木建築費】に関して、質問をさせていただきました。質問時間60分。その概要をお伝えいたします。

以下、質問の概要。


【Ⅰ】「環状2号線地下トンネル方式の計画から一転、地上化変更」に関して
<質問1>この地上化に関して、周辺地域の人の民意はどのように分析されていますか?何割の区民が地上化に賛成で、何割の区民が反対でしたか?まちづくり協議会での、意見はどうでしたか?
回答:民意の調査は行っていない。

<質問2>この地上化に関しては、多くの地元区民が反対していたと思われます。なぜ、民意が環状2号線地上化反対という中で、地上化されたのでしょうか?
回答:まちづくり協議会の意見も反映し、区都市計画審議会では、附帯意見をつけて、答申をだしている。
 都は、広域行政の立場から、地上化を決定したのだと考えられる。

<小坂要望>地域の民意が十分反映されずに、都の施策は作られている現状がある。民意を如何に反映させるべきか、区行政の課題である。「日本橋上空高速道路地下化」「築地市場の現在地での再整備」などこれからも実際に取り組んでいかねばならない。民意を反映させるために私達が取れる行動は、まずは、基本に立ち返って、「情報公開・情報開示」、「市民参加のまちづくり」、「関連機関・部署の連携」が十分になされるところから、始めなければならないのではないでしょうか。次にそれら視点から、分析させていただきます。


【Ⅱ】民意を反映した街づくりであるために
①情報公開・情報開示、市民参加の視点から
<質問1>まちづくり関連の地元住民の会議の開催広報について
「まちづくり協議会」「新しい築地をつくる会」の開催のお知らせを幅広く広報しているか?
回答:「まちづくり協議会」は、自治会・町会を通じて、開催のお知らせをしている。「新しい築地をつくる会」は、平成18年2月以降、開催できていない。
<小坂要望>
 「まちづくり協議会」は、自治会・町会に属していない住民は知るすべがないので、幅広い広報を検討いただきたい。
 また、築地市場も移転にからみとても大切な時期に来ている。そのような中、「新しい築地をつくる会」の開催がないのはいかがなものか。開催し、地元の意見を集約していく必要があると考えられる。

<質問2>「都市計画審議会」「まちづくり協議会」の議事録作成とその公開について
「都市計画審議会」の議事録は作成しているか?ホームページ上で公開しているか?「まちづくり協議会」の議事録作成とその公開はどうか?
回答:「都市計画審議会」の議事録はあるが、ホームページ上での公開はない。「まちづくり協議会」の内容は、委員会で報告している状況。
<小坂要望>
 「都市計画審議会」は、予算特別委員会、各種委員会と同レベルで重要な委員会であり、是非、ホームページ上で、議事録の公開をお願いしたい。
 「まちづくり協議会」の議事の内容も、他の委員も述べていたように、「まちづくり協議会」広報を作って、住民に配布するようにすべきであると考えます。

②土木部、都市整備部と他の部署との連携について
福祉保健部:福祉のまちづくり推進連絡会議、地域自立支援協議会・地域移行促進部会や居住環境整備部会の提言の実現
環境部:環境行動計画の実行
防災課:防災の観点から地震・災害に強いまちづくり
地域振興課:コミュニティ形成を意識したまちづくり
などある。
今回は、以下の2点を取り上げた。

<質問1>公園内禁煙・中央通り禁煙
公園内の禁煙や、中央通りの禁煙はどうなっているか?
回答:一部公園内に灰皿設置の場所がある。環境部と連携し、対応していく。中央通りは、ポイ捨て禁止条例がある中で、地元の団体と協議している。

<質問2>危険構造物に対する迅速な対応について
子どもの事故防止対策、子どもの事故実態把握をするため、サーベイランス(動向調査)を実施するとなっている。実態調査であきらかになった学校や公園、道路など、地域の危険構造物に対して、その迅速な対応を取っていただきたいと考えるがいかがか。
回答:保健所や、危機管理室と連携で対応していく。

【Ⅲ】築地のまちづくり
①「築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり」関連予算
<質問1>「築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり」予算1300万円計上の用途は?
回答:移転が強行された時に備え、「鮮魚マーケットの構想」を立てていく。現在、「鮮魚マーケットの構想」への仲卸参加を得られていない。3.5ヘクタールの鮮魚マーケットというのは、「築地のブランド」を守るには、3.5へクタールは必要であるから出しているのであって、東京都とその実現を交渉していく。

②「築地市場の豊洲移転断固反対」の民意
<質問2>「築地市場の豊洲移転を断固反対」という区長ならびに中央区議会議長の意志を、3月12日開催の予算特別委員会第3日目総務費において、あらためて確認をさせて頂きました。
断固反対する理由は、
)食の安全のため:移転候補地豊洲での東京ガス工場跡地による土壌汚染、
)築地のまちづくり:市場移転に伴い場外市場をはじめ街のにぎわいを維持できなくなる可能性があるから
)「築地ブランド」を守るため:土壌汚染のある場所で市場がつくられることにより、築地のブランドが消滅する。
ということでした。
では、民意は?場外市場を含めた築地の街の民意は?場内関係者の民意は?
回答:実際に民意は調べていませんが、報道では、8割が、移転反対であるとされている。
<小坂要望>私も、築地市場内の水産物部と青果部の仲卸業者に一軒一軒まわり、築地市場の移転や現在地での再整備のお考えを聞きました。
平成20年1月の調査で、
水産物部175業者で、
移転反対は139(79.4%)、賛成は18(10.3%)、無回答18(10.3%)。
青果部44業者で、
移転反対は35(79.5%)、賛成は2(4.5%)、無回答7(15.9%)。
でした。
場外市場では、10業者中10業者(100%)が移転反対でした。
では、民意は、反対の方向であるのに、なぜ、移転で話が進んでいくのでしょうか?
『選択』という雑誌の今月号で述べられていますが、
***引用開始***
「この築地市場移転問題には、政、官、財の巨大利権集団の打算と思惑が複雑に絡み、移転を強行させようとする強い政治的圧力が加わっている。
 ここには三つの圧力がある。
 第一は、デベロッパーが都市再開発の超優良タネ地として、都所有の築地市場用地獲得を狙う圧力。
 第二は、都の「臨海副都心開発」破綻のボロを隠そうとする圧力。
 第三は、石原一家による「都政世襲支配化」の道具にしようとする圧力。」
***引用終わり***
 民意を反映し、築地市場や築地の街を守っていくかを私達は考えなくてはなりません。
 築地市場の現在地の土地23ヘクタールにおいて築地市場を再整備していくことが、一番私の望むところです。しかし、万が一、移転が強行された場合の築地のにぎわいを守るための計画にある23ヘクタール中の3.5ヘクタールの土地をもちい、鮮魚マーケットを先行的に営業するという案にしても、3.5ヘクタールの土地を確保するための権威付けた方法を私たちはと持たねばなりません。その方法を良く考えて見出すべきです。

③今、区行政が築地市場を守るためにすべきこと、
豊洲の土壌汚染の調査中ですが、私達は、ひとつひとつできるところから行動していくべきであると考えます。
)断固反対ということが知られていない、築地市場はどうなっているの?という声をよく聞く。区民への情報提供として、区のホームページのトップページに築地市場移転問題のバナーをつけ、ホームページから情報発信していく。
)豊洲土壌汚染調査がなされているが、その調査の妥当性を科学的に分析する必要がある。
)調査結果が出た段階で、あらためて民意を図り(例、アンケート実施、住民投票など)区行政の方針を立てる必要がある。
)築地四交差点(晴海通りと新大橋通りの交差点)をスクランブル交差点にし、築地市場外周辺の街の活性化に寄与させる。
などが考えられるが、いかがか?
回答:)記事掲載で検討していく。)科学的な専門家が行政にいない状況ではある。)「新しい築地をつくる会」などでも、意見を集約する。)検討する。


質問時間が、残りわずかになったため、以下は、要望の形で伝えました。
【Ⅳ】街づくりの要望
①あさしお運河の歩道橋架橋
歩道橋架橋の計画があるが、架ける前の歩道混雑状況と架けた後の混雑改善の予想をきちんと調査・評価して、計画を作っていただきたい。

②晴月橋の自転車道
この橋では、歩道幅が狭く、自転車が歩道を通過するには困難な状況。改善策として車道に自転車道を整備することを検討願いたい。

③ビル風の利用、風力発電
高層マンションが立ち、ビル風が生じ、風害となっている。発想を転換して、小型風力発電を検討してはどうか。

④文化的価値のあるものの保存への気配り
開発に伴い、文化的価値のあるものが、消失しようとしている。どうか、文化的価値のあるものは、保存できないかの気配りをしていただきたい。

以上。
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