8/26(木)区長記者会見の報道記事を掲載します。
記者会見での区長及び行政側答弁を、非常に残念に思います。
皆様は、記事を読んでどのようにお感じでしょうか。終わりのところに、ある建築の専門家のコメントも掲載します。
記事を読んで、私が腹立たしく思う点のひとつは、議会との関係です。
昨年3月の平成21年度予算特別委員会(設計予算が計上)のときに、『小学校改築計画策定調査報告書(平成21年3月中央区教育委員会』の提出を、私は、教育委員会に要望しましたが、まだできていないということで、提出いただけませんでした。
報告書には、「平成21年3月」とかかれていますが、同報告書が議会に提出されたのは「平成21年4月」です。
議会にも十分な情報を出すことなく、取り壊しありきで行政は計画を進めてきました。
******掲載****
(東京新聞)の記事
中央区・明石小解体 重文指摘『早ければ…』(8月27日)
解体のため防音壁で覆われた明石小の玄関部分=中央区で
「早く教えてほしかった」-
中央区立明石小学校の解体問題で、矢田美英区長、吉田不曇(うずみ)副区長、高橋春
雄教育長らが二十六日、区役所で会見した。矢田区長は「国の重要文化財(重文)相当
」とする日本建築学会の見解の重要性は認めながらも、解体工事の中断は否定した。質疑の主なやり取りは次の通り。
-日本建築学会が重文相当の見解を示した後、どう検討して解体続行を決めたのか
(矢田区長) 区幹部で検討した。文化財専門家は入れていない。
-なぜ、専門家を交えなかったのか
(矢田区長) 副区長以下、皆さん文化的な価値観をお持ちだから。専門家を入れるべ
きだとの指摘ですか? 分かりました。さっそく内部でもう少し詰めてみたい。
-その結果、工事中断という判断もあるか
(矢田区長) 一応の結論は出しているけどどうなるのか…どうなんだろうね。
(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが、設計の予算が出たのは去年
で最初の要望は今年二月。常識的に考えて非常に遅い。古いコンクリートでは今の教育上の課題を克服できない。私も復興小の価値は分かっている。にこにこして壊すわけではない。残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針。今後この問題が提起した課題を整理して配慮したい。
-区民への周知が不十分で、結論の出し方が荒っぽくないか
(矢田区長) 関係者に不満を与えたのは反省の余地がある。まだ復興小が残っている
ので、今後は行政として丁寧に対応しなければと思う。
(高橋教育長)改築準備協議会の議事録などを公表してきたが、周知が足りなかったと
すれば反省すべきところがある。
-もう工事を中断することはないのか
(矢田区長) 今日も進めてるんでしょう。ここまできてどうなんですかね。まあ議会
もあります・・・まあそうなんでしょうね。
-要望がもっと早ければ、計画を見直した可能性があったか
(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた。早く教えていただければ再考
できたのではないかと私自身は思う。まだ復興小があるので教訓にしたい。
-改築が明らかになったのは二〇〇八年十二月だ。その段階ですでに計画は固まってい
た。公表自体が遅かったのではないか
(吉田副区長)それ以前から地域では協議してきた。遅いとは思わない。
(矢田区長) 議会にも言ってきたし、区民はみんな知っていた。遅いとは考えていな
い。
-----------------------------------------------------------------------------
(毎日新聞)
明石小の改築問題:「子どもの幸せ第一」 区長、解体工事の着手へ/東京
(8月27日)
関東大震災後に建てられた「復興小学校」の一つ、中央区立明石小の改築問題で矢田美
英区長が26日、報道陣の要請を受けて初めて記者会見に応じた。
「歴史的、文化的な価値も重要だが、子どもの幸せを第一に考えなければならない」と
強調し、解体工事を進める考えを改めて示した。この問題を巡っては、日本建築学会が
同小校舎は「重要文化財に相当」との見解を出し、同会や卒業生らが保存要望書を提出
していたが、区は工事中断に応じていなかった。
会見では、1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来、検討
を重ねてきたとして「20年かけてようやく改築へ動き出した」と説明。リノベーショ
ンによる保存活用についても「安全性の面で万全とは言い切れない。バリアフリー化や
教室不足などに対応するのは難しい」と述べた。
日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日で、「この段階での中止は難
しい」との見解を示した。地元との合意形成については「反省すべき点はあった」とし
ながらも、「子どもの幸せが第一」との主張を繰り返した。
区は31日以降、校舎本体の解体工事に着手する。【小泉大士】
-----------------------------------------------------------------------------
新聞記事は、以上。
以下は、ある建築の専門家の意見。
<反論1:毎日新聞の記事から>
●「子どもの幸せ第一」だったら、
子供をホテルまがいの環境におくより歴史の体感のほうが大事
●1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来
→保存側の市民が、情報公開請求をかけたとき、不存在。
それに古すぎる計画。
また千代田区と同じく「学校転がし」をやっていた時期のもので、
今参照すべきものでない。
●保存活用
「安全性の面で万全では。バリアフリー化や教室不足などに対応するのは難しい」
→その根拠は?
建築学会より、区長・助役・区吏員の判断が「精緻」といえるのか。無礼。
●日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日
→それより前から、申し入れの事実がある。虚偽。
(「早く教えてほしかった」とは言いも言ったり。)
<反論2:東京新聞の記事から>
●「(矢田区長)専門家を入れるべきだとの指摘(略)
さっそく内部でもう少し詰めて」
→28日の文化財審議会の視察で「やった」とお茶を濁す気のように読める。
●「(矢田区長)一応の結論は出しているけどどうなるのか・・・
どうなんだろうね」
→まったくのひとごと。
●「(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが」
→以下、意味不明。
また「残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針」ということは、
残りはバリバリ壊す、という意見表出か。
●「(矢田区長)まだ復興小が残っているので」
→・・・・・・・。
●「(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた」
→まったくの虚偽。2月に指摘を受けたという記事数行前の吉田助役の発言とも
矛盾。
以上。
記者会見での区長及び行政側答弁を、非常に残念に思います。
皆様は、記事を読んでどのようにお感じでしょうか。終わりのところに、ある建築の専門家のコメントも掲載します。
記事を読んで、私が腹立たしく思う点のひとつは、議会との関係です。
昨年3月の平成21年度予算特別委員会(設計予算が計上)のときに、『小学校改築計画策定調査報告書(平成21年3月中央区教育委員会』の提出を、私は、教育委員会に要望しましたが、まだできていないということで、提出いただけませんでした。
報告書には、「平成21年3月」とかかれていますが、同報告書が議会に提出されたのは「平成21年4月」です。
議会にも十分な情報を出すことなく、取り壊しありきで行政は計画を進めてきました。
******掲載****
(東京新聞)の記事
中央区・明石小解体 重文指摘『早ければ…』(8月27日)
解体のため防音壁で覆われた明石小の玄関部分=中央区で
「早く教えてほしかった」-
中央区立明石小学校の解体問題で、矢田美英区長、吉田不曇(うずみ)副区長、高橋春
雄教育長らが二十六日、区役所で会見した。矢田区長は「国の重要文化財(重文)相当
」とする日本建築学会の見解の重要性は認めながらも、解体工事の中断は否定した。質疑の主なやり取りは次の通り。
-日本建築学会が重文相当の見解を示した後、どう検討して解体続行を決めたのか
(矢田区長) 区幹部で検討した。文化財専門家は入れていない。
-なぜ、専門家を交えなかったのか
(矢田区長) 副区長以下、皆さん文化的な価値観をお持ちだから。専門家を入れるべ
きだとの指摘ですか? 分かりました。さっそく内部でもう少し詰めてみたい。
-その結果、工事中断という判断もあるか
(矢田区長) 一応の結論は出しているけどどうなるのか…どうなんだろうね。
(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが、設計の予算が出たのは去年
で最初の要望は今年二月。常識的に考えて非常に遅い。古いコンクリートでは今の教育上の課題を克服できない。私も復興小の価値は分かっている。にこにこして壊すわけではない。残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針。今後この問題が提起した課題を整理して配慮したい。
-区民への周知が不十分で、結論の出し方が荒っぽくないか
(矢田区長) 関係者に不満を与えたのは反省の余地がある。まだ復興小が残っている
ので、今後は行政として丁寧に対応しなければと思う。
(高橋教育長)改築準備協議会の議事録などを公表してきたが、周知が足りなかったと
すれば反省すべきところがある。
-もう工事を中断することはないのか
(矢田区長) 今日も進めてるんでしょう。ここまできてどうなんですかね。まあ議会
もあります・・・まあそうなんでしょうね。
-要望がもっと早ければ、計画を見直した可能性があったか
(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた。早く教えていただければ再考
できたのではないかと私自身は思う。まだ復興小があるので教訓にしたい。
-改築が明らかになったのは二〇〇八年十二月だ。その段階ですでに計画は固まってい
た。公表自体が遅かったのではないか
(吉田副区長)それ以前から地域では協議してきた。遅いとは思わない。
(矢田区長) 議会にも言ってきたし、区民はみんな知っていた。遅いとは考えていな
い。
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(毎日新聞)
明石小の改築問題:「子どもの幸せ第一」 区長、解体工事の着手へ/東京
(8月27日)
関東大震災後に建てられた「復興小学校」の一つ、中央区立明石小の改築問題で矢田美
英区長が26日、報道陣の要請を受けて初めて記者会見に応じた。
「歴史的、文化的な価値も重要だが、子どもの幸せを第一に考えなければならない」と
強調し、解体工事を進める考えを改めて示した。この問題を巡っては、日本建築学会が
同小校舎は「重要文化財に相当」との見解を出し、同会や卒業生らが保存要望書を提出
していたが、区は工事中断に応じていなかった。
会見では、1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来、検討
を重ねてきたとして「20年かけてようやく改築へ動き出した」と説明。リノベーショ
ンによる保存活用についても「安全性の面で万全とは言い切れない。バリアフリー化や
教室不足などに対応するのは難しい」と述べた。
日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日で、「この段階での中止は難
しい」との見解を示した。地元との合意形成については「反省すべき点はあった」とし
ながらも、「子どもの幸せが第一」との主張を繰り返した。
区は31日以降、校舎本体の解体工事に着手する。【小泉大士】
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新聞記事は、以上。
以下は、ある建築の専門家の意見。
<反論1:毎日新聞の記事から>
●「子どもの幸せ第一」だったら、
子供をホテルまがいの環境におくより歴史の体感のほうが大事
●1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来
→保存側の市民が、情報公開請求をかけたとき、不存在。
それに古すぎる計画。
また千代田区と同じく「学校転がし」をやっていた時期のもので、
今参照すべきものでない。
●保存活用
「安全性の面で万全では。バリアフリー化や教室不足などに対応するのは難しい」
→その根拠は?
建築学会より、区長・助役・区吏員の判断が「精緻」といえるのか。無礼。
●日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日
→それより前から、申し入れの事実がある。虚偽。
(「早く教えてほしかった」とは言いも言ったり。)
<反論2:東京新聞の記事から>
●「(矢田区長)専門家を入れるべきだとの指摘(略)
さっそく内部でもう少し詰めて」
→28日の文化財審議会の視察で「やった」とお茶を濁す気のように読める。
●「(矢田区長)一応の結論は出しているけどどうなるのか・・・
どうなんだろうね」
→まったくのひとごと。
●「(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが」
→以下、意味不明。
また「残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針」ということは、
残りはバリバリ壊す、という意見表出か。
●「(矢田区長)まだ復興小が残っているので」
→・・・・・・・。
●「(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた」
→まったくの虚偽。2月に指摘を受けたという記事数行前の吉田助役の発言とも
矛盾。
以上。