「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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区長記者会見。 復興小・明石小学校取り壊し問題。 

2010-08-29 10:29:47 | 教育
 8/26(木)区長記者会見の報道記事を掲載します。

 記者会見での区長及び行政側答弁を、非常に残念に思います。

 皆様は、記事を読んでどのようにお感じでしょうか。終わりのところに、ある建築の専門家のコメントも掲載します。

 記事を読んで、私が腹立たしく思う点のひとつは、議会との関係です。
 昨年3月の平成21年度予算特別委員会(設計予算が計上)のときに、『小学校改築計画策定調査報告書(平成21年3月中央区教育委員会』の提出を、私は、教育委員会に要望しましたが、まだできていないということで、提出いただけませんでした。
 報告書には、「平成21年3月」とかかれていますが、同報告書が議会に提出されたのは「平成21年4月」です。
 議会にも十分な情報を出すことなく、取り壊しありきで行政は計画を進めてきました。


******掲載****

(東京新聞)の記事
中央区・明石小解体 重文指摘『早ければ…』(8月27日)

解体のため防音壁で覆われた明石小の玄関部分=中央区で

「早く教えてほしかった」-
 中央区立明石小学校の解体問題で、矢田美英区長、吉田不曇(うずみ)副区長、高橋春
雄教育長らが二十六日、区役所で会見した。矢田区長は「国の重要文化財(重文)相当
」とする日本建築学会の見解の重要性は認めながらも、解体工事の中断は否定した。質疑の主なやり取りは次の通り。

-日本建築学会が重文相当の見解を示した後、どう検討して解体続行を決めたのか
(矢田区長) 区幹部で検討した。文化財専門家は入れていない。


-なぜ、専門家を交えなかったのか
(矢田区長) 副区長以下、皆さん文化的な価値観をお持ちだから。専門家を入れるべ
きだとの指摘ですか? 分かりました。さっそく内部でもう少し詰めてみたい。


-その結果、工事中断という判断もあるか
(矢田区長) 一応の結論は出しているけどどうなるのか…どうなんだろうね。
(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが、設計の予算が出たのは去年
で最初の要望は今年二月。常識的に考えて非常に遅い。古いコンクリートでは今の教育上の課題を克服できない。私も復興小の価値は分かっている。にこにこして壊すわけではない。残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針。今後この問題が提起した課題を整理して配慮したい。


-区民への周知が不十分で、結論の出し方が荒っぽくないか
(矢田区長) 関係者に不満を与えたのは反省の余地がある。まだ復興小が残っている
ので、今後は行政として丁寧に対応しなければと思う。
(高橋教育長)改築準備協議会の議事録などを公表してきたが、周知が足りなかったと
すれば反省すべきところがある。


-もう工事を中断することはないのか
(矢田区長) 今日も進めてるんでしょう。ここまできてどうなんですかね。まあ議会
もあります・・・まあそうなんでしょうね。


-要望がもっと早ければ、計画を見直した可能性があったか
(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた。早く教えていただければ再考
できたのではないかと私自身は思う。まだ復興小があるので教訓にしたい。


-改築が明らかになったのは二〇〇八年十二月だ。その段階ですでに計画は固まってい
た。公表自体が遅かったのではないか
(吉田副区長)それ以前から地域では協議してきた。遅いとは思わない。
(矢田区長) 議会にも言ってきたし、区民はみんな知っていた。遅いとは考えていな
い。

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(毎日新聞)
明石小の改築問題:「子どもの幸せ第一」 区長、解体工事の着手へ/東京
(8月27日)

 関東大震災後に建てられた「復興小学校」の一つ、中央区立明石小の改築問題で矢田美
英区長が26日、報道陣の要請を受けて初めて記者会見に応じた。
「歴史的、文化的な価値も重要だが、子どもの幸せを第一に考えなければならない」と
強調し、解体工事を進める考えを改めて示した。この問題を巡っては、日本建築学会が
同小校舎は「重要文化財に相当」との見解を出し、同会や卒業生らが保存要望書を提出
していたが、区は工事中断に応じていなかった。
 会見では、1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来、検討
を重ねてきたとして「20年かけてようやく改築へ動き出した」と説明。リノベーショ
ンによる保存活用についても「安全性の面で万全とは言い切れない。バリアフリー化や
教室不足などに対応するのは難しい」と述べた。
 日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日で、「この段階での中止は難
しい」との見解を示した。地元との合意形成については「反省すべき点はあった」とし
ながらも、「子どもの幸せが第一」との主張を繰り返した。
 区は31日以降、校舎本体の解体工事に着手する。【小泉大士】


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 新聞記事は、以上。

 以下は、ある建築の専門家の意見。

<反論1:毎日新聞の記事から>

●「子どもの幸せ第一」だったら、
子供をホテルまがいの環境におくより歴史の体感のほうが大事

●1989年にPTAや同窓会などから改築請願書が提出されて以来
→保存側の市民が、情報公開請求をかけたとき、不存在。
 それに古すぎる計画。
 また千代田区と同じく「学校転がし」をやっていた時期のもので、
 今参照すべきものでない。

●保存活用
「安全性の面で万全では。バリアフリー化や教室不足などに対応するのは難しい」
→その根拠は?
 建築学会より、区長・助役・区吏員の判断が「精緻」といえるのか。無礼。

●日本建築学会から「重文」の指摘があったのは7月9日
→それより前から、申し入れの事実がある。虚偽。
(「早く教えてほしかった」とは言いも言ったり。)


<反論2:東京新聞の記事から>

●「(矢田区長)専門家を入れるべきだとの指摘(略)
 さっそく内部でもう少し詰めて」
→28日の文化財審議会の視察で「やった」とお茶を濁す気のように読める。

●「(矢田区長)一応の結論は出しているけどどうなるのか・・・
 どうなんだろうね」
→まったくのひとごと。

●「(吉田副区長)学会の壊すなという要望は承知しているが」
→以下、意味不明。
また「残る復興小の常盤小と泰明小は残す方針」ということは、
残りはバリバリ壊す、という意見表出か。

●「(矢田区長)まだ復興小が残っているので」
→・・・・・・・。

●「(矢田区長)仮設校舎を造った後に重文の指摘を受けた」
→まったくの虚偽。2月に指摘を受けたという記事数行前の吉田助役の発言とも
矛盾。

 以上。

 
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8月28日(土)のつぶやき

2010-08-29 00:56:07 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
09:18 from web
8/28本日朝、工事業者に確認。中央区文化財保護審議会委員による明石小学校視察が開催されます。13:30~(予定)。日本建築学会のいうところの重要文化財相当を評価いただき、保存再生のあり方について、是非ともご意見いただきたいものです。
11:18 from web
今更ながらのことですが、認証保育園と認可保育園、同じ子ども達が通うのにさまざまな質の差が生じる可能性があります。認証の待機児童リストは保護者が直接園に問い合わせ。認証は園庭がない。認可に比べ認証は区施設使用での優先度が低い。園医健康診断の頻度が認証は低い。認証は保護者負担高い。
11:23 from web
学者を学問を信じたい。@ni_chikako_1980 実は、文化財保護審議会委員を信用してません。教育委員会が実権を握っているあの人に操られているように、取り壊す口実づくりのように見えます。RT @kosakakazuki 8/28本日中央区文化財審議会による明石小学校視察。
11:38 from web
まさに!中央区は文化庁と調査をすべき@ni_chikako_1980 できれば、文化庁から第三者による調査チーム(文化財保護法より)で調査願いたいのですが。緊急性が高く、まずは。というところなのでしょうね。RT @kosakakazuki 本日中央区文化財保護審議会明石小視察。 
13:43 from web
28日午後1時半前、中央区文化財保護審議会委員と思われる先生方が明石小学校敷地内の仮設校舎の方に入っていかれました。明石小学校の文化財としての価値の評価に向けた考え方の提示をよろしくお願いしたいところです。
by kosakakazuki on Twitter
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