「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小樽の市民の思い

2010-08-31 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 小樽には、運河埋め立てを巡って大きな論争があった。

 その期間、30年。

 まさに論争の10年、論争後の10年、そして新たな発展に向けての10年。

 運河論争の中では、その問題が広く広がるように工夫がなされたという。
 若者達は、運河に目が行くようにとイベントを仕掛けた。
 運河周辺で、フリーマーケットや音楽イベントを組んだ。

 学識経験者や市民は、行政が出した提案・都市計画に、単なる反対をするのではなく、代替案をつくりのぞんだ。

 政治との連携もなされた。


 結局、「運河幅40mを両方を道で埋め立て10mのみ残す案」から、「倉庫側20m運河を残し運河と町の間に道路建設」の現在形に至っている。
 市民の代替案である「港側道路拡張と運河保存40m」は、受け入れられなかった。
 当時関わった人々は、だから、運河論争は敗北したという。

 
 今、その論争があったからこそ、観光都市小樽の発展があるのではないだろうか。

 問題意識を持ち行動するひと、その行動に共感する市民や政治家が論争を支えた。

 運河論争から30年を経て、世代交代しながら、観光都市小樽が、札幌とは異なる輝きを持ち続けている。

 
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