「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

伝えるということ。ことばの内容は7%、あとの93%は文脈です。

2012-11-11 23:00:00 | マニフェスト2011参考資料
 コミュニケーションで、最も気をつけねばならないことのひとつ。

 何が相手に伝わっているか。

 伝わっていることばの内容は、わずか7%。残りは、文脈93%。


 ことばを政策に置き換えてもよいかもしれません。

 選挙で伝わることは、政策/マニフェストは、7%。
 残りは、文脈が伝わり、候補者が選ばれるのかもしれません。

 このわずか7%に心をこめて、政策をつくり、わかりやすい文脈で、伝えていく必要があると思います。



 子育てでも同じです。
 
 親が子どもをしかって、伝わっているのは、その7%。
 文脈が大部分を占めており、言葉の内容を伝えたいなら、文脈に最大限の配慮をしなければ、伝わらないことになります。


 伝えるスキルをいうのであれば、

例えば、

1)Yesセットで伝える。

悪い例(Noセット) 
  親:勉強やっていないじゃない。   (息子の受け止め方 Noやっているよ。)
    ゲームばかりしているからだぞ。 (息子の受け止め方 No ゲームは控えてやっているよ。)
    成績落ちてているよ。      (息子の受け止め方 No 落ちていないよ。)
    勉強しろ。           (息子の受け止め方、そんな言い方じゃ、やる気わかない。)

よい例(Yesセット)
  親:勉強がんばっているな。     (息子の受け止め方 Yesやっているよ。)
    宿題多くてたいへんだな。    (息子の受け止め方 Yes 確かに多い。)
    体無理していないか。      (息子の受け止め方 Yes無理していないよ。)
    じゃ、その調子だ。       (息子の受け止め方、やる気わく。)





2)前提で取り込んで伝える。
  知っていること、やっていることを前提に話を進める。

  「ご存知のように」「おわかりのように」「やっていますよね。」


 悪い例 「デートにいかない?」

 よい例 「焼肉がいい?、寿司がいい?」(行くことが前提で質問されています。)



 行政側 「議員もご存じのように・・・・」

 議員は、知らなくても悪い気がしなく、言っていることを受け入れる。


3)三項構造化して伝える。
 二項で伝えるのではない。


 医師⇒子ども
 おねしょをなおさなくちゃね。
 

 三項で伝える。以下の例では、病因をおねしょマンとして「外在化」して伝える。


 医師⇒子ども 
 おねしょマンがいて、おねしょを起こしているね。
 いっしょに、おねしょまんをやっつけよう。
 (おねしょは、おねしょマンのせいにする。)

 



****ウィキペディア*****
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
メラビアンの法則(メラビアンのほうそく、the rule of Mehrabian)とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則で、声の感じで、「maybe」(かもしれない)といった文がどの程度、「そうかもしれない」かを判断する実験で、力強い口調の場合は、普通の口調よりも、「そうかもしれない」と感じたということが立証できたという実験だと言われている。
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