中高時代の悪友の写真家が、がんばっているため、シェアさせていただきます。表現者としての闘いの中にいる。
〇福島県立博物館企画展「とりもどすきずな つながるみらい」
期 間 2019年4月27日(土)~6月9日(日)
休館日 5/7(火)、5/13(月)、5/20(月)、5/27(月)、6/3(月)
https://general-museum.fcs.ed.jp/page_exhibition/special/2019spring
流転(中筋純)写真家・中筋純が撮影した福島県大熊町、浪江町などの写真や福島県出身者の震災後の福島への想いを載せた表現などが融合した巡回型の展覧会。
********中筋純SNSより*******
「肉を切らせて骨を断つ」(ちょっと長いぜ!)
昨日4月26日福島県立博物館企画展「とりもどすきずなつながるみらい」無事搬入を終えた。ヴェルトガイストフクシマ編集長・吉田邦吉夫妻の2日間にわたる助っ人で無事設営を終え、学芸員さんの機転でベニア板畳(笑)の和室もしつらえいざ開幕!
と言いたいところですが、ベトコンのアジトのようなテント展示ブースに掲げられた「原子力明るい未来、、、」の写真作品やミスタ−X作「未来」オブジェが学芸員チェックに見事に引っかかる。でもこのままではベトコンテントそのものが消えてしまうことを危惧して、看板がらみの展示作品の出品を見合わせることに。無念、、、、。
「未来」オブジェ作品は事故被害を訴えるのではなく、事故を踏まえた上で我々の「未来」を考える「問い」の作品。まさしく企画展のタイトル「つながるみらい」そのものなのだが、、、。
だが、それは私も想定内。上はベトコンボスの首を取った気でいるかもしれないが、まだまだトラップは仕掛けてある。足掛け3年、「流転」巡回を支えてくれたみなさんの思いは夏草のごとく、頭をちょん切ったくらいでは枯れるどころか増殖するのだ!
肉を切らせて骨を断て!
ふと、昨年撤去の一部始終をタイムラプスで追っかけたサンチャイルド像の顛末を思い出す。恒久展示作品がものの見事1月半で姿を消すというニュースに真夏の灼熱の福島で寒気を感じたものだ。
あれを追っかけたのは今日の出来事への伏線なのか、、、サンチャイルド作家のヤノベ氏とは会ったことはないがすっかりブラザーになった気分だ。
サンちゃん撤去の後には赤いカラーコーンが彼岸花のように置かれていたのをオマージュしてカインズでカラーコーン買って看板跡地に置くことにした。奇しくもサンちゃんもベトコンテントも柱の間の展示。これこそ共時性。福島の今の共時性だ。アートはアートで勝負、なのである!
(サンチャイルド動画も再公開だ! https://youtu.be/VeISGfGP71w)
そして最後まで抗って善後策で何かを増殖させようと企んでいる学芸員さんに感謝。私が暴れないのは彼らへの「忖度」なのであり(本来の意味での)同志への「敬意」なのだ。
それにしても4月26日はいろんなことが起きる日だ。ゲルニカの空爆にチェルノブイリ事故、個人的にはかみさんの爺さんの命日であり、何を隠そう2年前のこの日に親父は天国に旅立った。
下がっていく心拍数を見ながら、親父に聞いた。
「おい親父、今やってることは続けたほうがいいか?」
商売しながらも思想はリベラルだった親父。本多勝一も石牟礼道子も親父の本棚から拝借して読んだ。間違いなく血は受け継がれている。
「死ぬまでやれ!」
といったような気がした。
そう、ベトコンはアメリカに勝ったのだ。きっと、毒に効いたいい展示になると思う。みなさま、会津へお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
●福島県立博物館企画展「とりもどすきずな つながるみらい」
(http://www.general-museum.fks.ed.jp/…/190427_kizunamirai.ht…)
期 間 2019年4月27日(土)~6月9日(日)
休館日 5/7(火)、5/13(月)、5/20(月)、5/27(月)、6/3(月)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
会 場 福島県立博物館企画展示室・エントランスホール
観覧料
大人・大学生 500円(20名以上の団体:400円)
高校生以下 無料
主 催 福島県立博物館