「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

ドキュメンタリー「道草」上映(宍戸大裕(だいすけ)監督) 大磯町にて

2020-01-16 15:49:16 | 医療
 観てみたいと思う映画のひとつ。


******東京新聞*******
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/202001/CK2020011502000157.html

知的障害者の1人暮らし、考える機会に 大磯で26日、ドキュメンタリー「道草」上映

2020年1月15日


 重度の知的障害がある人たちが親元や施設などを離れて暮らす姿を追ったドキュメンタリー映画「道草」(宍戸大裕(だいすけ)監督)の上映会が26日、大磯町のふれあい会館で開かれる。主催者で障害者の支援活動に取り組むボランティア団体「おおいそ福祉ショップ」の山口高志さんは「障害者に対する理解を深めるきっかけになれば」と語る。 (吉岡潤)

 映画は二〇一八年製作。自閉症や重度の知的障害があり、自傷行為や他者への加害を起こした人たちが、ヘルパーの協力を得て一人で生活する日々を描く。今月に公判が始まった、一六年に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者らが殺傷された事件で重傷を負った尾野一矢さんと両親も登場する。

 山口さんらは毎年、障害者について広く知ってもらいたいとセミナーなどを開いている。今回は「知的障害者が一人で暮らす」という映画のテーマに注目し、上映会を企画した。

 共催する町内の障害福祉サービス事業所「かたつむりの家」の末村光介施設長は「障害者はどこで暮らすのがいいのか。正解は一つではない。どう選び、支えるか。地域で暮らすというのはどういうことか。多くの人に考えてもらいたい」と話す。山口さんも「障害者に接したことがないという人にこそ見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 上映開始は午後一時半。会費五百円。中学生以下と障害者手帳所持者は無料。問い合わせは、山口さん=電0463(61)9611=へ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「子どもの感染症、正しく知り、正しくおそれる」~メディアの方々に伝えてもらいたい小児科医のホンネ~小児科医師藤岡雅司氏。予防接種、病原体診断、メディアリテラシーなど

2020-01-16 10:01:11 | 小児医療

 それぞれの専門家が、その視点からジャーナリストの皆様に、論点をお伝えしていく機会は、貴重であると考えます。広げて行きましょう!小児科医師の取組み例。

 下記スライド資料は、こちらから⇒ https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/kishakon_191204.pdf 

●日本小児科医会 第7回記者懇談会 

日時:令和元年12月4日(水)午後6時半~

場所:日本プレスセンター

テーマ:「子どもの感染症、正しく知り、正しくおそれる」~メディアの方々に伝えてもらいたい小児科医のホンネ~

講師:藤岡雅司 業務執行理事

参加者:マスコミなど26名

第7回 日本小児科医会 記者懇談会拝聴記(ホームページ委員会 藤谷 宏子 理事)より抜粋:

*************************
https://www.jpa-web.org/blog/2019/12/10/225


 まず、タイトルの寺田寅彦の名言「正しく知り、正しく恐れる」の重要性につきまして、話されました。物理学者で随筆家の冷静な見解は時が経っても変わりないものです。
本題は、●「隠れインフルエンザ」って何? ●予防できる病気、予防できない病気 ●病原体診断の」のおかしさ ●自然って、すばらしい? ●まとめ~メディアの方々へのお願い~の順で話されました。

「隠れインフルエンザ」は最近よく使われていますが、この隠れ○○についての見解を示され、顕性感染と不顕性感染について詳しく説明されました。またインフルエンザワクチン接種の目的は感染予防や発症予防ではなく重症化の予防であり不顕性感染を増やすこと・・・隠れインフルエンザをつくるためであると話されました。

 次に、予防できる病気と予防できない病気についてです。今では皆当り前のように使用している「VPD」ですが、ひと昔前まではあまり認知度もなかったようです。学校における予防するべき感染症について、第一種、第二種、第三種、その他の感染症の分類で疾患や症状などについて、詳しく説明され、その中でVPDを提示されました。ワクチンにより死亡数が激減した百日咳やジフテリア、ポリオ、麻疹などの例や細菌性髄膜炎の際立った死亡数の減少、反対に三種混合ワクチン中止で急に増加した百日咳の罹患数、などを取り上げられ具体的に数字を示してワクチンの重要性について力説されました。安全性、副作用などについても例を挙げてわかりやすく説明されました。

 そして、「病原体診断」については、現在実施できる迅速検査は9種類の病原体に対してです。最近では保育園に通っている子供たちが発熱したり下痢等を発症すると保育園からすぐに迅速検査をするように言われて受診することもよくありますが、検査をする意味、有用性、必要性、不必要性を小児科医の立場で明快に説明されました。統計学的見地からの迅速検査の有用性の説明は大変興味深かく、多くの保育園や幼稚園などで不要な迅速検査の要望が減少するよう現場でも説明する必要があると感じました。また、出席停止についての見解にも触れられました。

「自然」ってすばらしい?は、自然エネルギー、自然食品、自然母乳保育など「自然」はその言葉の持つ印象から無条件に素晴らしいと思われがちですが、小児医療とは自然淘汰から子供たちの生命や健康を守り、子供たちの未来を保障し、百年の計を見すえてするものであると話されました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする