コロナ禍の子どものストレスについて、小児科の中心的な存在の医療機関である「国立成育医療センター」が親子にアンケートをとり、まとめられています。
どうか、お父さん、お母さん、学校・保育園の先生方、子ども達と日々接せられておられる皆様、ご参考にしてください。
解説動画約50分:
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/related_info.html#3tab
集大成のスライド:
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/report/ondemand20210802.pdf
内容を要約してみました。
環境の変化は、心や身体、行動面のストレス反応を生じさせる要因になることがあります。コロナ禍、昨年の長期臨時休校、修学旅行や運動会・文化祭などが中止になり、様々な側面で「新しい生活様式」を子ども達は強いられてきました。
成育医療センターが行ったアンケートによると、就寝時間に遅れや乱れが生じ、ゲーム・スマホなどのスクリーンタイムが増え、対人関係では先生や大人に話しかけにくくなっていると回答しています。そして無気力やイライラなどなんらかのストレス症状を呈する子もいます。心の支援の必要がある子や、うつ症状を生じる子もいます。
コロナ禍学校行事が全て中止で、張り合いがなくなり、子どもがやる気をなくしているようです。どう、対処すればよいでしょうか?
目標や日課としていたものが、自分の意思に関係なく突然奪われてしまい、心のエネルギーが切れているのかもしれません。SOSのサインです。
無理をさせないようにして、十分に休養をとるようにしてください。残念な気持ちや悲しい気持に共感してください。周りが焦らないことも大事です。今できることを一緒に探してみてください。
相談することは大変なことで、子どもが「大丈夫」というかもしれません。
子どもの仕事は、遊び、学び、そして心配をかけることです。「心配をかけてもいい」ことを日頃から伝えてください。
眠れない日が続いている、食事がとれない、自分や人を傷つける、「死にたい」という等のときは、医療と連携下さい。
大人のほうも、コロナの影響を受け、「心に負担」を抱えています。一人で抱え込まないで、周囲と共有して下さい。ご自身のケアもお忘れなく。
「国立成育医療センター コロナ×こども本部」が、子どものストレスについてアンケートを取り、様々なこどもの心のSOSへの対処法などまとめられています。ご参照下さい。