「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

2021.10.10第17回日本小児科医会生涯研修セミナー『乳幼児の養育者の心のケア~小児科医に期待すること~』を拝聴し感じたこと。虐待死の現況から、小児科医としてできることは何か。

2021-10-10 18:43:02 | 子育て・子育ち

 2021.10.10開催、第17回日本小児科医会生涯研修セミナーに、ZOOM参加。

 演題の一つ『乳幼児の養育者の心のケア~小児科医に期待すること~』を拝聴し、感じたこと。

 まずは、演者である渡邊博幸医師が、妊産婦への精神的ケアの充実に向け、自身の病院内に、「家族支援チーム(FAST)」の設置するなど、本来、行政が先頭に立って運営すべきところ、精力的にされていることに、たいへん感銘を受けました。

 ご講演では、虐待死の背景として、以下の状況が述べられていました。

・母子手帳交付なし、妊婦検診なし

・地域社会との接触ほとんどなし

・0カ月の虐待死

 どこにも、つながることなく、一人で抱えられて虐待死につながっていることが推察されます。

 いかに、支援をいれていけばよいかとても難しい課題と思います。

 小児科医として、どのように介入できるか考えて行きたいです。おそらく、もっと早い段階、小学生・中学生での妊娠出産に関する健康教育(産婦人科の先生方がなされているプレコンセプション教育含め)が一つの鍵、一つのできることと思います。




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