令和5年度予算において、子ども達の参画のもと実施する政策が、2つ新規に展開されます。
●中学校と地域が協働して行う防災拠点運営委員会訓練
●カーボンニュートラルに向けた検討会議への中学生からの参画
子どもの“ために”だけではなく、子どもと“ともに” 新たなステージの中央区を、作って行きましょう。
子ども達の参画が、大人達の参画へと、どうか、発展させて行きましょう!
*********予算特別委員会 最後の発言「態度表明文」から抜粋********
1、「子どものために」から「子どもとともに」へ
2016年の児童福祉法の大改正において、1994年に批准した「子どもの権利条約」を受けて、子どもは「保護される客体」から、①生きる権利、②育つ権利、③守られる権利、そして④参加する権利を持った「権利を有する主体」へと法律上の位置付けが大きく変わることとなった。
昨年成立したこども基本法第11条では、こどもの参加する権利を保障するためにこども施策の立案に際し、自治体がこどもの意見を聞くことが義務化されるに至っている。
本予算では、中学生と防災拠点運営委員会の合同防災訓練実施や、「Team Carbon Zero」での中学生からの参加や区立学校との緊密な連携など防災や環境の取り組みにおいて子ども達の参加を積極的に取り入れようとしている。
また、総括質疑でご答弁いただいたように、都が本年1月12日策定し社会的養護を受ける子どもの自らの処遇のあり方について意見が述べることができるようにするアドボケイト・意見表明等支援員に関する提言に沿った対応をいち早くとるとのことである。
「自分たちのことを自分たち抜きで決めないでほしい」と子ども達は考えている。
個々の子ども達の対応においても、そして、区の政策立案・実施においても、子どもの意見をきいて、「子どものために」だけではなく、「子どもとともに」ということを常に念頭においた区政運営を期待する。
なお、子どもの権利の観点からは、現行なされてきた共通買物•食事券の購入対象者の年齢制限にはなんらの合理性はないと考える。
2、区民とともにつくる中央区へ
基本構想の将来像のひとつが、区民らが地域の課題に自ら取り組み解決するプロアクティブ・コミュニティである。
町会・自治会・PTA・消防団・民生委員・青少年対策地区委員会委員・防災拠点運営委員会委員・プレディサポーター・高齢者通いの場・公園ボランティア・動物との共生推進員など区民による活発な活動はすでに行われて来たところであるが、基本計画では、コミュニティ活性化をリーディングプロジェクトの一つに捉え、KPIには「多様な地域活動に意欲のある人」の数を、10年後4000人との目標を立てている。
①地域包括ケアシステムの構築、②放課後の子ども達の居場所づくり、③「本の森ちゅうおう」が有する地域資料、そこには40箱の未整理・未登録資料があるとのことであるが、その地域資料の監理、④選手村跡地に誕生する新しい街の担い手づくりなど区が直面する喫緊の地域課題へは、区民参加を得ながら取り組む必要性が考えられる。
区民費の款でご答弁があったプロアクティブ・コミュニテイの担い手の課題としての継続性と信頼関係を構築し、さらに区民参加がなされることを願う。
●子ども達の参画のはしご
かなテラスカレッジ資料:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/23252/kanakare20180616pm.pdf
●令和5年度中央区予算における子ども達の参画
●住民の参画のはしご
かなテラスカレッジ資料:同上