「本を読んだ方がいいと思いますか?」と小学生に質問されたら、何と答えますか。
小学生のみなさんへ
本は、どんどん読んでください。それも、楽しんで読んでください。
もしも、いじめにあっている子がいたら、本が、きっとあなたを守ってくれるよ。本は、決して裏切らないから安心して。
大人になると、うまく生きていかなくちゃならないから、職業柄、バランスよくインプットすることも必要になります。それは、正解に辿り着く力である「情報処理力」と、創造的な問題解決力である「情報編集力」で、この二つは車の両輪となります。そのバランスよくインプットするものは、実は、学校で教わっています。
国語・英語で、ひととのコミュニケーション力を身につけている。その場合のポイントは、「人の話をよく聴く」という技術だけど、読書をすることで高められるよ。
算数で、論理的な思考を。常識や前提を疑いながら柔らかく複眼思考するんだ。
理科で、推論する力を。頭の中でモデルを描き試行錯誤しながら類推するんだ。
社会で、ロールプレイする力を。他者の立場になり、考えや思いを想像するんだ。ママゴト遊びの延長だね。
そして、実技教科である音楽、美術、体育、技術で、相手とアイデアを共有するための表現、プレゼンテーションするんだ。
300冊を超えて読むと、自然と自分の言葉で語り出したくなると藤原和博氏は言います。私は、その域には達してはいないけど、心に残る一冊はあります。中学生のころ夢中で読んだ『三国志』、その登場人物が、今でもアドバイスくれるんだ。リアル社会で親友に出会えるように、あなたの一冊に、どうか出会いますように。
本を読んで学びインプット、それを仕事や活動でアウトプット、そしてまた、仕事や活動でぶつかった悩みや疑問を解くために読書や学びをし、そしてアウトプット、その循環ができることが理想です。学びがワクワクを生んだり、癒しになったりします。一生この循環が続けられるとよいですね。
*参照
『本を読む人だけが手にするもの』藤原和博著 日本実業出版社
*『教育DXで未来の教室をつくろう』浅野大介著 学陽書房
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