今日も快晴。天気がよい日はエディ・メルクスで街を疾走。札幌にはメルクスがよく似合います。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bikes.gif)
さて今日は、
■掛川から驚きのニュース
■心ときめかすようなドラマ の2本です。
【掛川から驚きのニュース】
掛川の知人から驚きの知らせが来た。今日の議会で助役ならびに収入役人事案件が議案として提出されたが、助役人事は可決されたものの収入役人事は議会が否決したとのこと。
地方議会でこういう当局と議会が対立をするのは珍しいことだし、それが掛川で起ころうとは夢にも思わなかった。
当局側も議会もどういう事情でこういう形になったのかは分からないのだが、お互いに市長選のしこりを残しているとすれば残念だ。
互いに市民の幸せを第一に考え、多くの人たちの意見を聞いて私心なく善政を貫いて欲しいものだ。
【心ときめかすようなドラマ】
東京大学経済学部長で、今超売れっ子の経済学者の一人が神野直彦さんである。
神野先生とは、掛川にいた頃に榛村市長のご縁でなんどか掛川へ来ていただいたことがある。
一番最初は平成14年11月にスローライフ月間というイベントを行った際の最終日の講演会であった。
神野直彦さんはどちらかというとリベラルな経済学者で、急速な経済改革や無批判な民営化に対して批判的である。
そればかりか当時の講演のテキストには、後に皇太子殿下が紹介されて有名になったドロシー・ロー・ノルトの詩が紹介されていた。
私も神野先生の講演で感銘を受けたが、掛川市民はテレビで有名になる2年も前にもうこの詩を知るきっかけを得ていたのである。
「批判ばかりされた子どもは非難することをおぼえる」
「殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる」
「笑いものにされた子どもはものを言わずにいることをおぼえる…」
(…中略…)
「激励をうけた子どもは自信をおぼえる」
「寛容にであった子どもは忍耐をおぼえる」
(…中略…)
「可愛がられ抱きしめられた子どもは世界中の愛情を感じとることをおぼえる」
という詩の中に神野先生の共感を見るようだった。
* * * *
最近、かねてより手に入れていた神野先生の「財政学(発行:有斐閣)」をぺらぺらとめくっていて、「はじめに」の文書に目がとまった。
「人間の出会いに一期一会があるように、書物の出会いにも一期一会がある」で始まる文章であった。
これによると、神野さんがまだ自動車会社に勤務していた頃に辻邦生さんの「背教者ユリアヌス」に出会わなければ、彼は研究生活に戻ることがなかったかも知れない、と言うのである。
神野さんは、この「背教者ユリアヌス」に『文学が失ってしまった、心をときめかすようなドラマの面白さを復活させようと意図していた。この…モチーフが常に私の心を捕らえて離さなかった』というのである。
そのうえで神野さんは、「いつの日にか、財政学が失ってしまった心をときめかすような面白さを復活させたいと夢見ていた」という。
「巷に財政学のテキストブックはあふれているのに…、読むたびに砂を噛むような無味乾燥な思いを味わう」とさえ言うのである。
なんと高邁な理想な事か!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
* * * *
かつて別な機会にパネルディスカッションに神野先生にご登場いただいたときには同席した辛口の女性から「神野先生のお話って、最後に必ず『アーメン』って終わりそうなのよね」とからかわれていたのだが、聴衆に熱心に東大生徒同じ講義を一生懸命する神野さんの姿に、この「心をときめかせたい」という思いを感じたのは私だけではあるまい。
神野先生の場合は財政学という分野での活躍だが、ならば我々にもそれぞれに得意な分野があるはずで、それをいかに「心をときめかせる」ものにできるか、と考えるだけで、何か前向きな気持ちになるのではなかろうか。
私ならば大学で造園学を選考して公園緑地行政を通じて社会に幸せをもたらそうと思ったはずである。
「造園学がいかに心ときめかせる学問分野となりうるか」を考えることは改めて自分自身の存在意義の原点に立ち返るきっかけになりそうである。
我が職場で行っても、土木工学、河川工学、交通工学…と数多くの学問分野の総体でわれわれの仕事は支えられているのである。
事務方だって実は多くの法律、例規体系があったり広報や研修まで扱う幅は広い。
それぞれが司司(つかさつかさ)で心ときめかすような情熱を持ち続ければ、何かが変わりそうな気がするのである。
* * * *
そんな心ときめかすことを目論んだこの「財政学」だが、やはり中身は難しい。
書いた神野先生は心をときめかせたかも知れないが、読んでいる方は目をしばたかせているばかりである。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
あ~、情けない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bikes.gif)
さて今日は、
■掛川から驚きのニュース
■心ときめかすようなドラマ の2本です。
【掛川から驚きのニュース】
掛川の知人から驚きの知らせが来た。今日の議会で助役ならびに収入役人事案件が議案として提出されたが、助役人事は可決されたものの収入役人事は議会が否決したとのこと。
地方議会でこういう当局と議会が対立をするのは珍しいことだし、それが掛川で起ころうとは夢にも思わなかった。
当局側も議会もどういう事情でこういう形になったのかは分からないのだが、お互いに市長選のしこりを残しているとすれば残念だ。
互いに市民の幸せを第一に考え、多くの人たちの意見を聞いて私心なく善政を貫いて欲しいものだ。
【心ときめかすようなドラマ】
東京大学経済学部長で、今超売れっ子の経済学者の一人が神野直彦さんである。
神野先生とは、掛川にいた頃に榛村市長のご縁でなんどか掛川へ来ていただいたことがある。
一番最初は平成14年11月にスローライフ月間というイベントを行った際の最終日の講演会であった。
神野直彦さんはどちらかというとリベラルな経済学者で、急速な経済改革や無批判な民営化に対して批判的である。
そればかりか当時の講演のテキストには、後に皇太子殿下が紹介されて有名になったドロシー・ロー・ノルトの詩が紹介されていた。
私も神野先生の講演で感銘を受けたが、掛川市民はテレビで有名になる2年も前にもうこの詩を知るきっかけを得ていたのである。
「批判ばかりされた子どもは非難することをおぼえる」
「殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる」
「笑いものにされた子どもはものを言わずにいることをおぼえる…」
(…中略…)
「激励をうけた子どもは自信をおぼえる」
「寛容にであった子どもは忍耐をおぼえる」
(…中略…)
「可愛がられ抱きしめられた子どもは世界中の愛情を感じとることをおぼえる」
という詩の中に神野先生の共感を見るようだった。
* * * *
最近、かねてより手に入れていた神野先生の「財政学(発行:有斐閣)」をぺらぺらとめくっていて、「はじめに」の文書に目がとまった。
「人間の出会いに一期一会があるように、書物の出会いにも一期一会がある」で始まる文章であった。
これによると、神野さんがまだ自動車会社に勤務していた頃に辻邦生さんの「背教者ユリアヌス」に出会わなければ、彼は研究生活に戻ることがなかったかも知れない、と言うのである。
神野さんは、この「背教者ユリアヌス」に『文学が失ってしまった、心をときめかすようなドラマの面白さを復活させようと意図していた。この…モチーフが常に私の心を捕らえて離さなかった』というのである。
そのうえで神野さんは、「いつの日にか、財政学が失ってしまった心をときめかすような面白さを復活させたいと夢見ていた」という。
「巷に財政学のテキストブックはあふれているのに…、読むたびに砂を噛むような無味乾燥な思いを味わう」とさえ言うのである。
なんと高邁な理想な事か!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
* * * *
かつて別な機会にパネルディスカッションに神野先生にご登場いただいたときには同席した辛口の女性から「神野先生のお話って、最後に必ず『アーメン』って終わりそうなのよね」とからかわれていたのだが、聴衆に熱心に東大生徒同じ講義を一生懸命する神野さんの姿に、この「心をときめかせたい」という思いを感じたのは私だけではあるまい。
神野先生の場合は財政学という分野での活躍だが、ならば我々にもそれぞれに得意な分野があるはずで、それをいかに「心をときめかせる」ものにできるか、と考えるだけで、何か前向きな気持ちになるのではなかろうか。
私ならば大学で造園学を選考して公園緑地行政を通じて社会に幸せをもたらそうと思ったはずである。
「造園学がいかに心ときめかせる学問分野となりうるか」を考えることは改めて自分自身の存在意義の原点に立ち返るきっかけになりそうである。
我が職場で行っても、土木工学、河川工学、交通工学…と数多くの学問分野の総体でわれわれの仕事は支えられているのである。
事務方だって実は多くの法律、例規体系があったり広報や研修まで扱う幅は広い。
それぞれが司司(つかさつかさ)で心ときめかすような情熱を持ち続ければ、何かが変わりそうな気がするのである。
* * * *
そんな心ときめかすことを目論んだこの「財政学」だが、やはり中身は難しい。
書いた神野先生は心をときめかせたかも知れないが、読んでいる方は目をしばたかせているばかりである。
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あ~、情けない。
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