北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

思春期保健事業~守れ十代の性

2010-12-06 23:44:50 | Weblog
 いよいよ今日から12月定例議会の始まり。

 初日から5人の一般質問を受けますが、話題は障碍者福祉の問題から合併した町の今後の活性化方策、ゴミ行政の今後やTPPに対する姿勢を問うものまで幅が広い。

 さらに事業仕分けで「廃止」とされたものの今後の対応方針を問うものから市民協働に防災など、各議員さんが足で集めた地域の課題、問題意識を問うのです。

    ※    ※    ※    ※
 
 ある議員さんから「釧路市思春期保健事業」に関して、どのような事業をしているのか、という質問がありました。

 釧路市の思春期保健事業は釧路市の特徴的な事業で、全国的な性交経験の前傾化、性感染症にかかる患者の増加はもとより、釧路管内の10代の人工妊娠中絶率の高値などの背景を踏まえ、平成12年度国保健康ヘルスチェック事業に加算されたエイズ予防普及事業の一環として始まって以来今日まで続いています。

 この事業の目的は、正しい性に関する知識の普及とエイズ予防等の性感染症予防に努めると共に、具体的な避妊法等を啓蒙し、10代の望まない妊娠の回避、人工妊娠中絶率の上昇を防ぐことにより、青少年の健全育成を図ることを目的とする。

 実際は人材の育成や冊子の配布、関係者の連携による共同作業など多岐に亘っていて、実に斬新な取り組みと言えるでしょう。

 人工妊娠中絶率の現状と変化で言うと、ピーク時の平成14年度に女子人口千対で、全国12.8、全道21.9、釧路管内27.9だったものが、平成20年度に置いては全国7.6、全道10.6、釧路管内13.0と大きく減少しています。

 まだ全国に比べると高いと言わざるを得ませんが、減少率は大きなものがありこの取り組みの成果であると考えているところです。

 一般質問は明後日まで続きますので、今日は深夜まで明日の答弁調整を行いました。市行政が多面的に語られるのが市議会なのです。
 
【釧路市思春期保健事業】
  http://bit.ly/g85Xaa
コメント
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