北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北方の島々を巡るクルーズはいかが

2010-12-25 23:57:59 | Weblog
 来年度の国の予算案が閣議決定されました。

 国土交通省が関係する北海道関係公共事業費は、開発予算と呼ばれて国交省予算の中では一定の割合が計上されることが政治的な意味合いをもつ重要なテーマでした。

 かつては国の公共事業費の約10%を占めていたこともありました。しかしそのことに対しては、批判的な考えを持つ人たちから「国の5%の人口しかいないところになぜ10%も投資しなくてはならないのか?」と言われて、説明に回っていたものです。

 その頃の説明理由の一つが「人口は5%だけれども、国土の面積の20%を有しているのだから、√(5×20)=10なのです」というもので、若かった自分は「なるほど」と納得した覚えがありました。

 さすがに単純に人口比や面積比だけではない、その土地の位置や意味を十分に考えなくてはならないのでしょうけれど、辺境の土地を大切にしない国は辺境から崩れてやがて滅びるというのは歴史が何度も教えてくれていることで、だから国は辺境の特に国境近くの場所は特に気を配ってきたものです。

 日本には北方四島(対ロシア)、竹島(対韓国)、尖閣諸島(対中国)という領土を巡って火花を散らしている場所があるだけに、国民の関心も寄せてもらわなくては大きな力や運動にはなりません。

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 今年の北海道開発予算は、「ピーク時の約4割にまで減った」とされていますが、それは公共事業費がかつての4割に減ったという意味ではなくて、当時開発予算として計上されていた道路・河川、公園・下水道などの補助金の多くが現在交付金という形で自治体に直接配分されるようになったために、開発予算として計上されなくなったという事情があります。

 そしてこの自治体の交付金については、現段階では全体枠しか決まっていないために、最終的に北海道の自治体に配分される額は3月の実施計画による国会議決を経なくては決まらず、今はまだ分からないというわけ。

 しかしこうした枠組みが形骸化して行くと、北海道に対する国の関わりが担保されるのかどうかが不安です。こうした国の動向も道民ならば中止して行く必要があるでしょう。

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 ところで、先日東京での企業挨拶をしていたなかで、飛鳥Ⅱという巨大豪華客船によるクルーズが話題となりました。

 実は飛鳥Ⅱは来年の7月に、北海道一周のクルーズを行うことがほぼ決まっているのですが、このなかで7月に「夏の三陸・北海道一周クルーズ」という商品が販売されています。

 この商品、全行程は7月18日に横浜を出発して三陸~北海道一周と巡って7月29日に横浜へ戻ってくる11泊の旅行です。

 ところが最近は、途中の寄港地から次の寄港地までという泊数の短いショートステイのオプションもあります。今回の上記の商品のなかでは、7月23日に網走港を出発して北方四島とさらにその北のウルップ島をぐるりと回って釧路港に26日に到着するというコースが販売されています。

 北方四島へ降りるとなるとロシアとの外交問題になりかねませんが、公海上をぐるっとめぐって釧路港まで来るのなら問題はありません。

 我が故郷を海からぐるっと巡る旅のひとつとして、北方四島を船から見てみるというのも一興ではないでしょうか。

 網走港へ集合して船上で三泊だけのクルージングはいかがでしょう。お一人様約15万円ですが、印象深い旅になること請け合いです。

  http://www.mercury-travel.com/cruise/asuka2/as2schedule.html
 北海道を知るためにもいかがでしょう?
 
コメント
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