北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

石になった雪

2010-12-29 22:40:21 | Weblog
 年末は天気が大荒れになりそうだ、と脅かされながらも今日一日は曇りですみました。天気が穏やかになるよう祈るばかりです。


 唐突ですが、ギリシャ神話には魔女ゴーゴン三姉妹というのがいてその中の一人がメデューサ。

 彼女はかつてはとても美しかったのが女神アテナの呪いを受けて恐ろしい魔女となり、髪は蛇でできていてその顔を見たものは恐ろしさに石になってしまうと言われています。

 釧路の雪はまるでメデューサの顔を見たかのように、のけられた姿そのまま氷になってしまったかのようで面白いと言えば面白い姿をしています。カチンカチンの氷は札幌のそれよりもずっと固くて、同じ北海道でも随分違うものです。



                 【釧路の雪はカチンカチンです】

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 このメデューサの首は、今の時期の夜空によく見えるペルセウス座の中に光っています。

 ペルセウス座は北にあるカシオペア座の下にある星座で、ギリシャ神話では王子ペルセウスが退治したメデューサの首を持っている姿で描かれています。

 天馬ペガサスに乗って、退治したメデューサの首を包んで空を飛んでいるときに見かけたのが、お化けクジラの前に人身御供にならんとしていた絶世の美人であるエチオピア王女アンドロメダ。

 ペルセウスは襲い掛かるお化けクジラに対して、腰に持っていたメデューサの首を見せて石にして無事アンドロメダを助けることに成功。

 ちなみに王女アンドロメダの父親や同じく北の星座に輝くケフェウスで母親は王妃カシオペアというわけ。

 お化けクジラも星空ではくじら座として輝いていて、冬の夜空はこれらのギリシャ神話に登場する人物がちりばめられています。

 そうそう、メデューサの首は星座のペルセウス座ではアルゴルという名の星のところにあるのですが、このアルゴルというのがその光の強さを変える変光星で、昔の人は明るさを変える不思議な星を化け物の首に見立てたのでしょう。

 晴れた夜空にちょっと星空を眺めるのも良いかもしれません。

 今年もあと残すところ一日です。


                 【ペルセウス座とアルゴル。夜空で探してみてください(Wikipediaより)】 
 
コメント
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