北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

孫の初節句と日本の植物文化

2013-05-05 23:45:02 | Weblog

 孫の初節句で、娘夫婦の家での食事会に行ってきました。

 ちょうど昨日が10か月目でしたが、週に一度くらい会う分には成長が早く感じます。

 声も出るようになりましたが、次第に発音が複雑になっていて、言葉らしいものが聞こえるようにもなりました。

 両方の親からのプレゼントとして、兜飾りを贈りました。

 端午の節句は、男の子の健やかな成長を願い、また兜や鎧を飾って、立身出世を願い、お祝いをするという日本の風習です。

 いろいろ見た中で、徳川家康の兜が気に入ったとのことで、それにしたらしいのですが、徳川家康の兜の前立ての意味が分かりませんでした。

 ネットでそのあたりを調べてみると、yahoo知恵袋で「徳川家康の兜の金の部分の意味は何ですか」という問いに、こんな回答がありました。


------【yahoo知恵袋の回答】------

「徳川家康所用の「歯朶(しだ)の兜」のことでしょうか。
 
正式には「黒漆塗大黒頭巾形兜」といい、別名が「歯朶の兜」といいます。「歯朶」はシダ類植物の総称であり、「歯」は齢(よわい、年齢)であり、「朶」は枝であって、長生きして子孫を繁栄するという説があるとのことです。
 
この「歯朶」は前立(まえだて、兜の眉庇に付ける装飾品)といいます。これは牛革製ですが、久能山東照宮蔵の兜の鉢にはこの前立はついていません(鉢にその前立を付ける装置は見当たらない。外された前立そのものは現存)
 
この兜は家康がある夜、戦勝の神である大黒天を夢で見て、すぐさま具足師に作成させたもので、徳川家では「御夢想形(ごむそうなり)」と呼んでいます。

 → http://bit.ly/13amDUh

------【 以 上 】------

 シダが長寿長命と夫婦円満、子孫繁栄の象徴と走りませんでした。

 植物を専門にする造園を学んでいましたが、植物の文化的な背景は奥が深いですね。


 ちなみに「柏餅」の柏の葉は、新しい芽がでるまで落ちないことから、家の跡継ぎが絶えないと、縁起を担いだもの。

 また、旧制第一高校(東大の前身)の校章は「柏と橄欖(かんらん)」だったそう。

 柏の葉は、ギリシア・ローマ神話に登場する武神マルスの象徴で、もう一方の橄欖は、学問、平和、道徳の女神であるミネルヴァ(アテネ)をシンボライズした「知恵の実」。
 
 「柏と橄欖」となるといわば「文武両道」の象徴と言えるでしょうか。うーん、東大らしい。


    ◆   ◆


 なお、カンランの方は、本来植物学的にはカンランという植物があるのですが、明治時代にオリーブの和訳と誤訳され、以来オリーブの和名として使われることが多いそうです。

 また、岩石のカンラン石の由来も、緑色した岩石がオリーブを思い出させるから、とのこと。

 誤訳も定着してしまうとなかなか抜け出せませんね。
 
 
 今日の食事会のデザートも柏餅。美味しくいただきました。

コメント
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