こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

王国の鍵・6巻

2004-12-24 00:00:00 | 未分類
別にクリスマスだからというわけではなく、コミックス2冊と単行本1冊を購入。
コミックスは紫堂恭子さん『王国の鍵』6巻遠藤淑子さん『解決 浪漫倶楽部』
単行本は、図書館で借りるつもりが「市内にはありません」という返事で、購入してくれるかどうかを待てず、
買いました久美沙織さん『コバルト風雲録』

さて、今日の感想ですが『王国の鍵』です。
紫堂さんの描くまんがは、上質のファンタジーばかりなのですが、今回は特に
良質のジュブナイルです。
今回で完結したのですが、小学生~高校生の時期に特に読んでいただきたいものです。
もちろん!大人でも充分楽しめる内容です。

主人公であるランドール王国の第2王子アーシャことアスタリオンは、
武術が嫌いで本ばかり読んでおり、軟弱者と噂するものも多い少年です。
しかしある日、父王と兄であるウィンスロット王子が隣国との戦争により戦死してしまいます。
アーシャは13歳、数百年も戦争を続けた上、家族を失っても終わらないこの争いに心を痛め
王位継承を放棄すると宣言してしまいます。
このままでは跡目争いで国が乱れると考えた議会は、伝説の王国の鍵を2年以内に手に入れた者を
正式な王とすることを発表しました。
1番に立候補したのは、いとこのレティシア姫。あとはアレン公爵とバルドゥス将軍。
アーシャも、嫌々ながら鍵探しの旅に出ることになります。お供は、兄の親友だったバドリアス。
鍵探しを邪魔する竜人。長虫(ワーム)と戦ったり、この旅は様々な試練が待ち構えています。
アーシャは、王国の鍵を無事に手に入れられるのか・・・?


と、まぁ出だしはこんなところなのですが、そんな単純な物語ではありません。
あまりにも悲しく、辛い冒険です。
とてもめでたしめでたしなんて言えないけれど、多くの尊い犠牲を払ってきた彼らだからこそ何が大切なのか解り、
この国を幸せにすることができるでしょう。
どうか、全ての人々が幸せになりますように・・・と祈りたくなる物語です。

コメント
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