こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『飛行機と想像力』読了

2005-02-12 00:00:00 | 未分類
橋爪紳也さん『飛行機と想像力』を読み終わりました。
明治・大正・昭和と、人々の空への憧れの具現化である飛行機に関わる様々な出来事を知る事ができます。

初め、一般の人々が飛行機を目撃する機会を得られたのは、民間飛行大会でした。
最初は異人のパイロットによる興行だったのが、日本人民間パイロットも現れ、
曲芸飛行などの技も要求されるようになります。
試験的に郵便を郵送したり、記念絵葉書やビラをまくなどのフライトも行ったようです。

私が興味を引かれたのは、大正5年に帝國劇場で上演された「飛行芸妓」という女優劇です。
大詰めになると、舞台いっぱいを占めて実物の4分の1ほどの大きさがある
モーリス・ファルマン式飛行機の模型を吊るしたということと、
その主人公が女性パイロットだったということ。
サクラ大戦の『つばさ』の主人公がまさにそれで、広井王子さん、それからヒントを得たのかな?
と感じました。
現実としては、大正初めの頃、アメリカに移民した日本女性が飛行学校の入学。
そして、在学中に知り合った男性と共にパイロットとなり、のちに夫と共に飛行学校を設立したというできごとがあったようです。
このあたり、『スカイマリィ』というコミックスを思い出します。庄司陽子さんの作品でしたっけ?

新聞社においては、記事や写真を飛行機に運ばせ速報合戦が行われていたとかで、
そういうところは、今も昔も変わりありませんね(^^;)
他にも、子供たちの遊びや遊園地の遊具、空中写真や会社の商標、新婚旅行。
戦時色が強くなるにつれ近代戦における偽装など、様々なできごとが知れて面白かったです。

参考文献に、横田順彌さんの著作もありましたので、探して読んでみようとも考えています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする