こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

桂歌丸独演会

2005-02-16 00:00:00 | 未分類
桂歌丸さんの独演会に行ってきました。

今回は前座が花丸さんで、まず「時そば」を聴かせていただきました。
結構上手で、面白かったです。

次は、もう歌丸さんで「尻餅」
長屋の話になるのですが、大晦日なのに餅も買えなきゃ借金も返せない。
借金はおかみさんが何とかするけど、餅は買えない。でも縁起物だから買わないと世間体が・・・
ということで翌朝早く、餅屋が来て餅をついてもらっている振りをするわけです。
餅屋は1人じゃないだろうからと3人の声色を使い、餅つきはおかみさんの
お尻をたたいたりこねたり・・・(^^;)
借金のごまかし方といい、突拍子もないことを思いつきますよねぇ。
微笑ましいです。

で、これはこれで好きな噺なのですが、やはり最後に聴かせていただいた「井戸の茶碗」の方が面白いです。
浪人がお金に困って、正直者の屑屋に、家に代々伝わる仏像を売ります。
そして、それを買い取った若い侍が汚れているからと仏像を洗うと、
底の紙がはがれて小判が50両出てきます。
その侍も真面目なので、仏像は買ったが小判は買っていないと、この屑屋に元々持っていた浪人に返すように頼みます。
でも、この浪人も曲がったことは嫌いなので、これは侍に返せと刀を抜こうとまでします。
屑屋が2人の侍の間で行ったり来たり、おろおろするところが面白いわけですが、
サゲも、温かい気持ちにさせてくれます。
3人ともいい人で、それに見合っためでたしめでたしな終わり方をするので、
今の時代、救いになります。

今日は、持ち歩いて読んだ本も田中啓文さん『笑酔亭梅寿謎解噺』なので、
落語づくしの1日でした。
この本でも紹介されている「千両みかん」一度聴いてみたいのですが、
落語会に足繁く通わないと当たらないものでしょうかねぇ。

コメント
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