乱鴉の島

有栖川有栖さんの『乱鴉の島』を読みました。

推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生助教授は、火村の下宿の婆ちゃんの知人の旅館で
命の洗濯をしてくることになった。

旅館のある島の名前を書かれた字が汚かったため、間違って黒根島に送り届けられた有栖と火村。
ほとんど無人島の島ながら、たまたま滞在していた人々の好意で迎えの船が来るまで
滞在させてもらえることになった。
この人々の会合の中心人物とは、伝説的な象徴詩人であり作家であり翻訳家であり英米文学者である
海老原瞬であった。彼は年の離れた若妻を亡くしたばかりであり、この会合がそのためではないかと
詮索されていた。
また、ヘリコプターで現れたハッシーことオタク実業家・初芝が事態をかきまわしていく。

この中でたった２人の子供が有栖たちになついた事も滞在を許された理由らしい。
彼らの子守をしながら有栖と火村が会合の内容を推理しているうちに、殺人事件が起こった。

なかなか明かされない会合の謎、殺人事件の犯人。
並行して２つの推理が行われ、隔離された孤島の中で真相が明らかにされます。

私が孤島ものを読むのは初めてなのですが、その緊迫感にハラハラドキドキしました。
２つの疑惑を推理するのも楽しいですよね。全然当たりませんけれど(^^;)