是枝裕和さんの『花よりもなほ』を読みました。
読み終わってから気づいたのですが、6月に公開された映画『花よりもなほ』の原作だったのですね。
あらすじを書きます。
青木宋佐衛門は、剣術道場の主の父に似ず剣術が苦手であった。
跡目は弟の宗右衛門に継いでもらい、自分はのんびり庭いじりや鳥の世話や碁でもしながら、
子供の成長を楽しみに歳をとる・・・そういう未来を願っていた。
ところが、それから間もない十二月の十四日。
青木庄一郎は、囲碁の勝負で待った待てないの論争のあと、刀を抜いて刃傷沙汰になり
返り討ちにあった。
虫の息の庄一郎は、なぜか宋佐衛門の手をとり仇討ちを頼む。
時代は赤穂浪士の討ち入りの前、初めはいくらかでも仇を探す気持ちはあったのだが、
貧乏長屋に住むようになり、寺子屋を始め町や人になじむにつれ、気持ちが薄れてくる。
やっと仇の相手を見つけた時には、その体格のよさに怖気づいて、とても敵討ちなんてできそうもない。
と、まあこんな話。
何とも情けない武士ではありますが、誰だっていつも強い人間はいません。
宋佐衛門だって、自分自身を知っていたからこそ怖気づいたので、人間らしく味のある人だと思いました。
読み終わってから気づいたのですが、6月に公開された映画『花よりもなほ』の原作だったのですね。
あらすじを書きます。
青木宋佐衛門は、剣術道場の主の父に似ず剣術が苦手であった。
跡目は弟の宗右衛門に継いでもらい、自分はのんびり庭いじりや鳥の世話や碁でもしながら、
子供の成長を楽しみに歳をとる・・・そういう未来を願っていた。
ところが、それから間もない十二月の十四日。
青木庄一郎は、囲碁の勝負で待った待てないの論争のあと、刀を抜いて刃傷沙汰になり
返り討ちにあった。
虫の息の庄一郎は、なぜか宋佐衛門の手をとり仇討ちを頼む。
時代は赤穂浪士の討ち入りの前、初めはいくらかでも仇を探す気持ちはあったのだが、
貧乏長屋に住むようになり、寺子屋を始め町や人になじむにつれ、気持ちが薄れてくる。
やっと仇の相手を見つけた時には、その体格のよさに怖気づいて、とても敵討ちなんてできそうもない。
と、まあこんな話。
何とも情けない武士ではありますが、誰だっていつも強い人間はいません。
宋佐衛門だって、自分自身を知っていたからこそ怖気づいたので、人間らしく味のある人だと思いました。