こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

愚者のエンドロール

2006-09-16 00:00:00 | 未分類
米澤穂信さん『愚者のエンドロール』を読みました。
このシリーズも図書館の他館から取り寄せで借りたもので、こんなに遅くなってしまいました。

二年F組の体育会系の生徒が、文化祭の展示として制作した映画の試写会を
古典部に見て欲しいと言われたと千反田が誘いに来た。
見た後率直な意見を聞かせて欲しいと言われたが、映画は未完成だった。
ジャンルとしてはミステリ。
台本を書いた本郷が、神経性胃炎で書けなくなったという。

そこで奉太郎達に依頼されたのは、この話の続きがどうなるのか推理して欲しいということ。
映画のスタッフである生徒たちの推理を聞いて考えて欲しいということだった。

助監督の中城は1時間しかないのだから、ドラマさえ撮れたらいいという意見。犯人は窓から逃げたという。
ミステリオタクの羽場は小道具班、犯人は二階から入ったと言う。
広報班の沢木口は七人目がいるという。

今回ショックだったのは、一般的に『十三日の金曜日』をミステリに入れているということ。
あれは、ホラーだー!
確かに、私の知人にも探偵小説はミステリじゃないという無知な人がいました。
じゃあ何がミステリかと聴くとホラーやサスペンスを挙げましたものねー。
むしろ狭義のミステリが探偵小説なはずなんですが。
SFも元々ミステリから派生したものでしたっけ?

さて、奉太郎の推理はなかなか冴えていてよかったのですが、後日談がまた人を喰ったもので、
面白かったです。
なるほど!だから『愚者のエンドロール』なんですね。
最後の方になるまでタロットの解釈が現れなかったので、自分自身のタロットカードカードを
後で見直してみようと考えていました。

コメント
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