海堂尊さんの『ジェネラル・ルージュの凱旋』を読みました。
ある日、田口医師の元に一枚の怪文書が届いていた。
それは、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという匿名の内部告発書だった。
『ナイチンゲールの沈黙』事件と平行して、こんな事件も起きていたとは!
行灯の田口医師も、忙しかったことでしょう。
噂の姫宮さんも白鳥と共に登場しましたが、今回は脇役で、田口医師が地味に大活躍します。
でも、主役は速水部長かな?格好いいですもの。
話は変わって、医療行政の問題点の提示は、大変考えさせられました。
医療・福祉が削られていく昨今、深刻な問題です。
最後に、田口医師もずいぶんタヌキになってきましたね。
あの結末には、思わずニンマリさせられました。
確かに速水部長、詰めが甘い。
今までのシリーズの中で、一番さわやかに終わったのではないでしょうか?
面白かったです。