松井今朝子さんの『道絶えずば、また』を読みました。
三代目荻野沢之丞は、「道成寺」の舞台の最中、鐘の真下の切穴の下の台に降り立つはずだった。
しかし、あるはずの台が無くなっていたため奈落に落ち、しかも頭から真っ逆さまに叩きつけられた上に
舌を噛み切って絶命してしまった。
大道具方の頭、甚兵衛によると、初日の前夜に沢之丞から手紙が来て、
鐘入りの件はひとまず取りやめにするとの申し出があったので、
台を置かなかったというのだが・・・。
一人の役者の死が、ここまで大きな事件を暴くものになろうとは、
皆目、予測もつきませんでした。
今更ながら、信仰心というのも、恐ろしいものですねえ。
三代目荻野沢之丞は、「道成寺」の舞台の最中、鐘の真下の切穴の下の台に降り立つはずだった。
しかし、あるはずの台が無くなっていたため奈落に落ち、しかも頭から真っ逆さまに叩きつけられた上に
舌を噛み切って絶命してしまった。
大道具方の頭、甚兵衛によると、初日の前夜に沢之丞から手紙が来て、
鐘入りの件はひとまず取りやめにするとの申し出があったので、
台を置かなかったというのだが・・・。
一人の役者の死が、ここまで大きな事件を暴くものになろうとは、
皆目、予測もつきませんでした。
今更ながら、信仰心というのも、恐ろしいものですねえ。