葉室麟さんの『柚子の花咲く』を読みました。
日坂藩の郷学、青葉堂村塾の教授、梶与五郎が、隣国・鵜ノ島藩領内の沼口宿にほどちかい
野伏の海岸で一太刀で斬り殺されていた。
盗賊に襲われて殺されたものと最初が思われたのだが、干拓地の覚書を持っていたという事により、
話は思わぬ方向に転がっていく。
主人公・筒井恭平を始め、与五郎に学んだ者たちが、義のために動き始めたのだ。
梶与五郎こと永井清助が、父とすれ違い悩み苦しんだことは、決して無駄ではなかったと思わせる
結末でした。
しかし、人の心のすれ違い、もつれ合いが生んだ犠牲の多さに寒気も感じました。
日坂藩の郷学、青葉堂村塾の教授、梶与五郎が、隣国・鵜ノ島藩領内の沼口宿にほどちかい
野伏の海岸で一太刀で斬り殺されていた。
盗賊に襲われて殺されたものと最初が思われたのだが、干拓地の覚書を持っていたという事により、
話は思わぬ方向に転がっていく。
主人公・筒井恭平を始め、与五郎に学んだ者たちが、義のために動き始めたのだ。
梶与五郎こと永井清助が、父とすれ違い悩み苦しんだことは、決して無駄ではなかったと思わせる
結末でした。
しかし、人の心のすれ違い、もつれ合いが生んだ犠牲の多さに寒気も感じました。