舞台は銀座の煉瓦街にある木造・引き戸の小さな小屋、実は巡査派出所。
巡査の原田・滝と、彼らがよく通う牛鍋屋「百木屋」の常連を中心に話は回っていきます。
江戸から時代が明治に変わっても、かまいたちを騙る人間に立腹した本物が仕返しをしたり、殺された女性が濡女となって自らを殺した男を川に引きずり込んだり、妖はまだまだ存在しているようです。
ただまさか、あれらの人物までが妖だとは思わず、驚かされました。
もしかしたら、人と同じように光に慣れた妖たちが我々と一緒に生活し、笑いあっていてもおかしくないと思わせてくれる、怖くて温かく面白い物語でした。
明治・妖モダン 価格:¥ 1,512(税込) 発売日:2013-09-06 |