珈琲店・小蔵屋の主、草は、今回三つの問題で気をもみます。
一つは、小蔵屋に薄利でコーヒー豆を卸してくれているミトモ商会の会長と社長の仲。
二つ目は、病のために体が不自由な友人・由紀乃の身の回りのこと。
三つ目は、ミナホと萩尾の関係修復。
ほんの小さな悪意が、人間関係を激しく歪めてしまうのですね。
このシリーズは確か1と3を読んでいて、穏やかな印象が残っているのですが、2でこんなにも薄ら寒い気持ちになるとは思いませんでした。あ、いい意味で、ですよ。
日常のミステリのイメージが、いい意味で、覆されました。
名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ 価格:¥ 1,620(税込) 発売日:2012-12-09 |