こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『花宵道中』宮木あや子

2014-05-10 19:38:22 | 本と雑誌

吉原で様々な女郎が客を取り、時には恋をし、恋に死に恋に生きる。

年季明けまで生き延びられない理由も色々。
待てない女待つ女、それも様々。

また、彼女らの周りの男どもも多様な生き様を見せる。

好いた男の前でなじみの客に抱かれるはめになった女。
相思相愛だったその男が、なじみ客を殺した理由とは?

本当に十人十色の女たちがいますが、その中でも私は八津と緑に共感しました。
正反対にも思えるのですが、どちらも生き延びられそうなたくましさがあるように思えます。

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『古い腕時計』蘇部健一

2014-05-09 19:27:07 | 本と雑誌

惚れている女性が目の前でトラックにはねられようとしているのに、何もできなかった。
そんな日に父の形見の腕時計が壊れ、修理に出すと・・・。

時計屋が六つだけ作った腕時計は、まちがった時間を正してくれるようで、それぞれの主人公は後悔した一日をやり直すことになります。

良い結果ばかりではありませんが、それぞれがある意味納得できる結末を迎えます。
エピローグでそれがどうつながるのか、お楽しみに。

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『コロボックル絵物語』有川浩

2014-05-08 19:33:14 | 本と雑誌

有川さん初のコロボックルのお話は、北海道に住む少女ノリコが、お母さんのお墓の近くで「小さな生き物」と出会ったことから始まります。

ノリコは、お姉さんに貸してもらった「だれも知らない小さな国」を読み始めます。
あれはコロボックルだと思ったノリコは、手紙を書いたり、お父さんの作る美味しい牛乳を供えたり。

ノリコはこれからコロボックルと仲良くなれるのか。それとも?
続きがとても気になります。

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『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた』あさりよしとお

2014-05-07 19:32:55 | 本と雑誌

最初は、ロケットの専門家が野田篤司さんだけで、あとは宇宙に行きたいという素人ばかりが集まって始めた「なつのロケット団」

初めこそ、金持ちに出してもらおうと思っていたけれど、やはり自分たちで金を出し合ってエンジンからロケットを造り始め、失敗を重ねながらも低空への打ち上げは成功するようになってきたようです。
高度5.000メートルには達したのかな?

私も読みながら手に汗握ったり、「よっしゃあ」と思ったり(バスの中だったもので)、とてもワクワクハラハラドキドキの楽しい時間を過ごさせていただきました。

読んでいてうれしい気持ちになるノンフィクションです。

宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団 (学研科学選書) 宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団 (学研科学選書)
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『明治・妖モダン』畠中恵

2014-05-06 19:42:53 | 本と雑誌

舞台は銀座の煉瓦街にある木造・引き戸の小さな小屋、実は巡査派出所。

巡査の原田・滝と、彼らがよく通う牛鍋屋「百木屋」の常連を中心に話は回っていきます。

江戸から時代が明治に変わっても、かまいたちを騙る人間に立腹した本物が仕返しをしたり、殺された女性が濡女となって自らを殺した男を川に引きずり込んだり、妖はまだまだ存在しているようです。

ただまさか、あれらの人物までが妖だとは思わず、驚かされました。
もしかしたら、人と同じように光に慣れた妖たちが我々と一緒に生活し、笑いあっていてもおかしくないと思わせてくれる、怖くて温かく面白い物語でした。

明治・妖モダン 明治・妖モダン
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発売日:2013-09-06
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