興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

純米酒、伝統の味と心

2015-05-26 | 美酒・美味探訪

新潟県長岡市にある柏露(はくろ)酒造の純米酒、三つ柏(みつかしわ)です。

先週、池袋西武で柏露の試飲会をやっていて、そこで買ってきました。
一升2000円+消費税。良心的な値段です。

上の写真は、わたしのお気に入りの極薄グラスに入れた三つ柏。

色が黄金色に輝いているのは、酒の色ではありません。コースターが明るい山吹色だからです。(言われんでも分かるよ)

とても美味しいお酒でした。

新潟の酒によくある ‘端麗辛口’ ではありません。どう形容したらよいか分かりませんが、やや濃いめの、深みのある味です。

柏露酒造は主張を持った蔵なのではないでしょうか。
端麗辛口が売れているから、うちも端麗辛口、というのではなさそうです。

よく純米酒は蔵の個性が表れるといいます。250年を超える歴史を持つという柏露酒造は、時代におもねない伝統の味と心を大切にしているのでしょう。

 

 


       

瓶のラベルを見ると、「越後長岡藩主・牧野家」の文字とともに、柏の葉を三つ合わせたマークがあります。

これは江戸時代の長岡藩藩主牧野氏の家紋で、 ‘三つ柏’  はそこからとったネーミングであると、先日池袋西武の試飲コーナーに来ていた柏露酒造の人が言っていました。

「限定販売」とあるのは、地元でしか販売していないからだそうです。試飲会がなければ出会えなかったものです。


ところで、実はわたしは長岡の出身です。(だから柏露を宣伝しているわけではない)
わたしが出た高校(長岡高校)の校章は、三つ葉柏(みつばがしわ)でした。

「みつかしわ」といわず、「みつばがしわ」。呼び方は違っても同じデザインです。

ひょっとして母校の校章は、牧野家の家紋にその起源があるのかもしれません。
地元で育ったのに、今の今まで知りませんでした。



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