「煮含める=煮物で、材料に味が十分しみ込むまで煮る。含め煮=野菜・乾物類を、汁を多くして軟らかく味がしみるように煮ること。」(広辞苑)
広辞苑では味がしみ込むまで煮る、とあるが、実際は煮続ければ材料に味がしみ込む、というものでもないそうだ。
しばらく煮込んだら、いったん火を止めてしばらく待つ。ものによっては一晩置く。その間に味はしみていくのだという。そのことをわたしは最近になって知った。
「そんなの、煮物の基礎の基礎、常識だよ」
という声も聞こえてきそうだが、料理というものをあまりしないわたしには新鮮な響きがあった。
煮すぎないよう頃合を見はからって火を止める。そして待つ。つまり、「煮含める」には手間とひまがかかるのである。
そして何よりもこの言葉には、その手間とひまを惜しまず他者においしいものを食べさせたいという愛情がこもっている。
反対語は、「煮焦がす」。
広辞苑では味がしみ込むまで煮る、とあるが、実際は煮続ければ材料に味がしみ込む、というものでもないそうだ。
しばらく煮込んだら、いったん火を止めてしばらく待つ。ものによっては一晩置く。その間に味はしみていくのだという。そのことをわたしは最近になって知った。
「そんなの、煮物の基礎の基礎、常識だよ」
という声も聞こえてきそうだが、料理というものをあまりしないわたしには新鮮な響きがあった。
煮すぎないよう頃合を見はからって火を止める。そして待つ。つまり、「煮含める」には手間とひまがかかるのである。
そして何よりもこの言葉には、その手間とひまを惜しまず他者においしいものを食べさせたいという愛情がこもっている。
反対語は、「煮焦がす」。