興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

倹約は灯心から

2014-01-09 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は日本のことわざをとりあげます。

 倹約は灯心(とうしん)から始めよ


『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版』(北村孝一・監修/小学館)には、

「倹約するには、まず行灯やランプの灯心を低くして、灯油(灯し油)の節約をはかることからはじめよ。倹約は、身近で小さなところからはじめよ」

と解説があります。
今でいうと、こまめに消灯するなど、節電をするところから始めなさい、ということでしょうか。


今年は4月に消費税が上がり、円安などを背景に、すでに諸物価がじわじわと上がりつつあります。
わたしも今年は、これまで以上に節約、倹約をしなければならないと思っているところです。


一方、同じ『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版』には、このようなことわざも載っています。

 食わぬ辛抱はできず

解説を見ると、「ほかのことはともかく食欲だけは我慢できない」とあります。

つまり、節約、倹約にも限度があるということでしょう。


日銀がきょう(9日)発表した生活意識アンケートによると、個人の景況感が2期連続で悪化したそうです(昨年9月調査と12月調査)
<9日の東京新聞 Web版による>

「物価の上昇に収入の増加が追いついていないと感じる人が多いとみられる」と東京新聞は分析しています。


政府は昨年、国民の中に景気回復の実感がないうちに、いち早く消費税増税を決め、2パーセントの物価上昇目標を掲げました(政府は ‘物価安定目標’ と言い換えている)

庶民のフトコロは、これからの負担増にどれだけ耐えられるのか。

わたしは、政治家たちがその辺のところを、どれだけ分かっているのか訝っています。

 

*写真はコサギ。 本記事とは関係ありません。



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