Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「大覚寺展」@東京国立博物館

2025-02-26 14:53:30 | 機内食・映画・美術展

天王洲アイルからは今度はモノレールに乗車。
 これに乗ったのは何年ぶりだろうか。
浜松町までたったの一駅だが、周りに高層マンションがいっぱいできていることにびっくり。

浜松町からは山手線に乗って、おなじみ上野の東京国立博物館へはしご。
すると入場口に行列ができていて、何事かと思ったら
 
原因はこのネコ。表慶館の前で90分待ちとなっていたのは週末で終了となるためだったらしい。この日は平日だったのに若いおねえちゃんたちがいっぱい。

が、若くないおばさんの目的は平成館のこちら。
 「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」

京都の大覚寺は平安時代の嵯峨天皇が離宮を造ったのが始まりとのことで、真言宗のお寺となってからも皇室と縁の深い格式高い寺院とのこと。
なので最初の3室の展示は天皇の肖像やらご真筆(宸翰)が多くて、平安時代の明王像5体の他は正直言って興味なし。
一番人気で長い列ができていたのは「薄緑」と「鬼切丸」という刀だけれど、これもまったく素養がなくてスルー。それにしてもなぜ最近こんなに刀剣が人気になったのだろう。

これらをさっさと通り過ぎて4室目に入ると、この先は障壁画の大展示で、しかも写真撮影可とうれしい配慮。
これらは徳川家康の孫で皇室に入内した東福門院和子の女御御所を移築したものとのことなのでなんとも贅沢。
 

 
障子の下のうさぎたちはかわいいし
  
 
ちょっと地味な墨絵も細かい所まで楽しい。

 
「御冠の間」は門跡の執務室を再現したものだそうだが、襖の金具には菊と葵の両方が入っているなど、芸が細かい(笑)。

最後は平成館の大きな部屋を生かして障壁画がずらりと圧巻。
 特に狩野山楽による牡丹図。
 
   

そして同じ山楽の紅白梅図
 
 豪華絢爛だけれど、こういうものに囲まれて暮らすのはどんな気分だろう。

最後は上野駅構内のペンスタカフェで
 
うっかりスイカペンギンのカップ付きプリンを食べてしまった。
ネコには反応しないけれど、ペンギンには弱いのだ。


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「動き出す浮世絵展」@寺田倉庫

2025-02-25 16:40:50 | 機内食・映画・美術展

寒さの続く2月、引きこもってばかりもなんなので、天気のいい日におでかけ。

やって来たのはほとんど来たことのない天王洲アイル。
りんかい線の駅から5分ほどで見えてきた大きな看板、これが本日の目的、「動き出す浮世絵展」。
 
会場は寺田倉庫のG1ビル。この看板が見えたのでこのすぐ脇にあるきれいな受付が会場入り口かと思ったらそうではなく
 
その先にある小さな入り口から階段を上らなければいけなかった。よく見るとプラカードを持った子が一人いるのだが、立っている位置が悪く、声がけをすることもないのでほとんどの人が入り口で迷っていた様子。まったく何のために立っているやら。

階段を上がった先はまさに倉庫の広い空間。
 
ここで入場券を見せると、エレベーターホールに入る手前でしばし待たされる。
少し入場者が集まった所で簡単な説明があって、やっとエレベーターへ。
 するとこのエレベーターの中は倉庫とは思えない豪華さ。

5階で降りるとすぐに会場入り口。
 
黒いカーテンを開けて最初の部屋に入ると門の向こうの富士山の風景が次々に変わる。
しかしこの最初の部屋、小さいので奥に詰めろと書かれているのだが、入り口すぐの正面から見なければ門の意味がない。設計ミスじゃないだろうか。

次の部屋は大きくて海の中のよう。床に座ることもできるのでゆっくり動く絵を見せていただく。
  

 北斎の富嶽三十六景の中でも一番有名な絵をモチーフにしたこの部屋、今回の展示の中でも一番良かったと思う。

 
四季をテーマに花がいろいろ変わる部屋があって
 
その先には複製ながら元の浮世絵を展示した部屋があり、皆さん熱心に動かない浮世絵を鑑賞。
いくつかの絵の下には解説が書かれているのだが、これがなかなか読ませる内容で、湖に映った富士山、実は夏と冬と異なる季節の姿になっているとか、なるほど~。

 この丸窓の部屋にも椅子があるが、実は座れる部屋は多くはなくて、映像をすべて見てもらいたいならもっと床にも座れるような工夫があればいいのにと思う。

次の部屋は遊びの部屋になっていてゲームがいくつかあるが、なぜか思い切りアナログ。
  
 
タコや猫の浮世絵が一番遊びがある。

その先にある北斎、国芳、広重、歌麿、写楽、国貞を紹介した大きなパネル。
 
これがまたうまくまとめられていて読みふけってしまう。これらの解説を書いたキュレーターさん、さすが。

 
国芳の武者絵の部屋があり
  

次々にたくさんの浮世絵を映し出す部屋では障子が開く動画が面白い。

 最後は立体の富士山にカラフルな風景が映し出されて、見終えるのには2時間かかった。

展示はすべて写真、動画撮影OK、着物での来場者は100円引きで自撮り推奨。なのだが、正直言って自分を入れて撮りたいような展示はなく、3DCGを謳っているが立体的に見えるものもない。確かに浮世絵が「動く」がそれだけで、チームラボのような新しさ、驚きがない。
結局皆さんが熱心に見ていた通り、動く大画面は小さな平面の浮世絵にまったくかなわなかった。

面白い企画だと思ったが、ちょっと残念な完成度だった。


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ボルネオ再訪 15 バティックエアで帰国

2025-02-23 14:57:34 | 機内食・映画・美術展

12月5日

本日帰国日。なのでちょっと早起きして最後の朝食へ。

やって来たのは昨日と同じロティチャナイの店。
 
7時ではまだちょっと薄暗くて店内も空いているが
 
ロティの生地は準備万端。カレーソースには鶏ガラ意外にもオクラやニンジンなど野菜もいっぱい入っていて、皆さん具をたっぷりよそっている。昨日はすでに具がさらわれた後だったらしい。
なにげに片方のソースを取ると昨日より辛くて、2つの容器は辛さが違っているらしい。
料金も昨日はRM4.5だったのが今日はなぜかRM4。が、とにかく2日連続で通ってしまったこちらのロティ、おいし~。

9時には鍵を指定されたロッカーに戻して、GrabでKLセントラルの駅まで20分。
 KLIAエクスプレスのチケットを事前に10%引きでサイトから買っておいたけれど、改札をクレジットカードのタッチで通れば20%引きのプロモーション中。マレーシア国鉄はキャッシュレス推進に熱心と見える。

降りたのはKLIAのターミナル1。
 今回はバティックエアを初めて使うことにしたのだが、すべてセルフのエアアジアとは違い、こちらはカウンターでのチェックイン。それほど待たされることもなく、ごく普通にチェックイン。

自動化ゲートで簡単に出国手続きを済ませたら、プライオリティパスで入れるPlaza Premiumのラウンジへ。
  
 
最近はどこのラウンジも混んでいることが多くて、この時も空席を見つけるのが大変。
料理はそこそこ並んでいるが、ラウンジでは食事よりゆっくり座りたいのだよね。

成田行きのバティックエアは12:45の出発。
 尾翼のバティック模様がきれいなB737-800は定時の出発。

バティックエアはインドネシアのライオンエアとマレーシアのマリンドエアがLCCとFSCの中間ポジションを狙って作ったブランドとのことなので試してみたが
  
座席はエコノミーとしてはごく普通で、シートピッチもエアアジアよりは若干余裕があるかな、と言う感じ。
ほとんどはマレーシア人のお客さんでこの日の搭乗率は70%ほど。
CAさんの制服が名前の通りバティックなのは素敵だが、愛想はない。

シートにモニターはなく、エンタメは自分のデバイスにWiFiでつないで見ろとあるが、座席に電源がないのでこれは使う気になれない。
 
機内食は事前に注文しておいたナシゴレンとチキンサテー。適度にスパイシーでおいしいが、機内食はエアアジアのナシレマの方がよかったかも。

7時間弱の飛行時間で、成田には20分の早着。
バティックエアに問題はないが、以前は航空券に込みだったらしい預け荷物や機内食が追加料金になって、結局LCCとなんら変わりがない。
値段も大差なかったし、これならマレーシア航空にすればよかったかも。

と言いつつ、珍しい航空会社2社に乗れたし、ボルネオはやっぱり楽しかった。
  今回のマレーシアの戦利品はこちら。
大好きな魚チップス、いつもの変な赤ちゃんマークがなかったので別のブランドを買ってみたが、こちらはジャイアンが二人、パンツ一丁で手を挙げているみたい。味に差はなくおいしいけど、なぜこんな変なロゴなのだろう。


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ボルネオ再訪 14 国立美術館

2025-02-21 15:57:55 | 東南アジア

12月4日 続き

登彼岸寺の前からGrabを呼び、次に向かったのは国立美術館。
 この写真では大きさがわからないが、実は結構大きな建物。
入場は無料だが入り口でネットのサイトに名前などの登録が必要、さらにリュックなどは係員にロッカーのカギを開けてもらって預けなければならないなどちょっと面倒くさい。

  
入ると建物中央は長い螺旋階段になっていて、ちょっとNYのグッゲンハイムみたい。階層はたくさんあるように見えるが実際は3階まで。

 1階の玄関脇で中国からの玉器の陳列があったのでまずはここから。

細かな細工が見事だが、玉をこれほど珍重する国は中国だけではないだろうか。

2階に上がると地元マレーシアのギャラリー。
 
ゆったりとした展示室に並んでいるのはほとんど現代の作品だが
  
 
なぜか家や店舗を題材とした作品が多くて、これが自分の好みにぴったり。

特に古い家のリトグラフの連作、スクリーンで次々に何十枚も映し出されるのが楽しくて20枚ほども写真に撮ってしまったが、この画集がミュージアムショップにないのが残念。

 
これはほぼ等身大のシルクスクリーン。

 
ユーモラスな作品も多く
 これはよく見ると郵便切手を貼って描かれている。

実はそれほど期待せずに入った美術館だったが、思った以上に楽しめた。

 美術館の隣にも変わった建物があるが、こちらは国立劇場。
ただしこちらは改修工事中だろうか、塀で囲われ、工事車両が入っていた。

少し歩くとLRTのHospital Kuala Lumpur という駅が見えて、これは持っていた古い路線図には乗っていなかったので最近できたらしい。
 駅もピカピカで、実はこれを使えばお寺からもLRTで来ることができたと知ってちょっとくやしい。

一度アパートに戻り、夕食のために再び外出。
 朝もくぐったカンポン・バルの門が夜には電飾できれい。
お店もたくさん開いていて、何を食べようかと物色するもシーフードの店はお客さんで超満員。
 ナシカンダルはどの料理も茶色で食指が動かない。

そんな中、ダマスカスと言う店名とシュワルマに目が止まって、今夜はこちらに決定。
  
 
ラムケバブのラップに大好きなレモンミントジュースでRM23。
が、それ以上にカウンターで目に留まったアラブ菓子、7つでRM15というので買って帰ったら、これが甘さもちょうど良くてすごくおいしかった。店名通り、これはシリア風なのだろうか、バクラヴァは甘すぎるトルコよりシリアの方がずっとおいしい。
もっとたくさん買えばよかった。


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ボルネオ再訪 13 KLCC周辺

2025-02-20 15:54:11 | 東南アジア

12月4日

今朝もローカルな朝食を求めてアパートの下へ。
やってきたのは徒歩5分ほどの所。
 
表から見るとなんとも簡素な屋台のように見えるが、右手の屋根の下には奥までたくさんテーブルが並んでいる。
ここに来たのはGoogle Mapで高評価が付いていたからなのだが、なるほど人気らしいロティチャナイに行列ができている。
  
 
見ているとおじさんが生地を手際よく薄~く~伸ばし、別の人がこれを鉄板で焼いて注文した数をお皿に乗せてくれる。手前にはカレーソースの容器が2つあって、これを各自好きなように器に入れる。
鉄板の先にはナシレマなど他の料理もあり、飲み物もその先で注文。欲しいものが揃ったら調理場とは反対側のテーブルの前に陣取るオーナーらしきおばさまに見せてお金を払うシステム。
 でこれを見せると、ロティチャナイはなんとRM1(約34円)!
テタレの方がRM3.5って、値付けがおかしくないか。しかもこのロティ、もみじの入ったカレーソースに浸けて食べると激ウマ。もう毎朝これが食べたい。

大満足の朝食を終えたら、部屋からも見えるツインタワーまで歩いて行くことにする。

朝食を食べた店の少し先にはきれいなイスラム風の門があって、この中の道沿いにはマレー系の食べ物屋が並ぶ。
  
 
お惣菜を並べた店に、カラフルな漬物の並ぶ食料品店などもある。
この辺りはカンポン・バルと言って、古いマレー式の家が残る一帯なのだそうだ。

この道を抜けると正面には高速道路が立ちはだかっていて、少し先に変わった形の橋が見えてくる。
  
 
歩行者専用のこの橋、Pintasan Saloma と言って2020年に造られたとか。
中を歩くとダイヤ型の模様がきれいで、その先にツインタワーが見えてくるのも印象的。
 渡り切って振り返るとこんな形。
夜には明かりも点くとのことで、部屋のバルコニーからもわずかに輝く橋が見えた。

橋の先の路地を少し行くとツインタワーは目の前。
 
この全体像を撮ろうと交差点にはすごい数の観光客。1996年にできたビルだがいまだに人気がある。
ここまでアパートから30分。

 
正面の噴水公園から久しぶりにじっくりビルの姿を愛でて、真ん中のショッピングモールの中へ。
 
クリスマス飾りなども見える中、大きな紀伊国屋書店で汗を引かせていただいた。

あと興味があるのはスーパーだけだが、ここは日系なので日本から来ている者には惹かれるものがなく
 
華やかなケーキや、最近はおいなりさんが人気らしいスシ売り場が面白いくらい。

十分に涼んだらKLCCを出て、大通り沿いに10分ほど。
やってきたのは法界観音経寺登彼岸(Deng Am Temple)というお寺。
  
 
門をくぐって目の前にある弥勒菩薩殿の中には金色に輝く仏像が何体も並び、熱心に祈る人たちもいるれっきとした仏教寺院だ。

しかしここに来たのはお参りのためではなく、このお堂の奥に行くため。
 
ここには素食の食堂がある、とシンガポール人の友人に聞いてきたのだが
 ちょうどお昼時ということで食堂は超満員。この周辺のサラリーマンやOLが社食にしているようで、外国人の姿もチラホラ。

  
食事はビュッフェ式で、おかずはすべてベジタリアンだが種類豊富。
 
無料のお茶の他に有料の飲み物やデザート類もあって
 好きなものを取ったら最後にレジでお会計。
ビュッフェの食事だけならRM18(約610円)と実にリーズナブル。
 しかもおいしい!旅行中こういう食事は実に貴重。
紙に包まれたパイナップルケーキは持ち帰ったが、ペナンで作られているというこれもとてもおいしかった。

ここを教えてくれた友人に感謝。


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ボルネオ再訪 12 バトゥ洞窟

2025-02-17 15:41:45 | 東南アジア

12月3日

夜明けのKL
 いつも明るいツインタワーもさすがに電気が消えている。

アパートでゆっくり支度をして、朝食を食べに徒歩5分ほどの店へ。
 
もう9時を過ぎていたので他に客はなく、オーナーらしきじいちゃんがのんびりお茶を飲んでいたが
 
こちらでいただいたのはこの店が元祖と言われるチリパンミー。丸いうどんに肉そぼろとじゃこのようなイカンビリス、ネギと温玉が乗っていて、これにチリフレークを好きなだけ入れてかき混ぜて食べる。想像通りの味ではあるが、これがおいしい。アイステタレと合わせてRM15。
壁には誰が書いたのか、日本語のサイドメニュー表もある。

朝食を終えたらKTMコミューターの駅まで歩いて行くことにする。
以前行ったことのあるチョウキット・マーケットの脇を通り、
 
しばらくはごく庶民的なエリア。
 
やがてLRTの高架を過ぎると周囲の雰囲気はガラッと変わって、高層ビルや大きなモールが出現する。

これを過ぎて高速道路を渡り、汗だくになりつつ30分かかってやっとKTMのプトラ駅に到着。
 
ここから目指すバトゥ洞窟まではわずかRM2.3(約80円)とお安いがこれをクレジットカードで支払い
 
パラパラと欧米人観光客もやってくるホームから女性専用車両に乗車。終点のバトゥ洞窟までは30分。

 駅前はロータリーになっていて
 
出てすぐの所には大きなハヌマーンが立ち、呼び込みがチケット売り場はここだと大きな声を出している。
が、ここでだまされてはいけない、ここはメインの洞窟入り口ではなく
 
右手の広場の前を通り、観光バスなどがたくさん停まった先へ行かなければいけない。

 
途中ではここにやたらにいるサルや鳩に餌をやっている人がいるが、どちらも大嫌い、餌なんてやるな!

5分ほど歩くとこの洞窟のシンボルともいうべき金色のスカンダ神とカラフルな階段が見えてくる。

周りには世界中からの観光客がいっぱい。さすがにここでは日本人もたくさん見かける。

こちらは入場無料。ヒンドゥー式のカラフルな門をくぐり
 272段の階段を上るが、暑いことを除けばそれほど大変ではない。

 
階段のてっぺんにも門があって、これをくぐると今度は下に降りる階段。入り口脇にはお供え物や土産物の店があって
 
中のヒンドゥー寺院ではインド系の人たちが大勢プージャを受けている。

この先にまた階段があるのでこれを上ると
  
頭上には空が見えて、こういう場所はどこでも聖地になるらしい。

なかなか雰囲気があるが、ヒンドゥー教徒ではないし、なによりこの中は蒸し暑い。
  そこで洞窟の外へ出ると
 
階段は一層の人ごみ。猿の前で写真を撮っている人もいるが、怖くないのかね。

滞在1時間で見学を終え、駅に戻る。
 
クレカ払い押しのKTMに乗って今度はセントラルまで行き、モノレールに乗り換えてアパートの最寄り駅へ。

お昼はアパートとは線路の反対側にある Yut Kee という店へ。
 
ここは朝食に人気の老舗、と前回の滞在の後で知って、ぜひ来たいと思っていた所。なるほど2時近くなってもお客さんでいっぱい。家族連れが多いような感じだ。

ここでの注文はロティ・バビなる料理、レモンティーと合わせてRM18。
 
パンの間に豚ひき肉と玉ねぎを炒めたものが挟まり、全体を揚げてある。
具はおいしい、が全体に油っぽく、ウスターソースをかけるとちょっと中和されて食べやすくなる。

テーブルで同席したのは大学生らしき男の子二人連れ。料理の写真を撮ったり、英語で話しているのでシンガポールあたりからの観光客かと思ったらジモティーだと言う。片方が来たことがなかったので来たと言っていたが、昔からの老舗でノスタルジーに浸る、ここはそういう店なのだろう。

今日はたくさん汗をかいたので、この後はアパートに帰ってNetflix三昧。
 夕食はフルーツサラダにしてビタミン補給。


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ボルネオ再訪 11 クチン~KL

2025-02-15 16:35:12 | 東南アジア

12月2日

 今日も朝食を求めてホテル前の道を行き
 
今度は新寶寶茶室の脇の路地へ。
 
ここにもクエチャップがあるので、本日は全部入り。お肉に厚揚げ、卵に幅広麺、大腸が車麩のようでうま~い。
クチンの朝ごはんはずっとここにいたいほどおいしい。

と言いつつ、本日はクチンからクアラルンプールに移動。
Grabで空港まではRM14と、やはりタクシーの半額以下。

 
今日はエアアジアなので空港の一番端で自動チェックイン。
この移動、実は大ポカをやってしまって、航空券を買う時、ブルネイからの移動日にしていたのを昨晩発見して大慌て。おかげで再購入、以前より高い航空券になってしまった。

サラワク州から出境してきれいな出発ロビーに入るとお土産屋さんがいっぱい。
 
ケクラピスにダバイはクッキーになっているが、空港はお高いのでもちろん買わない。

この空港にはプライオリティパスで入れるラウンジがあるので、こちらへ。
  
 
すると意外なほど食べ物が充実したいいラウンジ。が、今回はごく控えめに。

 
エアアジアの機内に入ると、お客さんを詰め込んでなんと10分早く出発。
 
ラウンジであまり食べなかったわけは航空券を買う時、あわてて機内食を付けてしまったからなのだが、このナシレマ、見た目はぱっとしないが結構おいしい。

飛行時間1時間35分で到着したのはクアラルンプールのKLIAではなく、古くからあるスバン空港。
 
こちらの方が市内に近いので選んだのだが、以前はあった空港鉄道は利用者が少なくて運休してしまい、車しか移動手段がないのでKLIAからの移動の方が経済的だったかもしれない。

空港から今夜の宿までは途中で雨も降りだして小一時間かかり、GrabでRM78。
前回KLで泊まったアパートが快適だったので、今回もAirbnbでアパートを予約。
 
以前と同じ駅の反対側にある高層マンション。一階にはコンビニやコインランドリーもある。
 指示された通り2階に上がると店舗はすべてシャッターが下りているが
 
一番奥の一室は貸し部屋の鍵受け渡し場所になっていて、自分の場合は指定されたロッカーの暗証番号を入れて部屋の鍵を受け取るようになっていた。
このマンション、2棟が繋がった造りになっているが、奥の1棟はどうやらほとんどの部屋がAirbnbのような貸し部屋になっていて、同じフロアには掃除などの管理をしているらしい南アジア系のお兄さんたちもいる。

 エレベーターに鍵をかざして部屋のある階で降りると廊下は殺風景。
各部屋にはA/Bとあって、どうやら元々の1部屋を2つに分けて貸し出しているらしい。
そんなわけで自分の部屋の扉を開けてみるとウナギの寝床のような細長い部屋。
 
が、キッチンの大きな冷蔵庫に洗濯機も備わって設備はまあまあ。
 
テレビではNetflixが自分のアカウントで見られるし、バスルームもOK。
以前に借りた部屋に比べるとだいぶ見劣りするが、管理人の反応は以前よりもいいし
 
窓からはツインタワーにKLタワー、2024年1月に開業したばかりのムルデカ118まで見える。

しばらくすると雨も上がったので、夕食を摂りに外へ。
 
選んだのはナシカンダルのお店。
 
ムスリム系のナシカンダルは料理がどれも同じような色をしているが、今夜はちょっと珍しいイカのカレーにキャベツとオクラ。これにバーリーレモンの飲み物を付けてRM25(約870円)と思ったより安くなかった。

 マンションの目の前は大きなモールなので中のスーパーで買い物をして

暗くなってから外を見ると見事な夜景。
 
KLタワーは華やかに色を変え、眼下のサッカー場では夜中まで歓声が上がっていた。


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ボルネオ再訪 10 クチンの猫

2025-02-11 14:57:34 | 東南アジア

「クチン」とはマレー語で猫の意味だそうで、町の名前の由来は別に動物の猫というわけではないものの、今ではすっかり猫を町の売りにしている。

そんなわけで町の中心にはあちらこちらに猫のモニュメント。
  
  
  

 今やどこにでもある町名のフォトスポットにも猫がいるし
 
町の紋章にも猫がいる。

 
街灯にも猫が登っているし
 
壁画はもちろん、ご丁寧にゴミ箱までドラえもんの出来損ないのような猫。


川べりには各国語の「猫」の紹介もあって面白いが、国の選定がちょっと謎。

猫好きなムスリムなので生きた猫も当然のようにあちこちにいて

しかしどの子も無防備なこと。


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ボルネオ再訪 9 ボルネオ文化博物館

2025-02-09 11:40:43 | 東南アジア

12月1日 続き

市場からはまたGrabを呼び、向かったのは昨日外観だけ見たボルネオ文化博物館。
 
広々としたロビーは吹き抜けになっていて、外国人の入場料はRM50だがシニアはここでも半額。

 
吹き抜けを囲むようにある展示室もそれぞれゆったりとして、薄暗く保たれた室内の照明もなかなか凝っている。

展示は館名にもある通り、ボルネオの様々な種族の文化に関するものが多く
 
高床式の藁ぶき屋根の下には首狩りされた頭蓋骨がぶら下がっていたり
  トーテムポールにそっくりの墓柱があったり。

工芸品も多種多様で
   
  
呪術的な木彫りが面白く
  
実用的な器類も美しいし
 文字を持たなかった部族の記録画も素朴で面白い。

が、個人的に興味があるのは装飾品で
  
 
小さな貝やビーズを使った細工が見事。

 中でも布類は見ごたえがあって
  
  
木の皮を使った布など、オークランド博物館で見た太平洋の島々の文化とつながる。

ボルネオの歴史に関する展示の中には日本軍による占領時代の資料もあって
 
警察に関するものが多いのはそれだけ恐怖政治を敷いていたのだろう、地元民や戦争捕虜はひどい扱いを受けたと書いてある。

まだちょっと広い館内を持て余している感じがしないでもないが
 
ギフトショップも充実したこの博物館は時間をかけて見学する価値あり。

ギフトショップの向かいにはカフェテリアもあるが、見学を済ませたら坂を下ってカーペンター通りへ。
入口の門を入ってすぐの所に道教寺院があって、このお向かいの食堂がおいしいとのことなので店頭の元気なマダムに注文。
  
 
午後2時過ぎでもお客さんでいっぱいのこちらでいただいたのは海鮮粥、RM20。エビや白身魚、魚の浮袋などがいっぱい入って、熱いけれどおいしかった。


また川沿いをテクテクと歩いてホテルまで戻ると、今日も暑さで死にそうになったので
 
再びカラフルなかき氷、RM7.3。きれいな店だけれど、昨日のお寺の前の方がおいしいと感じるのはなぜだろう。

この後はホテルでおとなしく休んだ。


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ボルネオ再訪 8 クチンの日曜市

2025-02-08 18:05:32 | 東南アジア

12月1日

早朝に目を覚まして外を見るとなにやら赤いシャツ姿の人が大勢。
 どうやらマラソン大会らしく、以前はKLでも見かけたが、こんなに暑いのにマレーシア人はマラソンが好きなのだろうか。

こちらも起きだして、今朝もクチンらしい朝食をいただこうと目を付けていた店へ。
  
 
クエチャップは豚出汁に濃い口醤油のスープに幅広の米麺の入った料理。本来は豚肉や内臓が入るものだが、注文の時に失敗して肉なしになってしまった。が、色に反して癖のないスープにピロピロの麺がおいしくて、これは気に入った。

朝食を終えたらGrabで車を呼び、市の中心部を離れてサラワク川の対岸へ。
土日に開かれるというサトクのサンデー・マーケットにやって来た。
 
周りの駐車場はいっぱいで、会場には立派な屋根が付いている。最初に入った所は半分ほどしか商品が並んでいなくて人も少なく、もう遅すぎたのかとちょっとがっかりしたが
 
よく見ると他ではあまり見たことのないような野菜や果物も並んでいる。

この建物を突き抜けるとまた別の建物が繋がっていて、
 今度は魚売り場。
 
中でも盛大に並んでいるのはテルボクという魚を塩漬けにしたもの。これはサラワクの名物らしく、マルガリータ要塞の下のプロムナードにも屋台が出ていたが、ここではカラスミのような卵まで売っている。

他にも蟹やらエビやら
  
 魚の種類は豊富でおいしそう!

 
それに比べてこの市場では肉類はあまり目立たない。

これも突き抜けるとさらに別の建物があって、この市場は本当に大きい。
 
こちらは野菜類が多くて、人出もこちらが一番。

トーチジンジャーやサトー豆などマレーシア料理ならではの食材に
 
 
唐辛子も種類がいっぱいできれい。

 
わらびやぜんまいのような山菜もあるし
 
干したキノコや、料理用の若いジャックフルーツは小さく切って売られている。

 
おなじみのスイカやパイナップルもきれいに切られていて
 
みかんや柿、リンゴなど輸入果物もあるが、楽しいのは初めて見る珍しい果物の数々。

 
以前コタキナバルで食べてとても気に入ったタラップらしきものもあるが、サユール(野菜)とあるのでこれは料理用の若い実らしい。
  
 
へびの皮みたいなのも、ウズラの卵みたいのも、みんな果物。

場内には他にマンガや文房具などの雑貨も売られているし
  
 
お菓子類を売っている所もある。

そこで街中でよく見かけるパンケーキのようなお菓子を一つ買ってみた。
 
マーガリンに砂糖、ピーナッツを乗せて2つ折りにされてアツアツ。1つMR2。

 そして本日の戦利品は珍しい果物、全部でRM19(約630円)。
これを夕食にしたのだが、まずはピンク色で緑のベレー帽をかぶったようなEngkalaという果物。
 真ん中に大きな丸い種があって食べる所はわずかだが、白い果肉はアボカドにそっくり。ただし柔らかい実はすぐにつぶれて黒くなってしまう。
 ウズラの卵のように見えるものはLongan Brazilというそうで、実は確かにロンガンのようで甘くておいしい。殻は卵より硬くて、テーブルに打ち付けて剥いた。
 そして黒くてオリーブの実にそっくりなのはDabaiという、これもサラワクの特産品。生の実は熱湯をそそいで5分ほど待ち、皮が柔らかくふやけた所で食べる。これも中の種が大きくて、味はゆでたピーナッツに似ている。が、ちょっとほこりっぽい癖があって、3つの中ではいまいちだった。

と、一時間以上も市場を満喫して、外に出ると大きな吊り橋があるのでこれを渡ってみた。
 
サトク橋は1926年に水道と歩行者を通すために造られたが2004年に崩壊、その後歩行者専用橋として再建されたとのこと。
  
橋からは市場の大きな屋根が見えるが、この奥にもう3つも建物があって、充実して楽しい市場だった。


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