Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ブータンのディスコ

2007-01-27 23:27:14 | ブータン
昨晩 NHK BS で「ブータン 青春ラプソディー」なるドキュメンタリーを見る。
ブータンでトランスを紹介しようとするブータン人DJの話。
楽天的で自信満々、ずうずうしいけどどこか抜けている感じがいかにもブータン人。

ブータンのディスコは98年に行った時に既に2軒あった。今は何軒に増えているのだろう。あれ以来足を踏み入れてはいないけど。

昼間は民俗衣装を着なければいけない若い子たちがみんなうれしそうにジーンズや革ジャンで来ていた。
中に一人だけミニスカートの女の子がいて、ブータン人の友達が「あの子はアメリカかぶれであんな格好をしているのよ。脚を出すなんてみっともない!」と若いいとこと言い合っていたのが印象的だった。車を運転し、海外旅行に出ても脚出しはNG。昨晩の番組ではよくわからなかったが、たぶんへそを出しても胸を出しても脚は簡単には出さないだろう。

それにしてもはじめてブータンを訪れて以来10年。その間に空港は平屋の小屋からビルに変わり、飛行機はエアバスになり、テレビ放送は始まり、携帯はつながり、王様まで代替わりしてしまった。
当然、近代化しないでほしいなんて言うのは旅行者の勝手なわがままに過ぎず、どこの国の人だって便利になった方がうれしいに決まっている。

電気もない農家にホームステイした時、「こんな生活も素敵ね」と言ったら、「でもあなたは便利な生活にいつでも帰れて、来たければまたいつでもここに来られるラッキーな人間だ。私たちは簡単にはここから出られない」と友人に言われてはっとした。

以来、俗に言う「素朴な国」を訪れる時には自分の幸運を忘れないよう心掛けている。
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