今回のスコットランド行きにはトルコ航空改めターキッシュエアラインズを使用。
道中長いから、とビジネスクラスを奮発してしまった。
まずは羽田から21:55出発。
機材はB777-300で、成田発は最近流行のより個室っぽいシートの機材らしいが、羽田発は残念ながら2-3-2配列の旧型座席。
隣との仕切りもないがフルフラットになって、特筆すべきはシートピッチ。足が前の座席下に潜り込む形ではないので190㎝もあって、おかげでモニターが遠すぎて見にくいほど。
乗り込むとスリッパと薄いひざ掛けが用意してあるが、食事前には座席に薄いキルティングのベッドシートを敷いてくれて、その際にはもっと厚い上掛け布団ももらえる。
出発前にはターキッシュ自慢のレモネードなどの飲み物が回ってくるが、以前くれたロクムのサービスはなくなってしまったのだろうか。残念。
そして登場するのはシェフスタイルのスタッフ。
メニューを配りながら注文を聞いて回る。
ただし配膳は普通のCAさんたちがするので、シェフの姿を見るのはこの時だけ。
食事は夜中近くになったが、楽しみにしていたターキッシュのビジネスなのでフルコースでいただく。
まずはトルコ式の前菜3種盛り。
ナスと、ちょっとピリ辛のトマト、ハーブの入ったラブネはカタールの前菜よりおいしいかも。
小さなライトと塩コショウ入れがかわいい。
メインはトルコらしいものがなかったので珍しく和食を選択。鯛の焼き物にお味噌汁が結構おいしい。
デザートにはトルコ菓子がまた3種盛り。
バクラバはおいしいけれどトルコのはやっぱり激甘。
お茶をお願いすると愛想のいい男性CA氏、「バクラバは甘すぎるよね」
こちらのメニューはお茶が充実していて、ブレンド茶もいっぱい。
ビジネスクラスではノイズキャンセリング機能付きのDENONのイヤホンが配られるので、食事中は遠いモニターで映画を一本。ただしあまりそそられるものはなくて、選んだのは
Lift
2022年のドキュメンタリー映画で、NYのホームシェルター出身のバレエダンサーが同じ境遇の子供たちにバレエを紹介して貧しい境遇からの脱出を助けようとする話。
映画は10年に渡って子供たちを追いかけるので、中には奨学生からアメリカンバレエシアターに合格する子供まで出る。ただし教室は無料でも送り迎えが無理、と途中でやめてしまう子供たちもいるし、10歳ごろには可愛かった女の子が数年たつといっぱしの不良を気取って休学させられたりする。するとメンターであるダンサーがこんこんとこの先どんな不幸が待っているかと諭して、さすがに反省してダンスに戻ってくるのでちょっとほっとする。
アメリカの下層の厳しさ、チャリティー活動の様子などがわかるいいドキュメンタリーだった。
食事の後はフルフラットで5時間ほど眠って、トルコ料理の紹介ビデオなど見ているうちに朝食。
と言ってもあまりお腹もすかないので、フルーツとパンだけもらった。
13時間のフライトでイスタンブールに到着、ここからエジンバラまでは4時間半。
機材は A321 Neo、中距離路線なので昔ながらのビジネスクラスシート。
今度はラズベリー入りの赤いレモネードをもらった。
出発が7:15だったのでまた朝ごはん。
今度はたっぷりのラブネの上にグラノラとベリーがいっぱい載って、これはとてもおいしかった。
この後さらにオムレツなどの提供があったが、もう食べられないとパス。
この機内でまた映画を一本。キャストに惹かれて
The Burial
この映画、日本では「眠りの地」というタイトルでアマゾンの配信でだけ見られたらしい。
物語はトミー・リー・ジョーンズ扮するミシシッピーの葬儀屋が大手葬儀社に乗っ取られそうになり、黒人弁護士のジェイミー・フォックスを雇うという、実話に基づいた話だそう。
大手葬儀社の社長も大型クルーザーなど見せびらかしていやらしいが、黒人弁護士の方も大邸宅に住んで派手な暮らし。大手が貧しい黒人たちを食い物にして大儲けしたということで奮起して見事巨額の賠償金を勝ち取るが、アメリカの訴訟ってやっぱり、面白いけどなんだかなあ、と思ってしまう。
ジェイミー・フォックスは相変わらず上手い。
帰路も同じ機材で、11時過ぎの出発なので昼食が出るかと思ったが、また朝食。
メインは薄ーいパンの間にほうれん草とチーズが挟まったもの。ただしこれ、あまり温かくなかったのが残念。
イスタンブールでは長い乗り継ぎがあって、羽田行きは夜中2時の出発。
なのでこの時間に食事を頼んでいる人たちもいたが、自分はシェフに注文だけしてすぐ就寝、フルフラットのおかげで5時間以上寝ることができた。
起きたのは日本時間でお昼過ぎ。ということで昼食として
まずはスモークサーモンとエビ、カニのマヨネーズ和え。サーモンはちょっと塩辛すぎ。
メインはパスタにしようと思ったらすでに品切れとのことでまた魚。
ハドック(コダラ)のグリルは魚より付け合わせの野菜がおいしい。
デザートにはアイスクリームを頼んだらこんな工夫のない姿で登場した。
ホームベース発なのでちょっと期待していたが、選択肢にあまりトルコらしいものがなくてかなりがっかり。
24時間以上前ならメニューの事前予約も可能だったのだが、タイミングを逸してしまって残念。
この食事中にまた映画を一本。いまさらながら
「バービー」Barbie
この映画、アメリカでは大ヒットしたものの日本での受けはいまいちだったようなので見るのを躊躇していたが、見てみたら面白いじゃないの。
まずは冒頭、「2001年宇宙の旅」のパロディが自分的にツボ。
以降、登場するバービーの家やら様々な設定のバービーやら、自分はもちろんリカちゃんで育っているが、これで育ったアメリカ人に受けた理由がよくわかる。
フェミニズム・テーマもうまく茶化していて、この題材で大人向けの映画を作るとはすごい、と感心してしまった。
主役のマーゴット・ロビーは最近のお気に入り。バービーになりきっているのがすごく、途中人間界で苦労して「私、こんなに醜くなっちゃったわ」と言うとヘレン・ミレンのナレーションが「マーゴット・ロビーが言っても説得力ないけど」と入るのにも笑った。
ただしケン役のライアン・ゴスリングが自分的にはいまいち。もっとミーハー的美男だったらよかったのに。
と思っているうちに着陸2時間前になって、妙な時間だが朝食の提供。
これはもう食べられないと断って、スムージーだけ頼んだが
これはむちゃくちゃおいしい。
19:20に羽田に到着して長いフライトも終了。
食事は正直期待したほどではなかったが、しっかり眠れたおかげでかえって帰国後時差ボケしてしまった。
おまけは機内でもらったアメニティー。
ピンクは往路、赤は復路にもらったもので、ブランドはフェラガモだがビニール素材には残念ながらあまり高級感は感じられない。
アイマスクが厚みがあってなかなか良かった。
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ごめんなさい🙏
朝食三昧で笑ってしまいました💦
そうなんですよ、なんだかやたら朝食ばかり出されて、しかも合間にはラウンジでも朝ご飯を食べていたという、朝食だらけのフライトでした。
デ某様、
次回にはスコットランドに着きます(多分)。
うっとり朝ごはんたちを眺めていたら
バービーが!エコノミーでパンパンな足をさすりながら行きの飛行機で私も観ました。
ミュージカルっぽかったしか分からないけど。
自分も含めて年寄りに長距離フライトはつらいですからね。
一度使うと癖になっちゃうのがお財布にはつらいです。