9月21日
宿泊していたホテルの前は各地へのバスの発着場になっている。
朝6:45に昨日予約を入れた旅行会社の前に行くと運転手が現れ、ホテルの前に停まったミニバスに案内された。
待っているうちに次々に乗客が乗り込んできて、15人ほどで満席になって7:20に出発。
シュコダルの郊外は広い畑の景色だが、北へ向かうにつれて高い岩山が見えてきて
道はやがてヘアピンカーブの連続になってぐんぐん標高を上げて行く。少し前の旅行記など読むとここは大変な悪路とあるが、車一台分の幅しかない細い道ながら舗装はちゃんとされていて、道路状況は大幅に改善されている様子。
出発から2時間ほどでバンガローやカフェのある峠で休憩。
ここの標高が1700mほどもあって、外に出ると空気が冷たいが
すばらしい景色。下に見える谷から上がって来たのだ。
ここから道は下りになってまたグネグネと下りて行く。
次第に緑が増えて行き、岩山に囲まれた村が見えたと思ったらそこが目指すテス村、標高700m。
シュコダルを出てから3時間で着いたが、駐車場は車でいっぱい、周りには瀟洒な山小屋風の宿がたくさん立ち並んで、想像していた素朴でのどかな山村とはまったく違う雰囲気。
同乗して来た乗客たちはそれぞれの宿へ散って行くが、こちらはどっちへ行けばいいのかもわからずにぼーっとしているとバスの運転手から別の車に引き渡された。
車で村の中を走り、しばらく行くとこぎれいな家が見えてここだと降ろされた。
なかなか良さそうな宿だ、と玄関まで行くと、出てきた宿の娘は不審顔。予約は入っていないし今日は満室だと言うので予約票を見せて旅行社に連絡してもらうと、予約は別の親せきの家だと言う。
しばらく待ってこちらのお父さんの車でまた送ってもらう。
テス村は川沿いに細長い村で、結局予約されていたのは村のほぼ外れ。しかも予約を受けた宿もいっぱいで、その2軒ほど手前の家になんとか一部屋あったとのこと。
案内されたのはこの家の2階で
小さな部屋にダブルベッドが一つに小さなテーブルがあるだけ。どうもここは最近作ったばかりの部屋のようで壁などきれいだが、部屋の隅にカーテンがかかっているその向こうにあるべき洗面所はまだなく、トイレは階段の下まで行かなければならない。
ベストシーズンの週末で、本当に村中の宿が埋まっているらしい。
なんだかいろいろと予想していたのとは随分ちがうが
窓からの眺めは素敵だ。
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名文を拝読しつつ心配がつのるばかり。
こうなるともう「じゃあ野宿で」。って
腹をくくってしまえば、ひと晩だけならと
いや寒いですよねえ。
とにかく宿がゲット出来てよかった。
そしてご褒美のような景色。
はるばるやってきて、苦労に苦労を重ねた末・・
旅の醍醐味だ!
Luntaさまの旅行って常に「晴れ」てる感が強い。
お天気に関しては私は晴れ女なんです。
この旅でも傘を開いたのはシュコダルの一回だけでしたね。ありがたいことです。