Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

王様という職業

2019-05-05 12:34:39 | 雑談

平成最後の日、録りためた韓流時代劇を見ていたらこんなセリフに出くわした。

「王様、苦労することばかりが多い王には前世が良くなかった人がなるといいます。だから長生きして善政を敷き、民を慈しんでください。そうすれば来世には普通の男に生まれ変わって幸せに暮らせます。」

正確ではないかもしれないがこんな内容。
あまりのタイミングの良さにびっくりした。

大体今の時代、国王などになる人は世襲で、兄弟とその座を争うなどということもほとんどの国ではあるまい。
ということはその人には下々には保証されている職業選択の自由もないわけで。

食べることには苦労しないし、きれいなおべべも着られるかもしれないが、常に見張られ、品行方正を求められるなんて、選択権があるなら決して選ばないように思う。
ことに生真面目さを良しとするこの国ではなおさら窮屈なことだろう。

即位されたばかりの新天皇も、普通の会社員であればもうすぐ定年退職というお年頃。
さあ、これからのんびり好きなことでもしましょう、という年になって過密スケジュールのお仕事に付かれるとは、傍から見るとお気の毒としか思えない。

ベランダで手を振るお姿を寝ころびながらTVで拝見し、お気楽な下賤の者はそんなことを思うのだった。


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謎のイラン料理屋@佐倉「サダフ」

2019-05-03 16:50:47 | 食べ歩き

千葉の四街道インターから京成臼井駅へ向かう道筋は工事用クレーン車のレンタルや中古自動車の集積場などがあるばかりの閑散としたエリア。

父親のご機嫌伺いに行ったある日、弟の車でここを通っていて気になる看板を見つけた。

 どう見ても工事用車両の出入り口にレストランの看板?しかも色合いはイタリアンのよう。

あまりにも気になるので検索してみるとどうやらイラン料理屋らしい。しかも口コミは結構好評価。
となればこれは行くしかあるまい、と家族を説得して夕食にでかけた。

昼はあまり目立たない看板で今まで見逃していたが
 暗くなるとカラフルな電飾で一層怪しい。
このゲートをくぐって先に進むが
 
大きな看板の所で曲がってもとてもこの先にレストランがあるとは思えない景色。

 と、右手にやっと建物が見えて
 
どうやら事務所か何かだったらしいプレハブだが、ちゃんとあった、と一安心。
「レストラン サダフ」

 
入ってみれば中はかなり広くて、イランの番組を流しているモニターがいくつも下がり、正面にはステージもある。
パラパラといたお客さんの一組だけは日本人、あとは褐色の肌の男性客ばかり。

メニューを開けば
 
ボリュームありそうなケバブ類がまずあり、イランらしいポロが何種類も。
 それとは別にビリヤニやカレーのページもあるのは料理人にパキスタン人もいると思われる。

中東系料理なら任せろ、とまず選んだのは
 豆コロッケのファラフェル。まあまあおいしいけれど、これはたぶん冷凍もの。父親が頼んだペルシャ風スープは一見コーンスープのようだが、大麦がたくさん入ってボリュームあり。
 本命はこちら、羊のすね肉煮込みと空豆とハーブのたくさん入ったバガリポロ。お肉はナイフが必要ないほどよく煮込まれ、ご飯はパラパラのバスマティライス。お肉の筋の所がトロトロでうまーい!
 ケバブは年寄りも食べやすかろうと羊のひき肉とチキン。羊は弟に言わせるとちょっと癖あり(それがいい)、鶏はジューシーな焼き上がりで、ナンともども父親にも好評。焦げた焼きトマトもおいしい。
どの料理も本場で食べているようで、これには大満足。

お会計のレジの横には売店があって
  
スパイスやお米が充実。ハラルミートの冷凍ケースには羊の頭まである。

 
茨城のどこかで作っているクッキー類がおいしそうなのでデザートに買って帰ると、ペルシャ・パイと名付けられたものがサクサクと軽くてこれもおいしい。

 うれしかったのはイランやシリアで気に入ったザクロ・ペーストとスマックが買えたこと。こんなものが佐倉で買えるなんて、しかもここのスパイス類は安い!

四街道近辺にはイランやアフガニスタンから来ている人たちのコミュニティーがあるらしく、以前はアフガニスタン料理屋に行ったことがあったが、そこは残念ながら閉店してしまった。
弟は次は何と何を食べようかと物色しているし、ここは再訪必至。


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ウラジオストク雑感

2019-05-01 12:17:05 | ロシア

旅行代金のお高いGW、普通の勤め人よりは身軽な者としてはここは外そうと思っていたのだが、さすがに10連休は長くて暇。

と言うことで、思い立ってここ何年か周辺をうろついて気になっていたロシアに初めて足を踏み入れて、ウラジオストクに行ってきた。

それというのもウラジオストクのある沿海州、ハバロフスク、サハリンなど東部の6州に関してはE-ビザでの入国を認められるようになったから。
滞在は最長8日間、州をまたいでの旅行もできないが、実際に申請してみると中3日で簡単に取れたし、宿もBooking.comで予約、と普通にヨーロッパに行くのと変わらない。

で行ってみるとわずか2時間で街の景色はヨーロッパ。
しかし大量にいる中国、韓国、日本からの観光客以外にも朝鮮系や中央アジア系とおぼしき顔がスラブ系に混じってロシア語を話していてエキゾチック。

この町が外国人に開放されたばかりの頃、ここを仕事で訪れた同僚のオーストラリア人は「VladivostokじゃなくてBloody-vostokだ」なんて言うほど治安も雰囲気も悪かったらしいが、今は明るくて一人で旅行しても何の不安も感じない。

年配のおばさんたちには英語が全く通じないし、駅の窓口など期待通り(笑)に不愛想だが、レストランの若い子たちなどは英語もうまくてサービスも良く、なにより食事がおいしいのがうれしい。

と言うことでカテゴリーも新しく「ロシア」としてみた。
ヨーロッパともアジアとも分類しがたいからだが、それ以上にまた行く気満々だから。
端っこをほんの少しかじっただけだが、広大なロシアは噛みでがありそうだ。


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