平成最後の日、録りためた韓流時代劇を見ていたらこんなセリフに出くわした。
「王様、苦労することばかりが多い王には前世が良くなかった人がなるといいます。だから長生きして善政を敷き、民を慈しんでください。そうすれば来世には普通の男に生まれ変わって幸せに暮らせます。」
正確ではないかもしれないがこんな内容。
あまりのタイミングの良さにびっくりした。
大体今の時代、国王などになる人は世襲で、兄弟とその座を争うなどということもほとんどの国ではあるまい。
ということはその人には下々には保証されている職業選択の自由もないわけで。
食べることには苦労しないし、きれいなおべべも着られるかもしれないが、常に見張られ、品行方正を求められるなんて、選択権があるなら決して選ばないように思う。
ことに生真面目さを良しとするこの国ではなおさら窮屈なことだろう。
即位されたばかりの新天皇も、普通の会社員であればもうすぐ定年退職というお年頃。
さあ、これからのんびり好きなことでもしましょう、という年になって過密スケジュールのお仕事に付かれるとは、傍から見るとお気の毒としか思えない。
ベランダで手を振るお姿を寝ころびながらTVで拝見し、お気楽な下賤の者はそんなことを思うのだった。
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