Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ウラジオ一人旅 4 さらに市内観光

2019-05-13 19:45:49 | ロシア

4月27日 続き

再び坂を下りてやって来たのは、昨晩ペリメニを食べに来たスベトランスカヤ通り。

 このかわいい建物のお向かい、大通りから引っ込んだところにあるのが「Studio」という24時間営業のレストラン・カフェ。
 
カジュアルな雰囲気でジモティーの一人客も多く、接客してくれたのは英語が堪能で気が利き、しかもイケメンの朝鮮系のお兄さん。彼がいるだけでわざわざここまで来た甲斐があったというもの(笑)。

 緑茶を頼むとこんな急須でやってきて、しかも中の茶葉はちゃんとした煎茶。よくある洋風グリーンティーではないのにまず感心。
 そしてこれが食べたくて来たパンの器入りのボルシチ。
横に添えられた白いロールは豚の脂身を塩漬けにしたサーロで、ボルシチにはこれが付くのがお約束らしい。
「食べ方知ってる?サーロはマスタードを付けて食べて、ボルシチには好みでスメタナ(サワークリーム)を入れてね」とイケメンの言うとおりに食べると、サーロはまったく脂っこさを感じさせずに、これはおいしい!
パンもボルシチも期待通りのおいしさで、しかしスメタナは入れない方が好みかも。

このレストランのすぐ隣にあるのがアルセーニエフ沿海地方博物館。
 
20世紀初頭には横浜正金銀行が入っていたこともあるという建物の1階はなかなか優美だ。

日本語の簡単なパンフレットも用意されたこちらの目玉は渤海王国の出土品。
 
名前しか知らなかった渤海とは7世紀に高句麗が滅んだ後にできた王国だそうで、そのエリアは北朝鮮から満州、沿海州まで及び、展示されていた鴟尾など唐招提寺のものにそっくり。

 渋い階段を上がって2階へ行くと
 
こちらにはこのエリアの先住民族の展示があって、これは網走の「北方民族博物館」と同じようなもので、充実しているとは言い難いが興味深い。

さらにその先にはロシアの東方進出、先住民族側から見れば侵略の展示があって、この旅行に合わせて井上靖の「おろしあ国酔夢譚」を読んでいたのがちょうどいい予習になった。

 これは19世紀末にウラジオストクに集まった商人たちに関する展示。棚には商人たちの名前を刻んだレンガが並んでいるのだが、よく見ると日本人の名前もいくつか見つかる。

3階にも古い写真の展示などあって、400ルーブルの入館料は高いと思ったが、なかなかがんばっている博物館だと思う。

この建物並びには次の目的地。
 
ミリタリー・グッズを売るフロツキー・ウニベルマーク。
ここはガチの海軍ショップなので制帽やらエポレットやら本物を売っていて、果たしてどこまで一般人も買えるやら。
 
やたらにコロンが売られているのも面白くて、男ばかりで臭いから必要なのか、と思わず想像してしまう。

 おなじみプーチンTシャツも売られているが 
欲しかったのはこちらのボーダーTシャツ。所属部署によって色が違うらしいが、売り子のおばさんはすべて身振り手振りなので聞くこともできず、オーソドックスな紺色を選択。
これ、あとですれ違った水兵さんも着ていたので本物。480ルーブル(約820円)。

スベトランスカヤ通りと並行して走るのは何度も通った通称噴水通り。
 この町で一番おしゃれな通りの触れ込みだが、お店はスベトランスカヤ通りの方が充実している。

この前を通ってさらに行くと
 イゴリチェルニゴフスカバ教会。
翌日のイースターの準備か、中には入れず。

ここから海の方へ行くと海辺通りの遊歩道がずっと伸びていて
 
天気のいい週末なので家族連れやらカップルやら、皆さんブラブラと歩いてここは大した賑わい。 こんなクラシックな遊園地もあり

その向かいがスポーツ湾。
冬に風が吹くとめちゃくちゃ寒いそうだが、天気が良くて暖かい日には素敵な所だ。

アパートに戻りがてらグム百貨店の裏手を覗いてみる。
ここはガイドブックには最新おしゃれスポットなどと紹介されているが
 
若いお姉ちゃんたちのセルフィースポットでおばさんには用なし。

今夜はせっかくのアパートなので自炊。
 海辺通りにあるこの店では冷凍のカニやエビ、シャコを売っていて、これをその場で食べることもできるが冷凍のまま持ち帰った。
タラバガニの脚は大きすぎて一人では食べきれないのでエビだけ買って茹でたが
 
卵も持ったこれがおいしくて、特に頭のみそが最高。
茹でたお湯にも出汁が良く出て、家だったらスープにしたいところ。
適当に500g弱入れてもらったら7匹あって、これで546ルーブル(約930円)。
5匹食べたらもうお腹いっぱい、残りは翌朝チーズも入れてサンドイッチにしたらこれがまたうまい。

これだからアパート滞在はやめられない。


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コメント (10)
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