公開のためのクラウドファウンディングに参加したリターンで完成したての作品を東北芸術工科大学学舎にて鑑賞。
前田哲監督はもともとここで取り上げられている画家の瀬島匠氏と同じこの大学で教えていたのだが学科が違うのでほとんど接触はなかったのだが、あるとき学科を超えて催されたコミュニケーションの講座か何かで遭遇してなんだこの人はという興味から個人的にカメラを回しているうちにだんだん撮った映像の分量が増えて、家族や先生、教え子、さらになぜ30年描いているモチーフのルーツも入ってきたので作品としてまとめてことにしたというもの。
その何だこの人はという興味と実態がそのまま作品になった感。
監督の撮影しながらのインタビューもジャーナリストがやるような他人行儀な感じではなくもっとずけずけ踏み込んだ感じ。
アクション・ペインティングのような創作風景。できると模型飛行機を飛ばすのが、文字通りぶっとんだ感じ。
サンサーンスに乗せて海外で巨大な絵を仕上げるほとんどアクションシーンのようなシーンのカッティングの冴えに、監督が自分で編集したのかと思ったら大学の優秀な教え子が担当したとのこと。
瀬島氏はスクリーンの中でも外でも猛烈におしゃべりで、トークイベントでも一つ聞いたら百返ってくる。
生徒たちを良い意味で放し飼いにしているというか、自主規制してしまいがちなのを解放するというか、自分のペースに乗せて勝手にふるまえるようにタガを外してしまうみたい。
絵の師匠ややはり絵を描いていた父、それから弟と顔の系統が似て見える。