マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

京都西陣・京町家「冨田屋」

2006年11月14日 | お出かけ
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地元の仲良し4人で京都へ行って来ました。
大宮通り一条上ルに
西陣の京町家の冨田屋(とんだや)があります。
冨田屋の「とん」はウ冠ではなく、ワ冠の「冨」

この町屋は西陣の呉服問屋の大店(おおだな)の姿をそのまま残していて
国の登録有形文化財の指定を受けています。

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明治18年に10代目冨田屋藤兵衛によって建てられ
120年の歳月が過ぎた今もなお
西陣しきたりの中で、その歴史と暮らしを今に伝えています。

ここでは冨田屋の屋敷と家具、調度品を見ながら
町家について説明してくれました。
また代々受け継がれている京都の商家のしきたりや暮らしぶりを
四季折々の行事にからめてお話してくれました。

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昼食は冨田屋で予約していた
「ぶぶづけ弁当」を頂きました。
これはお茶会で
点心として出された伝統のお弁当を復元して
当時の風情を町家でゆっくり楽しみながら
文化財の一室で代々の調度品に囲まれて頂きました。

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100年前の螺鈿(らでん)の机の上で
明治時代の器で出された
「ぶぶづけ弁当」はとても美味しかったです。
「ぶぶ漬け」とはお茶漬けの事。

京都に遊びに行って
訪問先で「ぶぶ漬けでもどうどすかぁ~」って言われたら
「早く帰れ」という意味です。

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京言葉でお茶の事を「おぶ」と言います。
イントネーションは京都独特の語尾を延ばした「おぶぅ」で
「ぶぶ」も同じくお茶のこと。
ご飯にお茶(ぶぶ)をかけて食べるから、ぶぶ漬けです。

写真の「ぶぶづけ弁当」の中央一列に並んでいるのは全てお漬物です。

あなたも京都へ行って「ぶぶ漬けでもどうどすかぁ~」って言われたら
「ちょっと都合悪いから、早く帰ってね」という暗黙のサインだということ
覚えておいてくださいね。




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