文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学面接授業 近代文学の名作を読む(2日目)

2014-04-27 19:16:37 | 放送大学関係


 先週の日曜日に続いて、今日は、放送大学面接授業、「近代文学の名作を読む」の2日目。今日取り上げたのは、志賀直哉:城の崎にて、横光利一の「蝿」、宮沢賢治の「注文の多い料理店」、葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」の4編。(リンク先は姉妹ブログへ掲載したレビュー)

 滋賀直哉は、小説の神様と言われていたらしいが、最近の学生には評判が悪いらしい。高校で授業をすると8割位は寝てしまうとも(笑)。その感じ、良く分かる。実際、どこが面白いのか良く分からないし、私だって、寝てしまいそうだ。

 小説には、色々な読み方があり、これが正解というものはない。だから色々な読み方ができる。その読み方は、読み手のこれまでの人生とも大きくかかわってくる。放送大学の受講生たちは、高齢者が多いので、こういった授業に出ると、その多彩な読み方には感心する。

 私は、趣味で書評を書いているが、これはその書評をする態度とも関係してくるだろう。国語の教科書に、こんな話が載っていても、子供たちは感想文しか書けない。それは人生経験が少ないからだ。書評を行うためには、自分がその作品をどう読んだのかということが必要なのである。これは、なかなか難しいことではあるが。


○関連過去記事
放送大学面接授業 近代文学の名作を読む(1日目)
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書評:数理科学2014年4月号

2014-04-27 07:52:13 | 書評:学術教養(科学・工学)
数理科学 2014年 04月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
サイエンス社


 かなり硬派な科学雑誌、「数理科学」(サイエンス社)の2014年4月号。この号の特集は、「物理現象における表現の多様さ」である。

 物理学には、同じ自然現象を説明していくのに、複数のアプローチの仕方がある。例えば、力学の場合、通常の力学の教科書に書かれているようなニュートン形式で記述する方法と、ラグランジェ形式、ハミルトン形式を使った解析力学という形で表す方法がある。

 また、電磁気学においても、電磁力を電磁場の中に置かれた電荷や磁荷に働くクーロン力として記述する方法の他に、ファラデーの電気力線や磁力線に働くマックスウェルの応力として表す方法もある。

 本書には、上記に関する記事のほか、量子力学の経路積分的見方、熱力学を説明する様々な見方、超伝導のマクロな見方とミクロな見方など、多くの興味深い話が続く。これらの多彩な表現法は、その中のどれが絶対的に優れているというようなものではない。色々な見方に習熟することで、自然現象に対して、幅広い見方をすることができるようになるのだ。

 ただし、細かい説明はなしに、いきなりエッセンスとなる数式がばんと示されたり、出てくる概念が難しかったりと、専門家ならともかく、一般の科学好きの人は、相当の予備知識を持っていないと、スラスラと読む訳にはいかないだろう。素人向けに、直感的に分かりやすくといった妥協はほとんど見られないのだ。冒頭で硬派と言ったのはそういう意味である。(正直私も半分くらいしか理解できません(涙))

 しかし、数理科学には、こういった領域があるということが分かるだけでも、この方面を志す方にとっては、大きな指針となることだろう。科学雑誌が売れないという日本で、私が学生のころに既にあったこの雑誌が、現在まで月間で発行が続いているという意味は大きい。

 ところで、連載記事「大学院入試問題からみた大学の数学」のこの号のテーマは「ラプラス変換」。この変換を使えば、微積分方程式を、解析的にではなく、代数的に解くことができるという優れモノで、電気工学を学ぶ人には必須のものである。こういった記事ばかりなら割と読みやすいんだけどなあ(苦笑)。

☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。

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大山祇神社(工場見学の旅3)

2014-04-27 06:00:00 | 旅行:四国・九州・沖縄


 ここは、大三島にある伊予一の宮の大山祇神社。伯方の塩の工場見学のあと、近くなのでついでに立ち寄ったものだ。この神社は、源平の昔から、武将たちが武運を祈願したという由緒ある神社である。




 今回は時間の関係で入れなかったが、この神社の宝物館は一見の価値がある。国宝、重文の指定を受けた甲冑の4割がこの神社に集まっていると言われているが、そんなお宝を一同に目にすることができるのだから。




 こちらは、境内にある楠。なんと、伝承樹齢2600年で、乎千命御手植の楠と伝えられているそうだ。



○関連過去記事
伯方の塩(工場見学の旅2)
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