今朝ねぼけまなこで新聞を開いて驚いた。なんと1面に「重力波 世界初観測」という見出しが載っているではないか。これは、アインシュタインの一般相対論で予言されていたものの、その後100年間も観測できなかったものだ。おかげで、一瞬にして目が覚めた。
アインシュタインの一般相対論によれば、質量により時空にゆがみが生じる。この時空のゆがみが波のように伝わっていくのが重力波だ。これまで観測できなかった理由は単純なことである。重力というのはほかの力、例えば電磁気力などと比べても圧倒的に小さく、検出するのが非常にむつかしかったからだ。
今回検出したのは、米大学を中心とした国際研究チーム「LIGO(ライゴ)」。使った重力波望遠鏡は、1辺の長さが4㎞もある巨大なものだ。ワシントン州とルイジアナ州で運用している2つの装置がほぼ同時に検出したというから確度は高いだろう。捉えたのは2つのブラックホールが合体して発生した重力波だという。2つのブラックホールの合体を確認したのも初めてだというから2重にすごい。
ただ、常温核融合や超光速ニュートリノなど、科学の世界では、あれはなんだったんだというようなものもあるのは事実だ。おそらく、この後世界中で検証作業が行われるだろうが、確定すれば、まずノーベル賞は間違いないと思われるほどの偉業である。これをきっかけに、わが国でも科学技術に興味を持った若者がどんどん増えてほしいものだ。我が国には、あまりにも理数オンチのような人が多すぎる。それが怪しげな商売をはびこらせたり、風評被害の原因になっているのだ。もっとも、理数系の人間が活躍できるためには、日本社会の文系優位の風潮を変えていかなければならないということがまずあるのではあるが。
アインシュタインの一般相対論によれば、質量により時空にゆがみが生じる。この時空のゆがみが波のように伝わっていくのが重力波だ。これまで観測できなかった理由は単純なことである。重力というのはほかの力、例えば電磁気力などと比べても圧倒的に小さく、検出するのが非常にむつかしかったからだ。
今回検出したのは、米大学を中心とした国際研究チーム「LIGO(ライゴ)」。使った重力波望遠鏡は、1辺の長さが4㎞もある巨大なものだ。ワシントン州とルイジアナ州で運用している2つの装置がほぼ同時に検出したというから確度は高いだろう。捉えたのは2つのブラックホールが合体して発生した重力波だという。2つのブラックホールの合体を確認したのも初めてだというから2重にすごい。
ただ、常温核融合や超光速ニュートリノなど、科学の世界では、あれはなんだったんだというようなものもあるのは事実だ。おそらく、この後世界中で検証作業が行われるだろうが、確定すれば、まずノーベル賞は間違いないと思われるほどの偉業である。これをきっかけに、わが国でも科学技術に興味を持った若者がどんどん増えてほしいものだ。我が国には、あまりにも理数オンチのような人が多すぎる。それが怪しげな商売をはびこらせたり、風評被害の原因になっているのだ。もっとも、理数系の人間が活躍できるためには、日本社会の文系優位の風潮を変えていかなければならないということがまずあるのではあるが。