文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:ぶらり東京・仏寺めぐり

2016-06-24 09:33:03 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
ぶらり東京・仏寺めぐり
クリエーター情報なし
幻冬舎

・長田幸康

 本書は、気負わずふらりと立ち寄れる寺をめぐる入門書だという。すなわち東京の寺巡りのガイドブックである。収録されているのは、17区にわたる39寺院。

 各寺の歴史、寺に関するエピソード、本尊、文化財やアクセス、見所、ご利益などが簡単に解説されているので、寺に興味がある人にとっては便利な本だろう。

 ただ、2点ばかり注文したい。私は、「中川翔子のマニアまにある」というテレビ番組が好きでよく見ている。それによると、最近は「御朱印女子」という人たちもいるらしい。私自身も古寺に行った際には朱印をもらうことが多いが、朱印のもらえる寺についてはそれに関する情報があったほうが、この手のガイドブックとしてはうれしい。

 もう一つ、寺の場合は、「○○宗大本山」といったように宗派と寺格はセットとなる情報である。宗派は書かれているが寺格がある特別な寺の場合は、それも書いた方が親切だろう。例えば浅草寺なら聖観音宗総本山浅草寺、寛永寺なら天台宗別格大本山寛永寺といった具合だ。

 私も東京には何度も行き、本書に収録されている寺のいくつかは訪れた記憶がある。しかし、東京には、まだまだ訪れてみたい寺が沢山あることが分かった。もしまた東京に行く機会があれば、本書片手に東京の寺を廻ってみたいものだ。

 京都だと、ほとんどの寺で拝観料という名の入場料を徴収されるが(おまけに結構高い)、本書によれば、東京ではほとんど無料だということだ。さすがに江戸っ子は気っ風がいいと感心したというのは余談(笑)。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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