文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

薬師寺涼子の怪奇事件簿 水妖日にご用心 上下

2016-06-08 16:27:56 | 書評:その他
薬師寺涼子の怪奇事件簿 水妖日にご用心(上) (アフタヌーンKC)
クリエーター情報なし
講談社
薬師寺涼子の怪奇事件簿 水妖日にご用心(下) (アフタヌーンKC)
クリエーター情報なし
講談社

・垣野内成美/田中芳樹

 本作は、性格以外は完璧美女、人類最強の女である警視庁警視・薬師寺涼子が、部下の泉田警部補とのコンビで、怪奇な事件に挑むシリーズのひとつだ。

 南アジアのメヴァド王国第二王子で内務大臣のカドカが、夢の国「東京ザナドゥランド」を訪れる。ところが、半魚姫に扮した美しき暗殺者が王子を襲う。

 毎回人外の魔物を相手にする涼子と泉田のコンビだが、今回相手にするのはゴユダというワニの水妖。見かけは美女なので、涼子との美女同士の闘いは絵になる。

 上巻では、涼子が東大に入学した時の艶やかな姿が出てくる。大学の先輩に当たる京葉大学文学部平村准教授は、「こんな綺麗な子がなんで東大なんかに来る必要があるんだろう」と思ったらしいが、泉田の心の中での突っ込み(当然口に出して言うだけの度胸はないので)「それはですねキャリア官僚になってですね権力!を悪用!するためなんですよ」には爆笑。泉田君、相変わらず、涼子のお守りで苦労しているみたいだ。

 最後に涼子の可愛らしいスーパーメイド、マリ&リューも出てくるので、彼女たちのファンの方も必見。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
コメント
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