文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:・ニボシ君の変態 1

2016-12-14 22:34:21 | 書評:その他
ニボシ君の変態 1 (少年チャンピオン・コミックス)
クリエーター情報なし
秋田書店

・ミッチェル田中

 主人公は猫田国星、あだ名はニボシという中学生。ニボシといってもすっかり乾ききってしまっているわけではない。この年頃の男の子らしく、頭の中はエロでいっぱい。男子にはエロ番長として人気があるが、女子からは、「あの目つき犯罪」、「生まれついての変質者」、「中身オッサン」などと散々な扱いである。

 そんなニボシ君が密かに憧れているのが、同じクラスにいる、才色兼備で優しく清らかな夢野しずくだ。ある日ニボシ君、しうくの机から失敬したペットボトルの中身を、関節キッスとばかりに飲んでしまう。ところが、中身はしずくの父親が発明したという人間を別の物質に変換してしまうという薬。

 ニボシ君、この力を利用して、同級生の美少女や美人教師たちに、あんなことやこんなことのし放題。まさにエロ番長の面目躍如。しかし、彼女たちは、なんらかの問題を抱えており、ニボシは、結局それらの悩みを解決するのに役立っているのである。その過程は結構エロいんだけど爆笑の連続。

 でも、一つ苦言を呈したいとことがある。設定をどうして中学校にしたのだろうか。作品に登場する女子たちは中学生にしては発育が良すぎる気がする。こういたエロコメなら、高校を舞台にしてもよさそうなものなのだが、高校生にするとエロがギャグ要素に勝りそうなので、あえて中学生を主人公にしたのだろうか。

 タイトルの「変態」はダブルミーニングになっていることに注意。メタモルフォーゼの「変態」と、性的にアブナイ人の「変態」ということで、この二つを兼ね備えたニボシ君のこれからが、少し心配なような・・・(笑)。

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

コメント
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