文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:地理2018年09月号

2018-09-15 08:26:50 | 書評:その他
地理 2018年 09 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
古今書院


 高校までは、地理は最も嫌いな科目の一つだったのだが、なぜか嵌ってしまったこの雑誌。今月号の特集は「都市×若者×観光」だ。本誌は、これに関する論文6編が収録されている。ここでいう都市とは東京大都市圏のことだ。本特集は、この大都市圏においての若者の行動を主として観光・レジャーやSNSの利用といった観点から分析している。

 この雑誌を読むと、東京大都市圏の若者は、遊んでばかりいるような感じがする。確かに、そこには若者を引き付けるものが沢山あるだろう。勉強どころではないのだ(ダメやん!)。勉強するよりは、テーマパークに行ったり、オタクの聖地を巡ったり、夜遊びをしたり。その方が楽しいに決まっている。でもそればかりではないような気もする。その気になれば、都会の方が学びには有利なのだ。私は、今の東京大都市圏の若者たちに一言言いたいと思う。「君たち、もっと勉強せーよ!!」(笑)

 ところで、最初に収録されている記事「第17回世界湖沼会議に向けて」という記事はなかなか興味深かった。恥ずかしながら私はこのような会議があることを知らなかったのだが、この記事の著者からして、「実際私も数年前までその存在を知らなかった。」(p4)と書いているくらいだ。門外漢の私が知らなかったのも当然である。しかし、マスコミはやれオリンピックだ、野球だ、サッカーなどはあれだけ報道するくせに、こういったことは殆ど報道されない。少なくとも私は見た記憶がない。こんなところに国民の文化度といったものが現れるのだろう。(まあ、どこの国も似たりよったりだが)


☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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